真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書

登録日:2014/10/02 Thu 00:55:09
更新日:2024/12/03 Tue 18:55:28
所要時間:約 4 分で読めます





真・女神転生 デビルチルドレン 黒の書・赤の書』とは、2000年11月17日に発売されたゲームの名称である。開発、発売はアトラス。
当時、ポケットモンスター等で広まっていた二種類のソフトを同時発売するタイプのゲームである。
後にPS専用ソフトとして、黒の書・赤の書がボイス入りで収録された物も発売された。
こちらでは各種機能が一部追加されたりデビルも追加された完全版に近い。ちなみに同一メモリーカードで交換も可能。

ちなみに本作自体がポケモンの二匹目のどじょう的作品かつ名前的に勘違いされやすいが、
本作の約半年後に発売された『真・女神転生 デビルチルドレン 白の書』はマイナーチェンジ版などではなく、本作の続編である。



名前の通り、女神転生シリーズの亜種であり、今作は「悪魔と人間のハーフである主人公『デビルチルドレン』」を主軸に置き、色々と子供向けの設定になっている。
……まぁ、「天使が外道」だったり「最終的に世界の命運が掛かったりする」のは従来の作品と何ら変わらないのだが。
ちなみにこれは多少そこら辺も更に子供向けにマイルドになった光・闇の書以降のデビルチルドレンですら変わらないので徹底しているともいえる。

アニメ漫画が色々と凄い事で有名でもある。
アニメは当時の小学生を遅刻ギリギリまで家に引き止めた戦犯。漫画は「児童誌のベルセルク」の異名を持つ。
どちらも原作である今作とはかなり物語がかけ離れて居る為、両方を知っている人でも楽しめる作りとなっている。
(漫画版は大まかな流れは同じではあるが、刹那と未来は殆ど一緒に行動しない。そもそもデビルは死なないし、フェンリルはマッチョじゃない)


あらすじ
真夏だというのに雪が降る異常気象に見舞われている地球が舞台。
父が行方不明、母親が既に死去したという過去を持つ甲斐セツナと甲斐ナガヒサの兄弟は、育ての親が居ないある日、突如現れた郵便屋から謎の郵送物を受け取る。
と、突如その郵送物を奪おうとするデビルが現れ、ナガヒサは誘拐されてしまう。
セツナは、その包みの中にあった「デビライザー」と「ヴィネコン」。そして、パートナーであるクールと共に、ナガヒサを探すために魔界へと乗り込む。

そのセツナの旅立ちの次の日、謎の美少年から荷物を受け取った要ミライは、ラタトスクのソウタに襲われる。
ラタトスクの狙いは受け取った荷物であり、その中にはセツナと同じく「デビライザー」と「ヴィネコン」が入っていた。
ミライはそのデビライザーから、パートナーであるベールを呼び出し、敵を撃退。そして、行方不明となっている自分の父親の手がかりが魔界にあると知り、旅立っていく。


▼登場人物(CVはPS版)

CV:森久保祥太郎
黒の書の主人公。父親にデビルを持つデビルチルドレン。
原作、漫画、アニメとかなりキャラの差が激しいが、何処に関しても自分の信じた物へまっすぐ進む力強さがある。
黒の書では赤の書のミライと違い、開幕から指名手配される等、人生がハードモード。此処に関しては漫画と変わらなかったりする。詳しい設定は該当項目で。
「トリガーを引くぜ!コール!」

  • 要ミライ(要未来)
CV:ゆかな(当時は野上ゆかな名義)
赤の書の主人公。セツナと同じく、父親がデビルのデビルチルドレン。というより、刹那と父親が一緒だったりするので異母兄妹ということになる。
開幕からハートマークを使ったりして、アニメ・漫画よりも女の子らしい。…が、蹴りの一撃でデビルを吹っ飛ばす等、運動神経の良さが目立ったりもする。どんな脚力をしているのか……。
ちなみに、漫画版では刹那と異母兄妹ではない。(逆に後述のエレジーが刹那と従兄妹である。)
「え❤やだ❤❤かなりかっこいい❤❤❤」(原文のママ)

  • クール
CV:井上喜久子
刹那のパートナーであり、ケルベロスのデビル。火属性。得意な技はアギ。アニメや漫画と其処までキャラが違わない。
刹那を確りとサポートしてくれるしっかりものだが、実はお調子者。最終進化をすると、チート技である「キング・ストーム」を覚えることが出来る。
初っぱなの彼の発言に騙されて属性相性を間違えて覚えて苦労するのはお約束。
あと道中でやたらと弱点を付かれやすくしっかりレベル上げしたり仲魔を作らないと苦労することも多い。
まぁ3段階目まで進化するとそれ以降は覚える技もありとても活躍する。


  • ベール
CV:大沢千秋
未来のパートナーであるグリフォンのデビル。木属性。アニメと違い確りとしゃべるという意味では、漫画版と似ているかもしれない。
クール同様、最終進化すると「キング・ストーム」を習得する。(属性は違う)
やたらと弱点を付かれて序盤苦労するクールに比べて属性相性が優れているのもあり頼れるパートナーとなりやすい。


  • タカジョー・ゼット(高城ゼット)
CV:くまいもとこ
刹那と未来にコンタクトを取る謎の少年。
漫画版では刹那達と同級生だったりと立ち位置の難しい子。今作の隠しボスでもあったりする。


  • 甲斐ナガヒサ
CV:竹内順子
刹那の弟であるが、実は異父兄弟であり、父親が天使のエンゼルチルドレン。
エンゼルチルドレンとしてのパートナーは「スフィンクス」。
黒の書道中では刹那と決別し、魔界のデビル達を粛清していく。
アニメでは出番はない。漫画版では記憶喪失の少年として登場するが、刹那との血縁関係は無い。


CV:津村まこと
主に赤の書に登場する大魔王の娘。と言っても、別に未来と血縁関係なわけではない。
詳細は該当項目にて。


  • ルシファー
CV:置鮎龍太郎
魔界を統べる大魔王であり、刹那と未来の実父。
だが、実は……。
入手できる時期に反してそんなに強くないのは禁句。そのせいでPS版ではしれっと強化された。

  • フェンリル
別にオカマでなければガチムチマッチョでもない。


▼詳細
ゲーム内容に関しては、女神転生らしく勧善懲悪ではない。最終的にホシガミと呼ばれるを倒す事で神様になることだって可能だったりする。選択次第では世界も終わらせることが出きる。
基本的な流れは、デビルを仲間にしながら自分の出生の謎を追い求めたり、弟を探して複数の世界をめぐる物語となっている。
黒の書、そして赤の書では出てくるデビルが違ったり、女神転生特有の悪魔合体のシステムが違ったりと、細かなところで違いを作っている。シナリオもかなり違うので、2つプレイするのも苦にならない。
ちなみに難易度はボス戦なども含めて黒の方が上。赤の方が少し時間は掛かりやすくとも難易度は低い。
当然、片方のバージョンのみで捕獲可能なデビルも多かったので、当時は通信ケーブルを持って知り合いと交換した子供も多かったのではないだろうか。

終了してしまったが、3DSのバーチャルコンソールで黒の書と赤の書が、PSアーカイブスでPS版の黒の書・赤の書が配信済み。
興味を持ったら手を伸ばしてみてもいいかもしれない。
続編である白の書が全然配信されてくれないのは禁句。

当時開発に関わった人曰く、実はアトラスへの持ち込み企画だったらしい。第1作目である本作がかなり子供向けでありながらもとんでもない設定になっているのもそこら辺が理由とのこと。
当初の想定だとナガヒサやエレジーを主役にしたバージョンも構想があったんだとか。



追記・修正は、悪魔合体してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ゲーム
  • アトラス
  • ゲームボーイ
  • ゲームボーイカラー
  • PS
  • 女神転生
  • デビチル
  • 漫画
  • コミックボンボン
  • 藤異秀明
  • 児童誌のベルセルク
  • アニメ
  • モンスター育成ゲーム
  • メガテン版ポケモン
  • 豪華声優陣
  • W主人公
  • アクセス
  • GB
  • 真・女神転生
  • デビルチルドレン
  • 2000年
  • 良作

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年12月03日 18:55