名前:『恋人探し』のクラベジーナ
種族:人族
性別:女
所属:アルカナ団
年齢:活躍したのは14~31歳
外見:白に近い金髪を長く伸ばし、後ろで雑にくくっている。瞳の色はアメジスト。細身で小柄で、いまいち存在感がない。ボロボロの農作業着を着ていて、いつも弁当箱ほどの大きさの箱を抱えている。
説明:西部地方のコミュニティで農作業を割り当てられていた奴隷。大人しい性格で真面目なので、エルフたちからの評判も悪くなかった。というか、大勢の農奴のひとりで、ろくに認識されていなかった。
彼女には大切なものはあまりなかったが、奴隷仲間の同い年の男性と清い交際をしていた。いずれは許可をもらって結婚しようと言い交わす仲であった。お互いに態度は素朴なものだったが、情熱的な言葉を尽くした激しい恋にも負けない気持ちの強さがふたりの中にはあった。
ある時、中央から視察に訪れた役人が、クラベジーナの恋人に目を付けて勧誘した。自分の屋敷に仕える使用人にならないか、と。
この役人は女性エルフだった。つまるところ、使用人というていで、若くて見た目のととのった男性奴隷を身のまわりに侍らせようとしていたのだ。婚約者のいる彼は、誘いをやんわりと断った。しかしそれが、逆に役人の逆鱗に触れた。
クラベジーナの恋人は、身に覚えのない食料横流しの罪で訴えられ、投獄された。クラベジーナや奴隷仲間たちは無実を信じ、再調査を訴えたが、複数の証拠があると言われ、取り合ってもらえなかった。
この土地の監獄がもともと劣悪だったのか、それとも強いて劣悪に扱われたのか、クラベジーナの恋人はわずか3ヶ月で獄死した。
死体は監獄墓地に葬られ、クラベジーナのもとには帰ってこなかった。なぜ死体すら返されなかったのか? 死体を返すと、ひどく虐待されて殺されたという痕跡を見られてしまうからだ、という噂が流れた。
その噂が流れ始めた頃に、クラベジーナはコミュニティを脱走し、姿を消した。
それから、エルニア帝国の役人たちの間で、奇妙な病が流行り始めた。普通の生活をしていたはずなのに、ある日突然全身に激痛が走り、のたうち回りながら死ぬという恐ろしい病状だ。
50人近く犠牲になったところで、それが毒キノコの粉末が食品に混入したことが原因の食中毒と突き止められたが、いつ、どうしてそんな毒が混ざったのかはなかなかわからなかった。
話は変わって、アルカナ団として活動を始めたカロルという男が、ウサギでも獲って食おうと山に入った時、白い不気味なキノコを採取している女を見つけた。
「お前さん、なんでそんなものばかり集めてるんだい? あんま知られてねえが、そりゃたちの悪い毒キノコだぜ」
カロルがそう尋ねると、女は振り返り、虚ろな目で答えた。
「夫に帰ってきてもらうために、夫を脅かすものを取り除きたいと思いまして」
カロルは彼女に見たままの危うさと奇妙な共感を覚え、自分たちの集まりに来いと誘った。
彼女はカロルのもとで、しばらくは穏やかに暮らしていたが、ふと気がつくといなくなって、帰ってくるとどこかのエルフ役人が死んだという噂が流れた。
『いなくなった夫に帰ってきてほしい』『夫が安心して暮らせる場所を私が作るんだ』と、夢見るように語るクラベジーナという女。日々参加者が増えていくアルカナ団において、彼女の夫が帰ってくると信じることができた者はひとりとしていない。
もちろん、クラベジーナ自身もだ。
種族:人族
性別:女
所属:アルカナ団
年齢:活躍したのは14~31歳
外見:白に近い金髪を長く伸ばし、後ろで雑にくくっている。瞳の色はアメジスト。細身で小柄で、いまいち存在感がない。ボロボロの農作業着を着ていて、いつも弁当箱ほどの大きさの箱を抱えている。
説明:西部地方のコミュニティで農作業を割り当てられていた奴隷。大人しい性格で真面目なので、エルフたちからの評判も悪くなかった。というか、大勢の農奴のひとりで、ろくに認識されていなかった。
彼女には大切なものはあまりなかったが、奴隷仲間の同い年の男性と清い交際をしていた。いずれは許可をもらって結婚しようと言い交わす仲であった。お互いに態度は素朴なものだったが、情熱的な言葉を尽くした激しい恋にも負けない気持ちの強さがふたりの中にはあった。
ある時、中央から視察に訪れた役人が、クラベジーナの恋人に目を付けて勧誘した。自分の屋敷に仕える使用人にならないか、と。
この役人は女性エルフだった。つまるところ、使用人というていで、若くて見た目のととのった男性奴隷を身のまわりに侍らせようとしていたのだ。婚約者のいる彼は、誘いをやんわりと断った。しかしそれが、逆に役人の逆鱗に触れた。
クラベジーナの恋人は、身に覚えのない食料横流しの罪で訴えられ、投獄された。クラベジーナや奴隷仲間たちは無実を信じ、再調査を訴えたが、複数の証拠があると言われ、取り合ってもらえなかった。
この土地の監獄がもともと劣悪だったのか、それとも強いて劣悪に扱われたのか、クラベジーナの恋人はわずか3ヶ月で獄死した。
死体は監獄墓地に葬られ、クラベジーナのもとには帰ってこなかった。なぜ死体すら返されなかったのか? 死体を返すと、ひどく虐待されて殺されたという痕跡を見られてしまうからだ、という噂が流れた。
その噂が流れ始めた頃に、クラベジーナはコミュニティを脱走し、姿を消した。
それから、エルニア帝国の役人たちの間で、奇妙な病が流行り始めた。普通の生活をしていたはずなのに、ある日突然全身に激痛が走り、のたうち回りながら死ぬという恐ろしい病状だ。
50人近く犠牲になったところで、それが毒キノコの粉末が食品に混入したことが原因の食中毒と突き止められたが、いつ、どうしてそんな毒が混ざったのかはなかなかわからなかった。
話は変わって、アルカナ団として活動を始めたカロルという男が、ウサギでも獲って食おうと山に入った時、白い不気味なキノコを採取している女を見つけた。
「お前さん、なんでそんなものばかり集めてるんだい? あんま知られてねえが、そりゃたちの悪い毒キノコだぜ」
カロルがそう尋ねると、女は振り返り、虚ろな目で答えた。
「夫に帰ってきてもらうために、夫を脅かすものを取り除きたいと思いまして」
カロルは彼女に見たままの危うさと奇妙な共感を覚え、自分たちの集まりに来いと誘った。
彼女はカロルのもとで、しばらくは穏やかに暮らしていたが、ふと気がつくといなくなって、帰ってくるとどこかのエルフ役人が死んだという噂が流れた。
『いなくなった夫に帰ってきてほしい』『夫が安心して暮らせる場所を私が作るんだ』と、夢見るように語るクラベジーナという女。日々参加者が増えていくアルカナ団において、彼女の夫が帰ってくると信じることができた者はひとりとしていない。
もちろん、クラベジーナ自身もだ。
ネタ帳
幹部でない「一般団員」にも色々
二十二人の誰かに直接的・個人的・その両方について来たヤツもいれば部族ぐるみの協力でついて来たヤツもいれば終盤には金でついて来たヤツもおろう
クラベジーナが近しいのは恐らく最初のタイプ
二十二人の誰かに直接的・個人的・その両方について来たヤツもいれば部族ぐるみの協力でついて来たヤツもいれば終盤には金でついて来たヤツもおろう
クラベジーナが近しいのは恐らく最初のタイプ