這いずる死毒 ルス - アルカナアリアwiki

神聖イルニクス帝国に現れたスライムの魔王。猛毒の放出に特化しており、近づくだけでも植物は枯れ動物は死んだ。ただし移動速度が遅く知能もないため、前もって退避しておくことは容易だった。放出された毒に侵され変わり果てた枯木や屍を巻き込んで大きく成長しつつ移動するため、その外見はまさしく動く死体の山であった。
その影響の緩慢さと他にも山積みになっている脅威と懸念から、出現地フォグブルー子爵領の領主に甘く見られ、ルスに関する情報は十分に伝わらなかった。しかし土地への影響を重く見たフォグブルー子爵騎士団《フォグクロウ》はルスのことを皇帝ニコラス三世に直訴、すぐに皇帝配下による土地の査察が行われ、魔王認定された。
その後、魔導大元帥コンラートが派遣され、毒を避けて遠方から何度も魔法で攻撃することで討伐された。しかし、ルスによって破壊された土地は未だ回復しておらず、わずかに植物が生えるのみで、生態系の崩壊により死に絶えた多くの動物の念からプレタビーストが跋扈する危険地帯と化している。