Macro
Macroは、ユーザーが任意の値を手動で設定し、複数パラメータに一括で割り当てるための「インターフェースコントロール」として機能する
Interface Modulatorsです。
Macroは他の
Modulatorsやオートメーションと組み合わせて使うことで、より複雑で表現力豊かなモジュレーション環境を構築できます。
機能説明
- 名前の設定
- Macroの上部のテキストラベル部分をクリックすると名前を付けられ、どのパラメータを操作しているかを明示的に管理できます。
- モジュレーターの値設定
- ノブを回すことでモジュレーターの出力値を手動で調整可能です。
- バイポーラ設定(±)
- バイポーラを有効にすると、モジュレーション値は-100%から+100%の範囲で動きます。無効時は0%から+100%の範囲となります。
- モジュレーション出力のルーティング
- Macroはワイヤレスコントロール機能を用いて複数のパラメータにモジュレーション信号を割り当てられます。
- これにより、複数のパラメータを同時に制御したり、逆方向の変化を設定するなど複雑なモジュレーション設定が可能です。
- Per-voiceモード (Polyphonic対応のシンセのみ)
- Inspectorパネルの上部にある「Per-voice」(ボイスごと)オプションを有効にすると、Macroモジュレーターはポリフォニックな(複数の音声ごとに独立した)モジュレーション信号を出力します。
- これにより、和声的なフレーズやアルペジオのような複数同時発音がある場合に、各ノート(ボイス)に対して個別にモジュレーションが適用可能となります。
- Polyphonic対応のシンセサイザー(例:BitwigのPolysynth)で、各ノートのフィルターカットオフやエフェクトパラメータを独立して変化させることができます
- 例えば、MPE(MIDI Polyphonic Expression)対応コントローラーのベロシティやアフタータッチを各ノートごとにMacro経由で割り当てることで、より表現豊かな演奏が可能です
- →外部プラグインでMPEを有効化する設定項目の場所
使い方のポイント・補足
- オートメーションの制御に便利
- 直接パラメータをオートメーションする代わりにMacroを経由させることで、モジュレーションの有効範囲を限定しやすくなり、変動幅の調整も容易になります。
- パラメータのグループ制御
- 複数のパラメータに同時にモジュレーションを割り当てることができます。
- 例えば一つのMacroノブで複数のエフェクトのパラメータを連動させたり、相反する動きを設定することも可能です。
- 視覚的かつ直感的な操作
- 名前付けやノブの操作により、モジュレーションの管理がわかりやすく、複雑な設定でも整理しやすい設計となっています。
- Inspectorから焼成な設定が可能
- インスペクターから割り当てているパラメータの一覧を見ることができます。
- また数値の変更やカーブの形状を指定することも可能です。
関連ページ
最終更新:2025年05月05日 22:10