借り

登録日:2012/07/19(木) 04:23:08
更新日:2024/06/07 Fri 19:26:57
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☆一般的な意味

一般的に貸し借りをした際に使われる言葉である。

例えば

「このゲーム借りていい?」
「この漫画借りるぜ。」


的に使われるのがベターである。



☆感情的な意味合い

"誰かに助けてもらった"時に使われる言葉でもある。

俗に言う「ヘッ…借りが出来ちまったな…」的なアレである。
これらは基本的に漫画やアニメ等で、とあるキャラに命を助けてもらったり、
日常的なものならご飯を奢ってもらったり、宿題を見せてもらったりするさいに使われたりする。


いわゆる「恩義」を意味する言葉である為、
この"借り"をキャラがいかに受け止め、後の展開に影響するか…というイベントや伏線の役割を果たす、重要な要素である。

ただし、必ずしも良い意味とは限らず、恥辱…つまり自身のプライドを傷つけられる様な事をされたり、何かしらの勝負で手痛い敗北を喫した場合などにも、
「借り」と言うワードを使うことがある。

この場合「借りを返す」の意味は、「過去に受けた恥をすすぐ(と決意する)。」「前の戦いのリベンジをする(と誓う)。」と言ったニュアンスのものになる。


(例)
①AがBの命を助ける→Aのピンチ!→Bが助けにくる→B「あの時の借りを返しに来たぜ!」


②AがBとの勝負で敗れる→AとBの再戦!→AがBに対して…→A「この前の借り、返させてもらうぜ!」



☆現実でも使われる


現実でも、このような意味合いで使われる事もある。(恥辱を受けたパターンはあまり見かけないかもしれないが。)

友達付き合い、デートのワリカン、仕事場でのサポート…我々の生活において、"借り"は色んな場面で発生している。

無論、手助けをしてもらう事を当然と思わず、借りを恩義で返す事で、自分も相手もよりよい関係になっていくことは日を見るより明らかだろう。

やはり、人は支え合って生きていくものなのだ。



☆借りを作りたくない人もいる


一方で「借りを作りたくない」と、人の好意を素直に受け取らない人も少なからず存在する。

勿論、人それぞれに価値観等が異なるのは当然の事なので、好意を遠慮しようが、その人の自由であることは間違いない。

中には、借りを作らせて、無茶な欲求をするような外道な輩もいる事は事実であり、
ホイホイ好意を受け取ったり、信用するのは危ないと考えるのは決して間違いではない。


しかし、人の好意をかたくなに拒否するのも考えものである。

他人に何かをしてもらうことを拒むことは、遠慮しているようでいて、「あなたに借りはつくりたくない」と捕らえられかねない事もあるのだ。

ただ単にその人と関わりたくない、縁を作りたくないならともかく、
「悪いから」「迷惑かけたくない」と思っていても、他人の好意に対して何でもかんでも遠慮しては、その人もウンザリしてしまうだろう。

最悪の場合、友好関係にすらヒビをいれる事にもなりかねないのだ。


ただ、好意に遠慮しがちな人は、そうならざるを得ない環境で育ってきたり、過去に借りを作ったら仇で返された経験があったり、と複雑な過去があったりする。

好意を受け取らないからと言って、批判するのも、また違うだろう。



とはいえ、たいていの場合、友達や家族の好意は、


「自分がそうしたいから」

しているのです。


あなたの喜ぶ顔が見たくて、何かをしてくれているのだ。



それに対しての最大の恩返しはとても簡単。

その好意に素直に喜び、感謝の気持ちを示す事。



ほら、友達にいい事して「マジ!? ありがとう!!」って言われたら悪い気はしないだろ?

あれと同じである。

他人に迷惑をかけないよう、「行動」に気をつけることはよいことだが、自分という「存在」自体が他人の迷惑であるなどということは、ありえない。

人は皆、お互いに迷惑をかけながら生きている。あなたに悪意がなければ、あなただけが一方的に他人に迷惑をかけているなどということはないのだ。


もし「借りは作りたくないけど仲良くしたい…」と悩んでいるなら、好意を受け取ったら、全力で喜んでみよう。


案外、それがその人にとっては、最高のお返しだったりするのだから。



追記・修正をしてくれるのか?

フッ、ありがとうな。この借りは返すぜ。

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最終更新:2024年06月07日 19:26