アニヲタWiki(仮)
アニヲタWiki(仮)

SCP-3308-JP

登録日：2025/09/26 Fri 22:09:48
更新日：2025/09/26 Fri 23:49:18NEW!
所要時間：約 6 分で読めます


SCP-3308-JPとは、怪異創作コミュニティサイト『SCP Foundation』に登場するオブジェクトの一つである。
項目名は「さようなら、わすれないでね」。
オブジェクトクラスは Euclid(暫定)。

概要

SCP-3308-JPは、「さようなら わすれないでね」と記された付箋紙またはメモ用紙である。SCP-3308-JPに記されている文字は全て手書きで筆跡も酷似している。

SCP-3308-JPの異常性はその出現方法にあり、財団のサイト-81PQにおいて職員のデスク・ロッカー等に突如出現する。SCP-3308-JPの発生は2025年の4月に始まり、同年の5月までで100人以上の財団職員の元へ出現したというのだから単純計算で1日に3通もSCP-3308-JPが発生していたということになる。

同一の文を手書きで送りまくってくる上に内容が「さようなら、わすれないでね」と物々しいことこの上ないが、異常性はそれだけで無限に増えて倉庫をパンクさせることもなければ何かアクションを起こさなかったとしてペナルティが発生するわけでもない。

財団も「SCP-3308-JPは何らかの離別・忘却に関連して発生している」と言うところまでは推測できているが、肝心の発生対象に目立った離別・忘却に関する事象が見られないためお手上げ状態であり目下調査中である。

特別収容プロトコルは
  • SCP-3308-JPを発見した職員は、速やかにSCP-3308-JP担当職員へと連絡してね
  • 回収されたSCP-3308-JPはサイト-81PQの低脅威度物品収容ロッカーに収容されるよ
  • 現在SCP-3308-JPへの調査が行われているから進捗によっては特別収容プロトコルが改訂されるかもしれないことを念頭に置いてね
とのこと。

憶測と反論

「さようなら、わすれないでね」なんて文言を送られてきてスルーできる人間などそうそういない。当然SCP-3308-JPの出現によって職員の間では様々な憶測が飛び交うこととなり、財団はそれを『根拠の無い憶測』と否定していった。以下はSCP-3308-JP担当職員が確認した憶測とそれに対する財団からの反論である。

憶測その1
記憶処理によって何かを忘れた者が、SCP-3308-JP出現の対象となる。

反論
「記憶処理の対象となること」と「SCP-3308-JP出現の対象となること」との間に有意な関連は確認されない(相関係数r=0.027)。

憶測その2
自身が記憶処理の対象となったという事実が隠蔽されている者が、SCP-3308-JP出現の対象となる。

反論
まず、基本的に、記憶処理をしたという事実が隠される場合は、それにより得られる利益が大きい/回避できる不利益がある場合のみであることに留意すべきだ。また、「自身が記憶処理の対象となったという事実が隠蔽されること」と「SCP-3308-JP出現の対象となること」との間に有意な関連は確認されない(r=0.041)。

憶測その3
何らかの親しい人物のことを記憶処理によって忘れており、さらにそのことが隠蔽されている者が、SCP-3308-JP出現の対象となる。

反論
上述のように、記憶処理は適切に隠されている、また、このことと出現対象となることとの間に有意な関連は確認されない。

憶測その4
何らかの親しい人物と死別し、そのことを記憶処理によって忘れており、さらにそのことが隠蔽されている者が、SCP-3308-JP出現の対象となる。

反論
上述のように、適切な場合にのみ隠される。また、有意な関連は確認されない。

今となっては財団御用達の記憶処理。しかし人知れず自らの記憶を操作されているというのはやはり気持ちの良いモノではないし、身近でそういったモノを見てきているからこそ「わすれないで」という言葉に引っ掛かるのだろう。財団の反論ももっともらしいと言えばもっともらしいが心なしか辛辣、過剰に機械的なようにも見えてくる。
そもそも財団の中には現実改変、反ミームはもちろん収容方法確立のため、オブジェクトの詳細を知るため、果ては陰謀によって記憶の彼方へ消えていった職員たちがいるのだ。
いくら「それが何の利益になるんだ。ほら見ろそんな相関関係なんて無いぞ」と説明されたところで秘匿された利益の存在、改竄済のデータを見せられている可能性を疑わずにはいられない。

報告書曰くSCP-3308-JPの発生に伴って職員が各部署への質問を繰り返したり、業務に支障をきたしたりするケースが少なくないとのこと。報告書では何度も『流布されている憶測に根拠は無い』と強調しているが、このままでは職員からの信用を勝ち取るのは難しいだろう。

職員が忘れていたもの

SCP-3308-JPの報告書ページには最下部に『更新』と書かれたタブがちょこんと添えられており、開くと後の調査で判明した事柄が記載されている。その内容はというと

SCP-3308-JP発生の対象となる職員の条件が判明しました。対象となる職員は、「帰宅の際、他の職員に対して挨拶をし忘れている」ことが確認されました。

( ﾟдﾟ)は？


これに対しては、2025年度よりサイト-81PQ内で開始した「あいさつ運動」との関連が指摘されています。これを受け、サイト-81PQ職員には、帰宅時における挨拶のみでなく、あらゆる挨拶が改めて奨励されました。

(;ﾟдﾟ)もしかして…


なお、2025年6月には、SCP-3308-JPは1例も発生しませんでした。

(;ﾟдﾟ;)疑って申し訳ありませんでした

結局のところSCP-3308-JPというのは『サイト-81PQ内で行われている挨拶運動にともなって発生した運動怠慢お知らせBOT』であり、『別れの挨拶である「さようなら」を忘れないでね』と伝えたかったのである。
もっと他に伝え方無かったのかよ

SCP-3308-JP

さようなら、わすれないでね




ついき・しゅうせい、わすれないでね


▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示

この項目が面白かったなら……＼ポチッと/

▷ コメント欄
「SCP-3308-JP」をウィキ内検索
最終更新：2025年09月26日 23:49