海から来た男

登録日:2010/07/19 Mon 10:51:22
更新日:2025/01/31 Fri 16:55:28
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※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、18歳未満の方、ノンケの方はこの夏海に行く気が失せる可能性があるので今すぐブラウザバックしてください。





山川純一のホモ漫画。初出は『薔薇族』1984年12月号。
単行本『君にニャンニャン』に収録。後に復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』にも収録されている。
1991年には映画化もされたが、こちらは若干別物。



■あらすじ

女の体に魅力を感じなくなった男・平山は、妻と子に見捨てられてしまった事に絶望し、とある人気のない海岸で海を眺めていた。

以前にこの海岸で起きた自殺記事に惹かれ、この海岸で入水自殺を試みるが、海からどこかで見覚えのある青年が現れる。
青年は突然ウェットスーツを脱いで全裸になり平山のブツをしゃぶると、「入れてください」と誘った。
平山は青年とのセックスに新しい世界を見出し、果ててしまう。


快感に意識を失っていた平山だったが、海から来たその青年が、幽霊の類で存在しないのではないかという現実に対する恐怖心から、目を覚ますのに躊躇する。
しかし目を開けると、彼はそこにしっかりと実在した。

そして自らを小津と名乗り、身の上を語り出す。

彼は同性愛者で、以前この海岸で自殺した新聞記事の男は自分の恋人だったという。
恋人は人生に疑問を持ち、小津を忘れないという遺書を残して自殺した。
小津も自殺を試みようとしていたが、平山となら人生をやり直せるのではと直感的に思い、誘ったと語る。

平山もまた、小津と共に人生をやり直す決意をするのだった。



■登場人物

  • 平山(ひらやま)
熟年男性。妻子持ちだったが、何時からか妻の身体に魅力を感じなくなり、彼女に見捨てられる。
自殺のために訪れた海岸で出会った小津に誘われるままホイホイとセックスして目覚め、彼を生涯の伴侶とする。

【名セリフ】
「君と出会って私の生きる道がはっきりした。私のほうこそ君と一緒の人生を歩かせてくれないか?」
「こうして私は苦悩の中、幸運にも生涯の伴侶を得た。世間の評価がどうであれ、二人が幸せならばいいではないか?」

  • 小津(おづ)
人気のない海岸でサーフィンに興じていた青年。
同性愛者であり、大学時代から共に暮らしていた恋人が人生に疑問を持ち自殺。
小津も彼を追おうとしたが、平山とならやり直せると直感し、ホモセックスに誘った。
小津の恋人の自殺が小津と平山を結び付けたと考えると、人の運命の数奇さを感じてしまう。

【名セリフ】
「い、いやだなじっと見て……。顔になにかついてます?ザーメンとか…」
「あなたに会ってこの人となら人生をやり直せるんじゃないか…。そんな気がしてあなたに賭けてみたんです」

  • 平山の妻
平山とのセックスレスから関係がぎくしゃくし、本編の3日前に娘を連れて家を出て行った。
抱いてくれない平山に怒りをぶつけたり、別れ際の表情から平山には未練があった様子。

【名セリフ】
「何よ、女に恥をかかせて!!」
「あなたなんか男と結婚すればよかったのよ!」



追記・修正は生涯の伴侶を海岸で見つけた人にお願いします。

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最終更新:2025年01月31日 16:55