エルニア帝国において九番目に編成された正規軍団。奇襲作戦に特化した軍団であり、隠密行動と素の身体能力に長けていた。また暗殺部隊としての側面も有しており、女帝の命に従い国内外問わず暗殺を繰り返した。暗殺部隊としての側面は対外的には秘匿され、帝国上層部でも知らない者が多かった。帝国の暗部としての性質を持っていたため、所属兵士は帝国と女帝への忠誠心が非常に高い者が選ばれていたようだ。
帝国の拡大に伴って必要とされた暗部としての性質を持って誕生し、表面上は奇襲特化軍団として名を馳せながら裏では暗殺を繰り返していた。基本的には女帝と共に行動し、東部遠征などでもいくつか戦果を挙げた。ノルザンツの大逆では軍団長が忠誠派として立つべしと早期の時点で命令を下したため軍団として反逆することは無かったものの、忠誠心の高さが災いし一部兵士は大逆派へとついてしまった。アルカナ団戦役においては得意の奇襲攻撃を以てアルカナ団を何度も苦しめた一方、暗殺はまるで未来を読まれているかのように対処され、まともに成功することは無かった。更に戦況の悪化により得意の奇襲も出来なくなり、戦争末期には奇襲戦法を捨てアルカナ団と正面から戦うことを余儀なくされていた。最終的に所属兵士の大半は最終決戦の際に女帝と共に戦死。僅かな生き残りも女帝死亡の報を聞いて皆自害し、文字通り全滅した。