登録日:2025/09/27 Sat 18:30:32
更新日:2025/09/27 Sat 19:30:54NEW!
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【概要】
連邦軍に所属するパイロットで階級は少尉。
だがその出で立ちは、キリッとした目に、前髪だけが染まったツンツン頭。
更にマントの着用を好むという、宇宙世紀というよりかは少年漫画の主人公のような感じである。
漫画自体がコミックボンボンに掲載されたものだから仕方ないが、どうにもその格好は児童向けアレンジ等ではなく素らしいことが後に判明している。
ちなみに身長は軍人としては低めで、シド・アンバーからは「チビ」と呼ばれていた。
口が悪くおっちょこちょいで破天荒な性格であり、軍からも煙たがれているものの、MS操縦の腕は本物。
また潜入捜査もお手の物であり、機密文書の処分という地味な作業も真面目にこなす。爆薬の量を間違えて派手になってしまったが。
猪突猛進な所が垣間見えるが知恵も周り、数少ないヒントから敵の正体を見抜く慧眼も持っている。
他方、敵に対しては容赦が無く、命を奪うことにも躊躇せず、また侮ったりもしない。
その為についた異名が「アイルランドの狂犬」。
だが本人はその称号を好んでおらず「せめて狂戦士にしてくれ」と言っていた。
この事から察するにどうやらアイルランド人(ク・ホリンはアイルランドに伝わるケルト神話に登場するクー・フーリンの事)のようだが作中では触れられなかった。
おおよそ軍人らしからぬ人間であるが、彼いわく「俺のムチャが認められているのはムチャをやってるから」らしい。
一見意味不明な理論だがいわゆる「循環論法」であると同時に、ちゃんと結果を出している証拠でもあるだろう。
敵の前に登場する際にわざわざ「ウォルフ・ライルだぁぁ!!」と叫んだり、相手が強いとわかると「ケンカのやり方を教えてやる!」とテンションを上げたりと一見戦闘狂のように見える。
だが一度コクピットを降りると妙につまらなそうなテンションとなり、良く言えば冷静な一面も垣間見える。
【来歴】
前述の通り『フォーミュラ91の亡霊』が初出だが、
機動戦士ガンダムF90クラスターにてそれ以前の時系列の彼が語られる。
連邦軍ベルファスト特務第13中隊に所属し、最新鋭機「F80 ガンレイド」のパイロットを任されている。
そんな折、彼はイヴァル・ダーナや、
デフ・スタリオン達第13実験戦団と交流を深める。
なお彼の表情は原点のように子供向け漫画らしいものが多く、ボンボンからやってきた空気が半端ない。
F90の面々は「マニアックな大人向け」雑誌のサイバーコミックスが主体であり、そういう意味では夢のコラボと言えるだろうか。
面倒くさがり屋な一面を多く見せながらも、デフに対しては「人殺しが嫌いなサナリィの天才ガンダム乗り」と挑発し闘争心を見せる等、早速問題児らしさを見せる…が
「非武装の人間を攻撃するのは任務ではない」と言い、ジオンの人間を見逃すなど、最低限の分別を持つ人間として描かれている。
ちなみに
マンハンターの事は嫌いであり、彼らの横暴に怒り一応味方なのに攻撃するほどである。
その後は
連載中なので詳しくは話せないが生き残り、『
機動戦士ガンダムF91』にてラフレシアが撃破された直後の時間帯。
フロンティアⅠのサナリィ研究所のデータ回収と施設の破壊を命じられる。
それが描かれたのが『機動戦士ガンダム シルエット・フォーミュラ フォーミュラ91の亡霊』であり、
クラスターガンダムを任され傭兵軍団『デス・ガンズ』との戦いが描かれる。
『クラスター』で見せたMS操縦のセンスはこの頃にはかなり極まっており、
ナチュラルに分身するほどの腕前を見せた。
【余談】
『フォーミュラ91の亡霊』を手掛けた岩村氏は、後にある意味伝説の
ボンボン版Vガンダムを手掛けることとなる。
そう考えると漫画内の破天荒さも納得…どころか、あれでも抑えられていた事がわかる。
…イヴァル、お前の言い分は正しい。けど人は項目を立てちまったら追記・修正じゃ止まれねェのさ
だから示してやれよ、怨念ではない…編集の"力"ってヤツをさ!
- 典型的なボンボン作品という感じのF91の亡霊だが、この顛末自体は当時のF90Yの1/100ガンプラのパッケージや説明書にもしっかり書かれていたりする。さすがにウォルフの言動や対峙したのが西部劇な3人組だったことは書かれていないが -- 名無しさん (2025-09-27 19:01:48)
最終更新:2025年09月27日 19:30