登録日:2011/03/30 Wed 23:03:27
更新日:2024/04/29 Mon 09:20:07
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『シルバー假面』は2006年12月23日に劇場公開された特撮作品。
【概要】
1971年にテレビ放送された『
シルバー仮面』のリメイクだが、内容は大幅に異なる。
具体的には…
- 舞台は大正時代
- シルバー假面に変身するのは女性
- 敵は宇宙人だが、外見は人間そのもの
共通点は変身後の外見ぐらいか。
『
ウルトラQ ザ・ムービー 星の伝説』や『遊星より愛をこめて』でお馴染み佐々木守・実相寺昭雄コンビの作品。
日本特撮界が産んだ大怪物、実相寺氏の遺作である(公開1か月前の11月29日に死去)。
また、佐々木氏は製作前の2006年2月に亡くなっており、本作はその遺稿を元にしたもの。
なお、今作は北欧神話や森鴎外の『舞姫』、ドイツのサイレント映画『カリガリ博士』といった要素も取り入れ物語を展開していく。
【ストーリー】
美女連続殺人事件が多発している大正9年の帝都・東京…
諜報機関の特命で事件の究明に乗り出した本郷陸軍大尉は友人の文士・平井と共に浅草の芝居小屋『ダンテ劇場』でザビーネという美女と出会う。
彼女を襲う謎の老人・カリガリ博士の目的とは何か?そしてザビーネをシルバー假面に変身させるニーベルンゲンの指輪とは一体何なのか?
【登場人物】
本作の主人公。「シルバー!」の掛け声とともにニーベルンゲンの指輪をかざし、シルバー假面に変身する。
ニーベルンゲンの指輪を持っていたおかげで母と二人で流浪の生活をしていた幼少時代を持つ、森鴎外の隠し子。
政府の密命を受けて連続殺人事件を調査する事になった陸軍大尉。切れ者で冷静沈着だが空気。元ネタは山中峯太郎の軍事小説の主人公。
本郷の友人で売れない小説家。本郷とは対照的にだらしないコメディリリーフ。
後の
江戸川乱歩。
シルバー假面の持つニーベルンゲンの指輪を狙う謎の老人。900年以上前の文献に名前が残っている事から、一種の屋号ではないかと推測されたが…
肉弾戦ではなく様々な幻惑術を使い、原爆投下の映像等を本郷達に見せた。後に演者さんは
ライダーの世界を巡る事に。
ちなみに元ネタは戦前のドイツの恐怖映画の主人公。
カリガリ博士の片腕として闘う助手。肉弾戦担当。蜘蛛男→蝙蝠ザムザ→鋼鉄
ロボットマリアと毎回怪人に姿を変える。
マリアのモチーフはメトロポリス。
ザビーネの父親。ヨーロッパ留学中に悪魔と問答をして勝った為にニーベルンゲンの指輪を手に入れる。
最終回では意外な所で大活躍する。
ちなみに史実の森鷗外先生(軍医総監兼小説家)には隠し子の記録は残されていないが、子供達に「杏奴(あんぬ)」や「類(るい)」と名付けるくらいにはドイツ語圏に染まっていた
つまりザビーネにもあるいは…。
ニーベルンゲンの指輪を調査していたドイツ人の科学者。反ユダヤ人の差別主義者で、指輪の力を使い新型兵器V-1ロケットを開発しようと目論む。大正時代にロケットという単語は無いけどね!
予告編でニーベルンゲンの指輪の秘密を豪快にしゃべってくれる。
一人の青年を同行させている。彼の名前は
アドルフ・ヒットラー。
シルバー假面は、自由な精神に則った、
また自由な変幻自在を身に着けた、
類まれなるヒーローなのである。
これからも文明の危機に姿をあらわすであろう。
実相寺昭雄 『シルバー假面』第1巻「はなやしき」裏パッケージより
全ては追記・修正する為の三文芝居…笑ってくれ。
- 銀の光が私を変える…似たような事を、ナムカプのベラボーマンが言ってたような… -- 名無しさん (2014-03-06 22:24:59)
- ザビーネ…はっ!だぁぁぁぁめじゃないかぁぁぁぁ!ガンダムのキャラが特撮に出ちゃああああああああ!! -- 名無しさん (2014-03-06 22:28:06)
- いいんだよ、赤い彗星だってティガに出てるんだから -- 名無しさん (2014-08-03 05:06:29)
- ↑ シャアザック‼︎‼︎ -- ビギナー (2014-08-03 11:48:14)
- ↑3 アムロ「僕はウルトラQにも出てたんだけどなあ」 -- 名無しさん (2014-09-24 20:01:41)
- コスモスにアッガイが(ry -- 名無しさん (2014-09-24 21:29:15)
- パッケージ裏の実相寺監督のコメントが忘れられない。 -- 名無しさん (2014-09-24 22:25:39)
- 何故ドイツ語圈出身なのに英語読みなのか……は気にしたら負けか、原典要素だし -- 名無しさん (2023-05-21 17:14:51)
最終更新:2024年04月29日 09:20