木原円周(とある魔術の禁書目録)

登録日:2012/06/14 Thu 18:11:56
更新日:2024/09/30 Mon 20:37:54
所要時間:約 5 分で読めます




うん、うん。分かってるよ、数多おじちゃん。
こういう時、『木原』ならこうするんだよね。





木原(きはら) 円周(えんしゅう)

とある魔術の禁書目録の登場人物。
初登場は新約四巻。


あの『木原一族』の一人であり、学園都市の命を受けバゲージシティを襲撃した三人の『木原』のうちの一人。

木原一族と言えば基本的に非常に癖のある狂ったような見た目や人格を持つ人物ばかりであるが、その中においてある意味最も異彩を放つ存在。

黒髪に左右のお団子を備えた髪型をした小柄な中学生ぐらいの少女で、
モコモコなセーターにミニスカートとストッキング、といった具合に、『木原一族』とは思えない程普通な見た目をしている。
首から下げた携帯電話や小型ワンセグテレビといった大量の精密機器類を除けば。

絵師いわく『まっとうな木原一族から逸脱したデザイン』を意識したらしく見た目だけなら普通にヒロインしてても違和感無い。

更に性格のほうも『木原』にしては常識的で、仲間意識も強い(基本的に『木原』に仲間意識は存在しない)。


故に彼女は『木原としては及第点と言えない存在』とされている。

このような特異な性質は彼女の特別な生い立ちに関係している。


彼女は幼少期の頃、ある『正義』を名乗る者達によって連れ去られ監禁されていた。
『木原』という存在に驚異を感じていた彼らは、

「『木原』は『木原』を学ぶから『木原』らしくなる」

と考え、彼女を『木原』から、更に言えば人間としての『学び場』から切り離したのだ。
それも人間としての基本的な情報を大量入力されるべき幼少期に。
そうする事で彼女は『木原』らしくなくなると思っていたのだ。

…もっとも、この行為の真意は『正義』ではなく、単に『木原』という才能に嫉妬した者の陳腐な自己満足だが。
『木原』という存在を自分より下に置いておきたいという歪んだ欲求を満たしかっただけである。

実際、彼女はそのような環境に置かれたおかげで九九も出来なければ、漢字はおろかカタカナすら読み書き出来ない。

円周ちゃんマジアホの娘wwwバカスwwwwww


…と、なるはずだったが『木原』はそんなに甘くはなかった。

彼女はそんな環境の中でさえ、
『一見落書きにしか見えない冷凍睡眠装置の基礎理論の証明式』を書き上げ、
床に散らばったクレヨンで『完全な黄金比のバランスを超越した美しさ』を描き、
くしゃくしゃに丸められた紙のシワで『並列演算装置のチップの図面』を示し、
フロアランプの光りによってできる影で『見る者の深層心理を浮き彫りにするテスト』を行う

…等々、平然と『木原』を行使していたのだ。

『木原』が『木原』である事に、後天的な情報入力など必要無い。
『木原』は『木原』であるだけで、科学という概念から目一杯愛される。

彼女ら『木原』は科学を他人から学ばずとも世界を構成する物質から科学を読み取る。

部屋を舞う埃や、プラスチックの質感、水の一滴のような些細な物ですら彼女にとって絶好の科学の参考資料となりうる。
『木原』から科学を奪うにはこの全世界を欠片も残さず破壊する以外に方法など無いのだ。

なにそれ、こわい

天才ってレベルじゃねぇぞ!!



むしろ彼女は何も教育されなかったおかげで善悪のボーダーラインがわからないようになり、その科学には歯止めが利かない。
故に彼女は監禁された事に一切の不満などなく、一方で彼らを恩人とも思っていない(というか恩人という概念すらわかっていない)ため、
純粋に実験を行う過程で彼らを葬っている。


しかしそれでも彼女がまともな教育を受けた他の『木原』と比べて『木原』が足りないのは事実。

彼女はそれを補うために首から下げた精密機機器に数多おじちゃんを始めとする『約五千人の木原一族の思考パターン』をインプットし、
そこから『発想』を得て足りない『木原』を補充するという戦闘スタイルを取っている。
つまり高度な『真似っ娘』。

また木原一族だけでなくあの上条当麻(当麻お兄ちゃん)の善性もインプットされておりそれも戦闘に利用する。

原作者いわくそのコンセプトは『普通の女の子が木原のアイテムを使って華麗に変身♪』らしい。
ちなみに初期案ではAIだったらしい。

劇中ではこの『発想』を得る力を使ってバズーカぶん回したり、トラップ作ったり、カビから生物兵器作ったり、雪の中のコンテナを大炎上させて崩したりと大暴れ。

しかしこのスタイルには欠点があり、いくら『発想』を得てもそれを取捨選択するのは彼女自身の思考パターンに過ぎない。
つまり完全にその人物に成り切れる訳では無く、その『発想』の中には彼女自身の行動パターンが確実に存在しているため、そこを見抜けば対処可能。
(雲川鞠亜曰く、他者のデッキを真似してカードゲームをするようなもの)

作中ではその弱点を雲川鞠亜に突かれ彼女らのコンビネーションの前に敗北した。
尚、追い詰められた最後の最後で木原らしい口汚い言葉を叫んだ。
案外、こっちが素だったりしたのだろうか?


ちなみに原作者が言うに、彼女は単純な頭の良さに関してなら木原一族の中でも上位らしい。
…もし拉致される事なくまともに教育を受けていればどんな化け物になっていたのだろうか…




うん、うん。分かってるよ、アニヲタお兄ちゃん。
こういう時、『wiki籠り』ならこう追記・修正するんだよね。

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最終更新:2024年09月30日 20:37