ガッツォー(魔装機神)

登録日:2012/10/14(日) 01:42:14
更新日:2021/04/25 Sun 00:50:33
所要時間:約 4 分で読めます






魔装機神 THE LORD OF ELEMENTALに登場するバゴニア連邦共和国所属の魔装機。



動力:フルカネルリ式永久機関

装甲材質:オリハルコニウム

開発者:ゼツ・ラアス・ブラギオ



マッドサイエンティスト、ゼツ・ラアス・ブラギオがその人生において最後に開発した魔装機

大地系高位の守護精霊と契約しており、分身Lv7、再攻撃Lv8、切り払いに付け加えて、異常なまでの気配察知能力を有する。

背後や横から攻撃しようとして、ガッツォーに気配察知で振り向かれる度にリセットを繰り返すのは誰もが通る道。

また所有武器のウルティウムバスターは射程6な上に移動後も使用可能というとんでも武器である。
移動後にも使用可能な武器で射程6は敵キャラではガッツォーのみ。
SFC版では普通の射撃武装だったが、DS版では設定資料の装備を汲みしたのか、ビット状兵装を相手の周りに集めて魔法陣で拘束、それを滅多切りにする技になった。

しかも最後はゼツのカットインである

更にプレイヤー側のレベルが上がった状態で戦うと、パイロットのゼツが精神コマンドで報復を使用してくる為、手に負えない強さになる。
(報復の効果は、自分が受けたダメージを敵全員に与えるというもの)
ちなみに精神コマンドには無駄に報復が3つある。

そして勿論、ボスの定番特殊能力であるHP回復30%も完備。イスマイル、バイラヴァ同様に地の魔装機であるからか。

穴と言えばMAP兵器を所有していない事と、地上適性しか持たない(というか、この作品地上しかないが)ことくらいで殆ど隙がない。

魔装機神シリーズどころか、スパロボシリーズ史上でもトップレベルに強力なボスなのは間違いない。

しかし、地は風に弱いという相性がある為にサイバスターで落とし易い。
だが、上にもある通り後ろに立つ度ピコピコするので油断は禁物である。



























しかしこの強さには秘密がある。

パイロットのゼツは60歳を越える高齢であり、おまけに本職は錬金学士。パイロットとしての技能は殆ど持ち合わせていない。
では、何故これほどまでに優れた能力を発揮出来るのか?

それにはゼツの異常性が起因している。
ゼツは30年前はラングラン王国に所属していた錬金学士だったが、自分勝手かつ独善的で野心の強い人間であり、錬金学のルールを無視して非人道的な兵器を次々と開発し、ラングラン王国を追われた過去を持つ。
どう見ても自業自得なのだが、ゼツは自分が追放されたのは周りが自分の頭脳を妬んだからだと逆恨みし、復讐の為にバゴニア連邦共和国に転がり込んだ。

斯くしてゼツは、バゴニア連邦共和国とラングラン王国の対立を煽って戦争にまで発展させる事には成功したが、剣聖とうたわれた武道の達人であり、バゴニアの英雄的な存在の穏健派、シュメル・ヒュールが邪魔となった。

この頃になると復讐心をこじらせて更に狂気に陥っていたゼツは凶行に走る。

なんとシュメルを拉致して殺害した上に、遺体を解剖して脳髄を取り出し、ガッツォーに組み込むという行動に出たのである。

ゼツがパイロットとしての技能を殆ど持たず高齢なのに、ガッツォーが凄まじい動きをしたり敵の気配を異常なまでに察知する理由は、この組み込まれたシュメルの脳髄にある。
ちなみにゲームシステム上ではゼツのレベルが50になると一気に特殊技能を習得する仕様になっている。
ただし、気配察知については最初から所有している上にレベル50以前から技能レベルが上昇しているのでこれだけはゼツ個人の能力ではないかとも言われている。


しかし、自国の英雄を殺害するという行動に流石についていけなくなったバゴニア連邦共和国はゼツを追放処分し、二度までもプライドを踏みにじられた(自業自得だが)ゼツは精神崩壊を起こし、
最後はその狂気の結晶たるガッツォーと共に生涯に幕を閉じた。

ひょ?ひょひょひょひょ…何じゃ、これは…赤い…赤いものが、わしの腹から出ておる…
ふむ、何じゃろうなあ?ひゃふふふふ…げふっ…ひょひょひょ…ひょ…
それが自分から流れる血である事も彼には理解できなかったようだ。

PSP版では戦闘時にボイスが付いている為、彼の壊れっぷりを見てみたい方はチェックしてみましょう。

また、ゼツと決着をつけるシナリオは、それまで偽りの憎悪に囚われていたある男が己の罪を清算する物語であり、愛する者を奪われたある少女が魔装機操者としてではなく一人の復讐者としてゼツを討つ物語である。


精神崩壊したゼツが猛威を振るう「ガッツォーの脅威」を避けるには「復讐は誰のために」もしくは「ファング絶叫」を通ればいいが、前者を通るとガッツォーが登場しない。通称シュメル生存ルート。後者は追放される前に決着を着けるので割と普通である。
続編のROEでは登場しないが、この出来事はマサキ達に深く刻まれている。


そして、POJにおいて量産化されてしまった。その名もガッツォー+。
武装に差はないが、操者を蔑ろにしたシステムを積んでいる。
更にあるルートのラスボスとしてガッツォーΣが登場している。


追記・修正は気配を察知してお願いします。

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最終更新:2021年04月25日 00:50