登録日:2025/09/27 Sat 17:51:51
更新日:2025/09/27 Sat 23:58:43NEW!
所要時間:約 24 分、僕が積み上げてきた仕事です。
◆プロフィール
キャッチコピー:『最速』とは業の極み。堅忍不抜の職人ウマ娘
誕生日:4月26日
身長:156cm
体重:堅実な仕上がり
スリーサイズ:B72・W54・H77
靴のサイズ:左右ともに23.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:針の糸通し、ビレイ
苦手なこと:犬が悲しい目にあう話
耳のこと:モルタルを作る際は音も頼りにしている
尻尾のこと:ケア用ブラシは知る人ぞ知る職人の逸品
家族のこと:祖父母の家の柱には背比べの跡が残っている
ヒミツ:①よくラジオを聴いて英会話を勉強している / ②地域の登山同好会に所属中
自己紹介:ビリーヴです。いい仕事をしたいと思います。…………お願いします
信じ抜くこと
少しずつ進みながら君は
速さを磨いてきた
強さを育んできた
行く手を塞がれたときは
その歩みを思い出せ
スペシャリストとしての
誇りを奮い立たせろ
自分の過去と現在を
信じ切れたなら
未来は開かれるはずだ
2021年URA 名ウマ娘の肖像「ビリーヴ」より
◆概要
2002年スプリンターズステークスと2003年高松宮記念の二大短距離GⅠレースを制覇したことで2004年のJRA賞最優秀4歳以上牝馬に選出。引退後は産駒のジャンダルム号が親子でのスプリンターズステークス制覇も達成した強豪短距離牝馬「ビリーヴ」号をモチーフとした
ウマ娘。
2024年6月24日のぱかライブにて電撃発表された5人のウマ娘の内の1人で、同時に発表されたカルストンライトオやデュランダルと共に短距離トリオとして認識されている。
やや右目が隠れがちな薄めの黒系ショートカットヘアーで、一人称も「僕」とボーイッシュな雰囲気を漂わせるウマ娘。
が、"左耳"にノースヒルズカラーのイヤーカバーを付けていることからもわかるように、競走馬のビリーヴ号はれっきとした牝馬である。
このキャラ付けは史実の2002年における最優秀4歳以上牝馬の受賞を逃したことによる
「もしかして牡馬と勘違いされていたのでは?」という噂に基づくものと思われている。
性格は寡黙で口数少ない職人気質で、とにかく目標に向けて黙々と努力を積み重ねる、それでいてこなす仕事の数々も丁寧且つ完璧といった具合で、持続力や忍耐力の高さについては数いるウマ娘の中でもトップクラス。
学園内でも率先して大小問わずに業務をこなして知らぬ間に全体の助けになるような成果を上げていることも多い、正に縁の下の力持ち。
ビリーヴとしてはレースのみならず日々の学業やその他多くの事柄を「仕事」と認識しており、決して妥協を許さずひたすらに積み上げていき完璧な「仕事」をやり抜くことを喜び…というよりも自分にとっての当たり前と捉えているレベル。
そんな彼女の原点にあるのが敬愛する祖父の存在。
公式サイトプロフィールにも「実はかなりのおじいちゃん子」と記載されているように、幼い頃に目にした一流の左官職人である祖父が、寡黙に完璧に、それでいて素早く仕事をこなしていくその凛々しい背中に強い憧れを抱いたことから、自分も祖父のような一流の仕事がしたいと思うようになり今に至る。
レースについても一緒に画面越しにレースを観戦していた際に祖父の呟いた「自分の仕事と同じで、速いのが一番だ」という言葉がビリーヴの中で強く刻まれていて、着実に持続的に積み上げていく「持続してこそ速さ」という自負にも繋がっている。
ただ、こういったビリーヴの本質が周囲多数の第三者に理解されているかといわれるとそうでもない。
上述のように非常に寡黙で一人で淡々と仕事をこなしてしまう上、周囲から協力の申し出があっても必要最低限の言葉のみで「自分だけでこなせるから手助け不要」といった具合に遠慮してしまうというような場面も多々。
その結果どこか近寄りがたい、極端に悪くいえば"冷たい"と思われてしまうこともあったりする。
しかし、ビリーヴ自身は自分がそのように思われることそれ自体には殆ど頓着していないし自分が口下手で勘違いされやすいという自覚もある上で、時には「自分の態度で相手を傷つけてしまっただろうか」と心内で自省してたりもするため、本質的にはコミュニケーションが苦手な優しい子といったところだろう。
逆にこの辺りの表面上の先にある本質に触れた途端「率先して助けになってくれるとてもいい子」という風に彼女のことを好意的に見てくれる人もおり、特に地元のお爺ちゃんお婆ちゃんには大人気だったりする。
ファン感謝祭の一幕ではビリーヴの走りと優しさに惚れ込んだご年配の方々が感激してるなんてシーンも。
あと当人の気質によるものではあるが、「職人たちの夜明け」なる番組のファンだったり、疲労がたまると熱い緑茶を飲みたくなったり、作る弁当はライトオ曰く「おかずが全体的に茶色い」とのことだったりと、どこか年齢にそぐわない年寄り染みた一面もちらほら見られる。
◆アプリでの活躍
性能
バ場 |
芝:A |
ダート:G |
距離 |
短距離:A |
マイル:D |
中距離:G |
長距離:G |
脚質 |
逃げ:D |
先行:A |
差し:D |
追込:G |
2025年9月19日に☆3「精粋」として実装。
同時に発表されていた短距離トリオであるカルストンライトオとデュランダルが先んじて実装される中1人だけ取り残されていたまま迎えた翌年の9月、史実勝ち鞍であり翌月のチャンピオンズミーティングのベースにもなっていた新潟開催のスプリンターズステークスに因んでようやく彼女も育成実装を果たすこととなった。
適性はこれまたカルストンライトオや
カレンチャンと同様の芝・短距離の超特化型。
史実のビリーヴもまた1600m以上のレースでは一度も勝利しておらず最大3着止まりなため適性Dに留まっている。
絶対数の少ない短距離ウマ娘というだけでも入手できればありがたいものの、育成におけるファン数集めなどの際には(少なくともマイル適性に手を加えないままだと)かなりの制限がかかることは留意しておきたい。
脚質適性もこれまた先行のみがAの先行特化型となっている。
申し訳程度に逃げと差しの適性もDはあるが、やはり因子改造して走らせるにしても趣味の領域だろう。
[精粋]
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[精粋]ビリーヴ」勝負服
馬主である前田幸治氏が所有する競走馬の勝負服「水色、赤十字襷、赤袖水色一本輪」がベースカラー。
丈の短いトップスと短パンの上に、ノースヒルズ系の水色と赤十字デザインを前面に押し出したアウターパーカーとズボンを着用したボーイッシュ且つ割と露出多めの大胆なスタイル。
因みに当初のビリーヴの要望は「走りやすさ第一」でデザインはお任せだったらしく、出来上がった勝負服について直接デザイナーに意図を尋ねにいったり自身で各種の店を回っていき理解を深めていった先で「機能性と華やかさを両立しつつ、自身の気質や信念まで反映してくれた一着」ということでいたく気に入った、なんてエピソードがあったり。
成長率補正はパワー、根性、賢さに+10%ずつとなっている。
所持スキル
ビリーヴの得意とする先行と短距離で有用なスキルを数多く備えている他、
スプリンターズステークスを見据えてか左回り〇も所持している。
「アンストッパブル」と「百戦錬磨」及びそれぞれの進化スキルによって中盤を維持しつつ前を堅実にキープできるのが如何にもビリーヴらしいといえるか。
通常スキル:
攻めの姿勢、練達の一歩、左回り〇(覚醒Lv2)先行コーナー〇、(覚醒Lv4)真っ向勝負
レアスキル:
(覚醒Lv3)アンストッパブル(レース中盤に速度が上がる/先行)
┗無極(レース中盤にしばらくの間速度が上がる/先行)
(覚醒Lv5)百戦錬磨(レース中盤に前方にいるとしばらくの間速度が少し上がる/短距離)
┗徹骨徹髄(レース中盤にしばらくの間速度が上がる/短距離)
画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[精粋]ビリーヴ」固有スキル発動」
固有スキルは「念い、信ずればこそ」。
効果は「レース終盤突入時に前方にいるとわずかに前に出る。短距離レースならゴールするまでわずかに前に出続ける/先行」というもの。
先行指定の上に通常効果はわずかに前に出るだけというかなり控えめな効果だが、
短距離レースではゴールまでずっと前に出続ける――つまり効果発動後からゴールまでトップスピードを上乗せし続けるという風変わりなスキルへと変貌。
わずかレベルで絶対量が少ないものの、発動からずっと速度を上乗せし続けられるのはシンプルに強いといえる。
上述した覚醒&進化スキル2種で着実に中盤を稼ぎながら好位置で固有を発動し、終盤から速度の上乗せで一気に引き離していくという、王道且つ堅実なスタイルで勝ちを狙いに行くことになるだろう。
発動演出ではただひたすらに、夕暮れだろうと月明かりだろう雨空の下だろうと、どこまでも駆け抜け続け自身の走りを積み上げていくビリーヴという彼女らしいものとなっている。
固有二つ名は「堅忍の速匠」。
取得条件は「セントウルS(クラシック)を4バ身差以上で勝利し、スプリンターズS、高松宮記念を勝利し、デュランダル、カルストンライトオにそれぞれ2回以上勝利する」。
条件が多岐に渡って一見すると取得が難しく思えるかもしれないが、指定レースもライトオ&デュランダルとの2回以上の対決もキャラ固有目標型のシナリオなら任意出走無しで全て満たしているためセントウルSのバ身差条件さえ取りこぼさなければ、目標レース全てで勝つように意識することで割とすんなり取れてしまったりする。
サポートカード
2025年9月19日の育成実装時点ではサポートカードは未実装となっている。
個別ストーリー
後学のために複数のウマ娘を集めての冬季合同特別合宿に手伝いとして参加していたトレーナー。
スケジュール終盤の模擬レースにてある1人のウマ娘――ビリーヴの走りに注目していた。
現在はベテラントレーナーの1人と仮契約中の身であるらしい彼女だが、
その後のトレーニング終了後の夕食鍋パーティーの準備の際、1人でかまど係を担当している姿を発見。
炊事場のかまどが古ぼけて壊れてしまっているのを見ても少しも慌てることなく、
わざわざ河辺に足を運んで丁度良いサイズの石を見繕った上で、壊れたかまどの土台の修理までこなしているではないか。
如何な身体能力が並の人間を遥かに凌駕するウマ娘であれど、1人でこなすには膨大な作業をビリーヴは見事にやり抜いて見せていた。
真冬の冷たい川もかまどの煤も何のその、他の班員の作業に支障が出ないよう全てのかまどにしっかりと火を灯す。
だというのに肝心の食事の時間になってもその功績を少しもひけらかすようなこともないし、
周りの喧騒から離れて1人静かに食事を摂っている姿にいてもたってもいられなかったトレーナーが労いの言葉をかけたのだが、
ビリーヴは少しも表情を変えることなく「自分の仕事だから、ただやり抜いただけ」と淡々と、しかしどこか決然とした様子で答えていた。
そしてその後、思わぬ転機が訪れたのは合宿終了後に招かれたトレーナー同士での打ち上げの席。
周りがベテランだらけで表情にも出やすいトレーナーはガッチガチに緊張しまくりだっただのが、
そんな中で件のビリーヴと仮契約中だったベテラントレーナーの1人から、そのビリーヴを少し見てやってくれないかという打診をされることに。
曰く、ベテラントレーナーたちは代わる代わるでビリーヴと仮契約を結んでいたようで、
トレーナー自身も感じていたように、どこまでも自身の仕事に熱心な直向き振りでトレーニングにも真面目に取り組んでくれると評価は上々。
しかし、直向き"すぎる"ためにどこか淡々としており、こちらの指示に疑問も文句も一切言わない。
本来だったらトレーナーとウマ娘がお互いの知見や感覚を擦り合わせて走りを磨いていくのが理想的なのだが、
ビリーヴはあまりに己の意見を提示するということが無さ過ぎるために、ベテランたちの間でも指導に難航していたのだそう。
それで、周りのベテランたちから見ても新人ながら熱意に溢れ、合宿中にもビリーヴのことを気にかけてくれていたトレーナーにトレーナーに白羽の矢が立ったということ。
で、早速今度は自分が仮契約を結んでビリーヴとのトレーニングに励んでみればこんな調子。
本格的なトレーニングに移る前に、今後の方針を定める意味も込めてビリーヴ自身の目標を聞いてみても、
表情を崩さずに「速くなりたい」と一言述べてくるだけ。
模擬レースなどで結果が振るわなくてもトレーナー側の方針には何の疑いも持たず「自分の責任」と全部1人で背負い込んでしまう。
その上で、自主トレの量を自ら増やして更なる積み上げを続けていくのみ。
そんな様子を側で見守っているだけの形になってしまっているトレーナーだが、当然それをそのまま是とはしない。
せっかく周りのベテラントレーナーたちにも期待されて任されたのに、
このままビリーヴのことを何もわからず結果も残せず流されるままなど、何がトレーナーか。
当然、知識・指導面でド新人の自分は他の優秀な先輩たちに大きく劣ることなど百も承知。
であるなら自分にできることは、真正面からビリーヴとぶつかり、彼女のことをきちんと理解してあげることから。
そう思い至ったトレーナーはビリーヴのことを良く知るため、1対1で対話をしたいという意味も込めて、
次の休日のビリーヴに同行したいということを願い出る。
「君ともっと話がしたい」「迷惑なら断ってくれていい」と付け加えるトレーナーに対し、
ビリーヴは本心からその意図を掴みかねて首を傾げていたもののそれを了承。
そして迎えた休日、ビリーヴが散歩するのをトレーナーが後からついていくだけという形に。
一言も発することなくビリーヴは歩を進めていくのみであったが、時折立ち止まっては周囲を見渡すということを何度も繰り返していた。
街中、商店街、そして人通りの少ない閑静な田舎町、きょろきょろと視点を動かすビリーヴがずっと見ていたもの――。
それは、ずっと昔から雨風にも時間にも厳しさにも耐え抜いてそこに留まり続ける建物たちであった。
何故ならそこにはそれを作り上げた職人たちの、磨き抜かれた一級品の「仕事」の成果が詰まっていたからである。
仕事――ほんの僅かなやり取りの中でビリーヴが度々口にしていた「自分の仕事をやり通す」という心意気。
それと繋がるもの、つまりはビリーヴの奥底にある本心がそこにはあるとトレーナーは感じ取る。
であるならば、ぜひともそれを聞かせてほしい口に出ていたトレーナーの問いかけ。
それを聞いたビリーヴは口を噤み、長い長い沈黙の先でようやくその理由、自身の中に根ざしているものについて語り始める。
ビリーヴの中にある原点、それは幼い頃からずっと憧れている一流の左官職人である祖父の姿。
今の自分と同じで多くを語らず、言葉少なに黙々と、それでいてこなしていく仕事はどれも丁寧・迅速・完璧、付け焼刃では絶対に到達しえない正に一流の職人仕事。
そんな祖父の静かで厳かで凛々しい背中が幼い日のビリーヴにとってはとても大きく眩しいものだった。
そしてとある日に、祖父と共にテレビで見ていたウマ娘のレース映像。
どの子が勝つんだろうと目を爛々と輝かせるビリーヴに、祖父が答えた「自分の仕事と同じで速いのが一番」という言葉。
目を閉じ、己の決意を再確認するようにビリーヴが紡ぐ言葉にトレーナーは聞き入っていた。
同時に思い至るのは、これだけの確固たる己を持つビリーヴが何故殆ど疑問を表に出さずに黙々とトレーナーに従う姿勢を見せていたかということ。
決して無関心だとか冷淡だとかそんな理由では断じてない。
口にせずとも目の前にいるのは仮契約とはいえ担当である自分を強くするために「仕事」に取り組んでくれている相手。
ならばそれを信じた上で自分は自分の「仕事」をこなすのみというのがビリーヴの在り方だったのである。
「尊重というわけではなく、お互いの仕事をちゃんとやり抜くものだと思っているだけ」と訂正するビリーヴであったが、
それでもトレーナーはようやく本心の一端を明かしてくれたこと、
そういうものだという認識だったとしても、トレーナーである自分の仕事を信じてくれたことが嬉しくてついお礼を述べていた。
それを聞いたうえで今度はトレーナーが自分の考えを表に曝け出す。
確かにビリーヴのいう「仕事」はウマ娘とトレーナーという立場では全く異なる内容なのは確かだが、かといって全てが平行線というのも違う。
担当ウマ娘を単に勝たせるだけでなくその奥底にある夢を叶えてあげたい、そのためにもっとお互いのことを知りながら「仕事」を擦り合わせていきたいというのがトレーナーの心からの本心であった。
そのためにはもっとビリーヴの原点を知りたいとどこまでも直向きで本気なトレーナーの思いつき同然に、困惑するビリーヴと共に今はアメリカで仕事をしている彼女の祖父に会うためにわざわざ渡米。
「自分の仕事を見たいなら好きに見ろ」と、孫譲りの寡黙さであったものの、行く先々でこなしていく「仕事」の数々は、トレーナーの素人目線で見ても見事と称する他ない正に職人芸。
「瞬間に全てを注ぎ込む、速いのが一番」と語るその言葉、ただ目的もなく積み上げるだけでなく、一瞬に全てを――速さを求めて仕事をこなすその情熱、それを何年も研鑽してきた先での一級品の「仕事」であった。
そんな一幕の先、トレーナーはビリーヴと共に彼女の祖父母の現在の邸宅に招かれていたのだが、そこで改めてビリーヴと1対1で対談していた。
……1200m? 短距離レース……だけに、ですか?
これまでのトレーニングの内容とそれによって判明した得手不得手や適性、今日までのビリーヴとの語らい、何より今日、改めて祖父の仕事を前にしてキラキラと憧れの眼差しを向けていた姿、今までの全てを統合した上でトレーナーの提案。
王道の中距離路線での活躍をと期待していたベテランたちからは示されなかっただろうプランだが、どうにもビリーヴは長い距離のレースだとその速さを維持しきれない――つまりは適性の不向きがあるように見向けられる。
今日の彼女の祖父が語っていた最高の仕事の在り方、一瞬に全てを懸けて最高の仕事をこなすためにはどうするべきか……その答えが短距離、1200mという距離の中でビリーヴの速さの全てを懸ける。ただひとつの業を、道を、磨き練り上げ成し遂げるという選択。
クラシック三冠やグランプリ、天皇賞などといった王道の路線と違い選べる選択肢も激減してしまい、華々しい栄光からは遠ざかってしまうというリスクもはらんでいるが、それでもトレーナーは覚悟を決めていた。
自分だけでなく、自分"たち"の仕事、その言葉にビリーヴも強く反応を示していた。
帰国後、早速トレーナーとビリーヴは1200m短距離向けのトレーニングに着手し始める。
短い距離の中の一瞬の速さに懸ける――その在り方はビリーヴには正にピタリハマるものだったようで、
今までより遥かに自分の速さを持続することに集中できていると確かな手応えを感じていた。
そんなビリーヴの変化を見てやってきたのが、同じクラスのウマ娘であるカルストンライトオとデュランダルの2人。
両者とも自分と同じく今後短距離を主戦場とすることが決まっていたことから、現状の実力確認も込みで模擬レースを行いたいと申し出てきたのだ。
(ライトオさんのスピードは随一。デュランダルさんの末脚の切れ味だって、凄まじい)
く!? ペースが、落ちないっ――!? ビリーヴさん……まさか、ここまで……ッ!!
そして見事、スタート直後から先頭を爆走するライトオ、後半に凄まじい末脚のキレで追い上げてくるデュランダルも纏めてかわしきり1着でゴールイン。
ライバルの2人も間違いなく現時点でも短距離戦線での活躍を有望視される期待株だったが、そんな強豪相手にビリーヴは見事に勝利してみせていた。
今までで、一番。僕……いい仕事が、できました。だから――
そしてその結果を噛みしめた上で、改めてビリーヴはトレーナーに対して真っ直ぐに申し出てくる。
相変わらず言葉少なだったものの、その発言の節々には確かな目の前のトレーナーへの信頼が感じられるもの。
当然、トレーナーは二つ返事でそれを了承し、短距離戦線で共に最高の「仕事」を果たすために、正式なパートナー契約が結ばれるのであった。
育成シナリオ
個別ストーリー内で定めたように、基本的には短距離レース1本に絞っての目標が設定される。
デビュー戦後はクラシック級3月後半のファルコンSまで長期間の間が空く他、
シニア級の目標も高松宮記念、セントウルS、スプリンターズSの3つのみとだいぶ自由度が高め。
しかし問題はクラシック級で、ファルコンSの後に北九州記念→セントウルS→スプリンターズSという3ターン連続出走という過密なスケジュールが設定される。
この影響で8月後半の夏合宿ターンが1つ潰れる上にその後に更に追加で2連戦を要求されるため、それを見越してスケジュールを調整する必要があるだろう。
因みにシステム上仕方のないこととはいえ、トレーナーとビリーヴが自分たちで決めた目標なのに3戦目のスプリンターズSではきっちり連戦警告メッセージが出るしビリーヴからも「やめておいた方がいいのでは?」と不満が漏れる。これだからノースヒルズのウマ娘は…
全体的な流れとしては新人らしさの強めなトレーナーが時に精神的にぐらついたりしながらも、
どこまでも自分と共にこなす仕事を信じてくれるビリーヴと共に、短距離戦線で最高の仕事をこなせるように奮闘していく物語が楽しめる。
シニア級のファン感謝祭から夏合宿の辺りにかけては、台頭してくるライバルに勝利するために心身ともにかなりキツい追い込みをかけることになる一幕があったりするものの、その先にあるビリーヴの最高の「仕事」の成果をぜひ見届けてほしい。
また、同じ短距離トリオとして発表されたライトオやデュランダルに続く最後の3人目ということもあり、彼女たちとの交流も今まで以上に色濃く描かれる3人のシナリオの総決算のような構成にもなっている。
特殊実況はクラシック級のスプリンターズSを勝利すると発生。
史実を踏襲して新潟レース場開催であることも条件に含まれている。
+
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特殊実況 ※ネタバレ注意 |
やっぱりビリーヴ駆け抜けた!
快速娘ビリーヴ、この平坦左回り新潟で
GⅠタイトルをもぎ取りました!
元ネタ:2002年スプリンターズステークス 青嶋達也アナ
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◆関連キャラクター
ビリーヴにとっての一番の憧れである家族で一流の左官職人。
上述のように性格は寡黙で多くを語らないビリーヴにも共通する職人気質で、手がける仕事は一級品。
素早く、丁寧に、集中を一切切らすことのない職人技は瞬間に懸けるその速さがあればこそ。
幼い頃からその背中を見てきたビリーヴは、祖父のような一級品の仕事を果たしたいとずっと願い続けている。
曲がったこと(物理)が大嫌い、ひたすらに最速を求めて一直線に突き進む直線番長ウマ娘。
思ったことをストレートに一切の遠慮なくズバズバ言いまくるライトオ節は相変わらず健在で、ことあるごとにネタにまみれたセリフを言いまくっては笑いを誘うものの、
ビリーヴシナリオにおいては同じタイミングでデビューを果たした短距離戦線での強豪ということもあり、今までのシナリオと比べると
真っ当にビリーヴをライバルとして強く意識している熱い言動も多く見られる。
寒暖差が激しすぎて風邪をひきそうになる。??「クシュン」←史実の馬主がビリーヴと同じノースヒルズ
史実では同じ01世代の同期で、スプリンターズS含めた短距離戦線で争ったライバル。
聖剣の如き凄まじいキレ脚の追込戦術を武器とする、褒められるのが大好きな騎士ウマ娘。
ビリーヴシナリオでは相変わらずライトオのトンチキ言動に振り回されながらも、ビリーヴにとってはライトオと並ぶ短距離路線の侮れないライバルの1人として認識されている。
特にファン感謝祭で磨きをかけ続けた先で披露した「常軌を逸した末脚」を目の当たりにしたことが、シニア期夏合宿におけるある一つの決断に繋がることになる…
尚、レース外では既に周知の事実同然だったとはいえ、「ライトオを止める側の筈が自身も巻き込まれて暴走するボケボケ側」ということを指摘され不本意ながらデュランダル自身も自覚はしていたなんていう面白い場面もあったり。
史実では一つ下の世代で、ライトオと同じく短距離戦線で戦ったライバルの1頭だった。
頼み事はついつい断れない、とても優しいお人よしウマ娘。
ビリーヴとは逆に王道のクラシック路線に果敢に挑んでいったものの、更に上を行くライバルに阻まれてなかなか結果を出せないでいた中、
マイル路線への転向を決意すると同時に、クラシック期の夏合宿にビリーヴに短い距離向けのトレーニングを教えてほしいということで一緒にトレーニングに励んだりもする。
当初から迷うことなく己の武器を見出して独自の路線を迷うことなく突き進んでいる姿はダンツにとってはとても眩しく、グラついてばかりの自分とは大違いだと思うような場面もあったが、
対するライトオも自身が面倒を見た夏合宿中のトレーニングも含め、ダンツも自分が成すべき仕事をきちんとこなせていると好意的。
史実ではライトオと同様の01世代の同期で、2002年の京王杯スプリングカップや、2003年の安田記念で対戦経験あり。
京都弁のおっとりはんなりウマ娘。寮におけるビリーヴのルームメイト。ビリーヴの育成ランダムイベントに「忍耐部屋のふたり」とあるように…
ビリーヴのデビュー戦が京都レース場だったため、自分よりも慣れているだろうということで出発前に備えの確認をララにお願いするなんて一幕がある。
史実では世代が大きく離れているため直接的な接点は無い。
強いて言うなら「JRA賞の最優秀5歳以上牝馬を逃した事がある」「松永幹夫」「父系がサンデーサイレンス」「本来のコースとは違うGⅠレースを勝った経験がある」繋がりとかだろうか?
+
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匠の背中 ※グッドエンドネタバレ注意 |
グッドエンド後に渡米したビリーヴが日本に戻ってきた際に連れて来たウマ娘。
ビリーヴのスプリンターズSを観戦してその走りに憧れ、トレセン学園でビリーヴとトレーナーのチームで走りたいと日本にやってきた。
自分たちがやりきった仕事の成果が実を結んだ生き証人でもあり、新たな「仕事」を見出したビリーヴは、そのウマ娘と共にトレーナーとまた歩み始める。
元ネタは、同室のラッキーライラックと同期である、ビリーヴ産駒の6番仔ジャンダルム号と目されている。
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◆余談
項目内で何度か述べてきたように、ビリーヴは史実同時代のライバルであるカルストンライトオ、デュランダルと共に新規発表されたウマ娘であることから基本的に3人セットで取り上げられることが非常に多く、デュランダルも育成内で自分たちのことを「最速トリオ」と称しているなど思い入れがあるようだ。
…が、育成実装の先陣を切ったカルストンライトオがあらゆる意味でネタとインパクトに塗れた直線バカであったことに加え、続くデュランダルもライトオに巻き込まれる側と思わせておきながら一緒になって暴走することも多い褒められ大好きワンコ騎士とこれまたかなりのインパクトを示してきたため、トレーナー間では相対的に口数少なく意思表示にも乏しいビリーヴが「暴走する他2人に巻き込まれてばかりの苦労人枠」と見られることが定着化していた。
中には3人を一纏めにして「短距離3バカ」などと呼ぶことで、同列扱いされることにショックを受けるビリーヴなんてネタもあったりした。
しかし後にビリーヴが育成実装されると、実際に流れ流れてクラス内で2人の暴走を嗜める役割を持たされたということは確かだったが、ビリーヴ自身も寡黙で仕事に没頭しやすい気質から周囲とのコミュニケーションには難儀していること、そんな中で全くお構いなしにそれぞれ自分のペースがはっきりしているライトオとデュランダルに対しては無理に合わせる必要が無く、自分にとっても丁度いい距離感だったとのことで、2人と一緒に過ごすのは悪くないと思っている、ということが明らかになった。いわゆるトレセン学園内のトレーナー以外のもう一人の保護者枠
追記・修正…僕の項目をより磨いていくための仕事を積み上げる――。
- 普段は低めの声だけどぱかチューブだと素が漏れてかわいい声出ちゃってるのが草 -- 名無しさん (2025-09-27 17:59:55)
- 「そうか、私は無理だ!」潔いなライトオ!w -- 名無しさん (2025-09-27 18:08:14)
- 先に競走馬の項目を立ててほしかったのに…速い…早い -- 名無しさん (2025-09-27 18:22:02)
- ビリーヴくんの勝負服ほんとすき -- 名無しさん (2025-09-27 18:48:04)
- ↑男水着チャレンジ(ボソッ -- 名無しさん (2025-09-27 19:00:07)
- ↑ん? と思ってプロフィールのBを見てみたら…...B72! 伝説のB72じゃないか!! -- 名無しさん (2025-09-27 19:46:16)
- ↑実はあのカフェより薄かったりする。 -- 名無しさん (2025-09-27 19:54:13)
- ライトオストーリーでもうブルマビリーヴは見てたはずなのに、牝馬名の完全に忘れてた。改めてブルマ姿見てだいぶドキッとしたわ。 -- 名無しさん (2025-09-27 20:02:32)
- 同じ短距離得意なイケメン女子にケイエスミラクルがいるけど、こちらはよりボーイッシュでまさに「少年」のような雰囲気を纏っているのよね。 -- 名無しさん (2025-09-27 20:47:53)
- 元馬が牝だから直線と騎士の元性別的に少年漫画の男二人女一人の主人公トリオみたい -- 名無しさん (2025-09-27 21:53:12)
最終更新:2025年09月27日 23:58