登録日:2010/05/29(土) 20:05:27
更新日:2024/09/24 Tue 10:17:00
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共通点
- 主人公は少年である
- 未来から主人公を助けるためにパートナーがやってくる
- パートナーはロボットであり、基本的に主人公を守るべく行動する
- パートナーの登場によって主人公の周りで騒動が起こり、主人公の成長に繋がる
- 主人公とパートナーの間に絆が芽生える
- 主人公はリーダーとして敵に立ち向かい、活躍する
- 主人公の武器は銃である
概要
箇条書きマジックとは、主に物語の盗作問題を論じる際に使われる詭弁で、ネットスラングの一種(学術用語ではない点に注意)。
ある作品Aと、A以前に作られた作品Bの共通点のみを抽出し、箇条書きにすることで、AをBの盗作に仕立て上げる、といった手法。
要は単なるこじつけに過ぎない。
全く違う雰囲気の作品でも少し探せば共通点は出てくる為、割と簡単にでっち上げることが可能である。
しかしよくよく見ると、特に創作性や独自性の強くない、当たり前な事(登場人物の性別・年齢の配置やそれぞれの人物の関係性)だったり、ポピュラーな設定や展開(いわゆる王道)を抜き出してるだけだったりするので、大抵は違和感を覚える。
冒頭の例も一見もっともらしく書かれているが、銃を使う少年が主人公の話など珍しく無いし、パートナーとの間に絆が芽生えるのはバディもののお約束である。
パートナーのロボットにしても、方や戦闘用アンドロイド、方や子守用猫型ロボットであり、外見から性能まで何もかも違う。
更に言えば、T-800は戦争状態の2029年から、ドラえもんは割と平和な2123年頃から現代にやって来た。
これらの点からも、『ターミネーター2』と『ドラえもん』は相違点の方が多いと言って良い。
2つの作品を知っている人間にとってはどう考えてもこじつけであるが、
片方もしくは双方を知らない場合、割と正しいように見えないこともないので結構恐ろしい。
また、すぐにパクリ理論を振りかざす人が同調しやすいため、ネタで箇条書きマジックしたら変なのが現れて収拾がつかなくなる、なんて事も起こり得る。
しかしあまりにこの手法が有名になった為か、ネット上で盗作問題について話し合う際、箇条書きで書くと大抵は
スルーされる。
一方で、ジョークとして適切になるように配慮された箇条書きマジックは実際の商業でも使われることがある。
実例として
広島東洋カープの事例を挙げてみよう。
プロ野球ファンには説明不要の選手であろうが、このチームには大瀬良大地という投手が在籍する。
この大瀬良選手、
とんでもなく顔がカピバラに似ているのだが、ある日のTV中継でなんと大瀬良とカピバラがこの箇条書きマジックで比較されてしまったのだ。
当然プロ野球ファンは「合致しているのが『穏やかな性格』しかない」のを含め、ジョークとしては大喝采。これでカピバラ熱が高まったのが確認されたことで、球団公式グッズでも「大瀬良、一岡竜二、栗林良吏はカピバラに描く」ものが作られることになった。
一方新井貴浩は当然のようにアライグマにされた挙句、阪神移籍と出戻りをネタにされてしまった。これは新井が悪い。
関連用語
「箇条書きマジック」に近い論理学用語として、「チェリー・ピッキング(cherry picking)」がある。
元々はチェリー(サクランボ)の選別を指す言葉で、転じて「つまみ食い」を意味するようになった。
自らの主張に有利な事例だけを「つまみ食い」して並べ立てることで誤った結論へ誘導する手法であり、箇条書きも使われやすい。
怪しげな勧誘の宣伝文句は大体これを用いている。
チェリー・ピッキングの具体例は、「
DHMO」の項目を参照。
種を明かせば「なーんだ」と思うだろうが、もっともらしく書かれると意外に騙されてしまうのだ。
- インターネットのサイトである
- 様々な事柄について解説している
- 無料で使える
- 誰でも追記修正できる
- 野獣先輩新説シリーズみたいだなw -- 名無しさん (2013-03-17 11:12:02)
- これを使うと引っかけクイズが量産できるぞ! -- 名無しさん (2013-10-02 20:25:34)
- Wikipediaの管理人の尻ってゆるいの? -- 名無しさん (2013-10-02 20:42:44)
- デスブログは…事実だから当てはまらいのか -- 名無しさん (2013-10-06 12:24:53)
- 野獣先輩新説シリーズ、詭弁のガイドライン、月姫のパクリ…これ使った遊びって結構ネットに転がってるね -- 名無しさん (2014-07-19 16:10:15)
- 古く遡るとケネディとリンカーンの共通点とかだろうか -- 名無しさん (2014-07-19 16:26:56)
- 昔、「百貫デブ、電車に轢かれてぺっちゃんこ→ぺっちゃんこは煎餅→煎餅は甘い(ここ、おかしい)→甘いは砂糖→砂糖は白い→白いはうさぎ→うさぎは跳ねる…」と続く言葉遊びがあったが、感覚的に似てるかも知らん -- 名無しさん (2014-07-19 19:01:17)
- ジバニャンの勝ちは強引すぎて吹いた -- 名無しさん (2014-10-14 16:24:00)
- ↑2 うちのとこでは「ぺっちゃんこは蛙→蛙は跳ねる→跳ねるはうさぎ」だったな。最初からおかしい -- 名無しさん (2015-04-14 16:17:40)
- パクリの言いがかりだけじゃなく、実際は大したことない能力・性能のものを立派なように見せる効果もあるぞ -- 名無しさん (2015-04-14 19:15:27)
- 『ドラえもん』の主人公はドラえもんでのび太は副主人公(両者共に原作者公認)だから明確に『少年だけが主人公』と設定されているなら厳密にはターミネーター2はドラえもんのパロディじゃない・・・とネタに対して無意味なマジレスをしてみる -- 名無しさん (2016-06-18 17:47:29)
- これを使えば、サザエさんのカツオはエロゲの主人公になるらしい -- 名無しさん (2016-07-04 15:18:53)
- 前髪目隠れじゃないのに!? -- 名無しさん (2016-07-04 15:33:47)
- アンノーンのその有り得ない強さって箇条書きマジックに入るんでしょうか -- 名無しさん (2016-07-08 20:58:45)
- ↑ネタだろうけど、単なるシンボルとしての存在のアンノーンをネタ扱いってのもおかしな話だな -- 名無しさん (2016-10-09 13:44:33)
- この言葉の元はネット上で「後発作品の内容が先発作品と被っていた場合、後発は取り下げるべき」という考え方が発端になった『提言騒動』について書かれた記事 -- 名無しさん (2017-03-15 13:17:44)
- 実際にパクってるケースでも箇条書きマジックだと言って否定しようとする奴がいて厄介なことになってることもある、この言葉が出るだけで第三者は指摘側がおかしいと誘導されてしまう -- 名無しさん (2021-09-02 00:19:55)
- 「~~が~~で」「〇〇だ・・・」「~~が~~で」「絶対〇〇だ・・・」みたいな笑えるネタにできたりもする -- 名無しさん (2021-10-03 23:46:55)
- ロボ・ジョックス(1989)とGガンダム(1994)でも成立する………のか? -- 名無しさん (2023-03-31 22:44:30)
- 宇宙戦艦ヤマトのSF考証担当者が自ら西遊記をヒントにしたと言っているが、事実なんだろうに箇条書きマジックの典型例みたいになってて笑う。書き方が箇条書きというより共通点が特異なものかどうかが重要ってことなんだろうな -- 名無しさん (2024-09-23 11:43:56)
- ストローマン論法はこれの応用だな -- 名無しさん (2024-09-24 09:48:02)
最終更新:2024年09月24日 10:17