「おー、いいじゃねぇか。その夢、応援するぜ」
アーテシュ教国の人けのない場所にて。
幼馴染のロックを育てる仕事をしたいという少年の夢を聞き、少女はそれを応援する。
「けれど、それをしたらぼくは………」
「なーにうじうじしてんだあほんだら、あんたはやりたいんだろ?やればいいじゃねーか、教義で禁じられてることでもねぇんだ」
うじうじと、言葉を詰まらせる少年に、少女は、肩を押す。
「カエルムに行ったら、ぼくは、ジナさんとはしばらくあえなくなります。それに司祭様や他の皆さんとも」
「別にいいだろ、ずっと一緒ってわけじゃねぇんだ。それにわたしはたった今夢ができた」
「ジナさんにですか?」
「ああそうだ、わたしにな。目標ができた」
勇気づけるための言葉、けれどそれとは別に本当に出来た夢に目を光らせる。
「あんたの育てたロックに乗る。ナルギの育てたロックに乗りたいんだ。だから、約束だ、あんたはナルギはカエルム?外のそこへ合格して卒業して帰ってくる、その間にわたしは弓兵団に合格する。そして帰ってきてロックを育てたら、一番にわたしを乗せろいいな」
その言葉に勇気づけられた少年は、答える。
「でしたら、約束です」
そして、少年は自らの小指を伸ばし、少女もまたその小指に自らの小指を伸ばし、指切りをした。
アーテシュ教国の人けのない場所にて。
幼馴染のロックを育てる仕事をしたいという少年の夢を聞き、少女はそれを応援する。
「けれど、それをしたらぼくは………」
「なーにうじうじしてんだあほんだら、あんたはやりたいんだろ?やればいいじゃねーか、教義で禁じられてることでもねぇんだ」
うじうじと、言葉を詰まらせる少年に、少女は、肩を押す。
「カエルムに行ったら、ぼくは、ジナさんとはしばらくあえなくなります。それに司祭様や他の皆さんとも」
「別にいいだろ、ずっと一緒ってわけじゃねぇんだ。それにわたしはたった今夢ができた」
「ジナさんにですか?」
「ああそうだ、わたしにな。目標ができた」
勇気づけるための言葉、けれどそれとは別に本当に出来た夢に目を光らせる。
「あんたの育てたロックに乗る。ナルギの育てたロックに乗りたいんだ。だから、約束だ、あんたはナルギはカエルム?外のそこへ合格して卒業して帰ってくる、その間にわたしは弓兵団に合格する。そして帰ってきてロックを育てたら、一番にわたしを乗せろいいな」
その言葉に勇気づけられた少年は、答える。
「でしたら、約束です」
そして、少年は自らの小指を伸ばし、少女もまたその小指に自らの小指を伸ばし、指切りをした。
そして、この日から少年は、天空学園都市カエルムへ行くための勉強。少女は、アーテシュ教国弓兵団《ティール・モガッダス》へ入団するための武の稽古。
それぞれはそれぞれのするべき、やらなくてはならないことに向き合い始めたのだった。
それぞれはそれぞれのするべき、やらなくてはならないことに向き合い始めたのだった。