ザンビア

登録日:2010/10/14 Thu 23:05:36
更新日:2024/10/21 Mon 20:27:01
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1964年(昭和39年)、東京
この年に開催された東京オリンピックの閉会式は、係員のミスにより各国の選手団がバラバラに入って来るというハプニングが発生。
人種や国境の壁を乗り越え、仲良く登場する選手達の中に、他の選手に抱き抱えられ拍手で迎えられた国が二つあった。

一つはホスト国の日本。もう一つが本項で紹介するザンビアてある。


開催国の日本は未だしも、何故ザンビアが…?

実はこの日まで同国はイギリス領北ローデシアとしてオリンピックに参加していたのだが、何と閉会式の日(1964年10月25日)に独立。
新生国家の初お披露目となったのであった。

今でもザンビア人にとって「TOKYO」は特別な意味を持っているらしい。
そんな訳でザンビア人の対日感情はすこぶる良く、首都ルサカでは毎年日本大使館主催で柔道大会が開催されている。
その柔道の普及に尽くし、2019年に旭日双光章を授与された元柔道協会理事長の名は…

なんとジュード・マッケンナ氏。名は体を表す…のか?

また、神戸の消防署が廃棄する予定だった油圧式救助器具が怪我人の命を救った事もあり、現地では「神の手」と呼ばれているとか。


〇その他情報
  • キャッチフレーズは「The Real Africa」。
    何とアフリカに生息しているほとんどの動物を見る事が出来る
    内陸国のため海はないものの、世界有数の大きさを誇るビクトリアの滝では魚釣りや川下り、
    バンジージャンプやカヌーツアー等様々なアトラクションが楽しめる。

  • 国名は南のジンバブエとの間を流れるザンベジ川から。ビクトリア滝があるのもこの川であり、また世界最大のダム湖を有するカリバダムも存在している。国内の電力需要の殆どはこのダムでの水力発電で賄っている。

  • 経済は銅の輸出がメイン(同国には「銅地帯」を意味するコッパーベルト州が存在する)だが、上記の観光業や農業等の多角化に力を入れている。
    主な課題としてはエイズやハンセン病の克服や貧困層の生活水準の向上が挙げられる。
    また経済面で中国の進出が独立以来著しく、その強権的姿勢から次第に反感が高まっている。
    対中をはじめ対外債務もかなりあり、2020年には債務不履行状態となってしまった。

  • 2010年の世界平和度指数は149ヵ国中51位。
    アフリカで最も平和な国として評価されているが、都市部の人口増加に治安機関が対応しきれていない上に周辺国からの難民が増加している為油断は出来ない。
    実際に2021年の平和度指数は世界71位に後退。アフリカ圏内に絞れば何と13位にまで落ちてしまった。

  • アフリカで数少ない政局の安定した国。2002年に大統領となったムワナワサから汚職対策に力を入れていたが外遊先で脳内出血により急死。当時のバンダ副大統領が路線を引き継いだ。
    ちなみにバンダ大統領は、記者会見でサルに小便をひっかけられたが報道陣や外交官に「これは天からの恵みでしょう」とジョークを飛ばしている。
    その後は2011年と2021年に選挙で政権交代が発生している。

  • アフリカで唯一キリスト教を国教として定めており、国民の95.5%がキリスト教徒だとされている。うち4分の3以上がプロテスタントだという。なお信教の自由は保障されている。

  • なお、ゲゲゲの鬼太郎に「魔女ザンビア」というキャラクターがいるが特に関係はない。



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最終更新:2024年10月21日 20:27