ワールド


孤界(スフィア)

  • カバラ思想の根本を為す「セフィロトの樹」においては、樹の各要素である円形の部分を「セフィラ」と呼び、この変名が「スフィア」である。
  • それぞれの孤界に関連付けられた天使名を追う事で、樹の上での孤界の「位置」を知る事が出来る。樹の中心に位置するのがオリジンに対応するスフィア・ティファレトであり、テオス・パンデモニウム・美酒町を除いた他の孤界はそれを取り囲むように配置されているのだ。
    • なおそれぞれの円を繋ぐ線の部分は「パス」という。カオスフレアにおける「セフィロトの樹」は、本作の根本である異種世界(スフィア)が心の繋がり(パス)によって理解し合う様を図式化したものなのだ。

フォーリナー

絶対武器マーキュリー

  • マーキュリーは水星を指す名であり、語源としてはローマ神話の神・メルクリウスに由来する。前述の「セフィロトの樹」においても、フォーリナーに対応する惑星は水星とされているのだ。
    • メルクリウスはギリシャ神話ではヘルメスと言う。ゼウスの子にして旅人の守護者。
    • なお水星を表す惑星記号はヘルメスの杖「カドゥケウス」を図案化したものだが、この記号は生物学では両性具有である事を示す。
  • またこれに関連し、錬金術で完璧な金属とされた水銀もマーキュリーと呼ぶ。「第5のマーキュリー」として紹介されている「龍血」の読み方は「キナバリス」だが、これも水銀を含有する鉱物・辰砂に由来する言葉である。

オリジン

イスタム神王国

  • このオリジン全ての国家群を総称し呼ぶ際の名。
    • 割と勘違いされがちだが「エルフェンバインの周辺」=「イスタム神王国」ではない。
      • 日本史に例えて言えば、国王を諸大名、イスタムを日本、神王を天皇に置き換えて考えると分かり易いだろう。

神炎同盟

  • 神炎同盟の紋章がコロナの炎の印章であり、それを描かれた「封印の盾」が存在するというのは『ファイヤーエムブレム』シリーズ。同作品でも炎の紋章を描かれたマジックアイテム、すなわちファイヤーエムブレムは重要な役割を果たす。

黄金騎兵(アウリン)

  • 『はてしない物語』から。この作品では、エニア三世の元ネタでもある「幼ごころの君」の名代となる事を示す紋章をアウリンと呼ぶ。神王の名代であり全権を委託された存在である黄金騎兵と立ち位置は同じである。
  • 四機セットでそれぞれが「地」「水」「火」「風」を象徴しているのは、『スーパーロボット大戦』のオリジナル機体「魔装機神サイバスター」から。

七大使徒の結界

  • 世界全体を覆い調整する結界というと色々なフィクションに出てくる。
    • 『混沌の炎』収録のリプレイ「夢の果実」内での情報やフォーリナー~グレズ(旧版当初からのミーム)に追加された天使名デイブレイクの由来等で、結界の具体的効果や七大使徒それぞれが「七曜」を総べる役割を兼ねる意味が補強されている。

木蓮の都エルフェンバイン

  • 旧版では神王の御座所であり首都だったが、バシレイア動乱で陥落。現在はグレズの生き残りであるディギトゥスと配下のみが守りを固めている。
  • 『はてしない物語』で女王「幼ごころの君」が住まうのは、異世界ファンタージエンの中心にある「エルフェンバイン塔」の「もくれん宮」。
    • 因みにエルフェンバインとは「象牙」の意味。象牙の塔かー。

ヴィンラント共和国

  • 大陸南部に存在する、オリジンきっての商業国家。首都リースリングは『聖戦士、降臨』でメディウスに襲撃された、カオスフレアのゲーム上のスタートとなった記念すべき場所でもある。
  • ヴィンラントの信仰としてキリン・ヨアンナ・ベルカの紹介文中に書かれている「遠国から来た者に名前をもらえば幸せになる」は、『はてしない物語』の影響を感じさせる。

フォルテ王国

  • 大陸北東部に存在する、かつての大国。旧版時代にすでに「最初のダスクフレア」クルムワイセの猛攻を受けて一度滅んでいる。旧フォア伯爵領などと並び「ゲーム開始時には既に無かった国」である。
  • この地方出身のアカリ・クローダ・ヴォリスに「部族に伝わる、界渡りから名を貰う風習」があった事を考えると、キリンの例と併せ、この手の信仰はオリジン全土に存在するようである。
  • フォルテの存在するオリジン大陸北東部には、音楽や言語などに関係する名称の地名が多い。例を幾つか挙げる。
    • フォルテ :『強く』を示す演奏記号
    • ラルゴ  :『ゆるやかに』を示す演奏記号
    • グラーヴェ:声調を表す記号グラーブのイタリア読み
      • 音楽関係のネーミング由来を持つファンタジー国家という点は参考作品の一つにもなっている『ハーメルンのバイオリン弾き』からか。
  • SCでのテオスに支配された現状は『コードギアス』のエリア11が元ネタか。

色の砂漠グラオーグ

  • 『はてしない物語』にも「色の砂漠」が登場するが、ここの主であるライオンの名前が「グラオーグラマーン」である。


砂漠の開拓者サンドブロゥ

ガウチョ

  • ガウチョとは17世紀から19世紀にかけて、南米で牧畜を行っていた人々の事である。意味は「放浪者」と言ったところか。
  • 孤独を愛し、茶を飲んで栄養を補いながら荒野を放浪し、ポンチョを纏ってギターを奏で、短剣と拳銃を持ち歩き、喧嘩となれば果敢に飛び込む。そう言った西部開拓時代のカウボーイのような性質を持つ。武勇に優れ、仲間と家族、友人を決して見捨てる事のない、誇り高く自己犠牲に溢れた存在で、現在でもガウチョという言葉は尊敬を持って使われている。
  • かのダーウィン曰く「ガウチョと農民達は都会に住む人間達よりもずっと人間が上だ。ガウチョは何時も気前が良く、親切で、客を持成す精神を持っている。無礼な者や、不親切な者は見た事が無い。自分と自分の国について話す時には非常に謙虚だが、同時に無鉄砲で勇敢でもある」との事。


大断崖

  • 大陸を分断する難攻不落の大きな亀裂は『魔法の国ザンス』シリーズに「大裂け目」が登場する。向こうは底へ降りて渡る事も可能だが、底には獰猛なドラゴンが住み、しかも大裂け目から離れると「大裂け目の事を忘れてしまう」という恐るべき呪いがかかっていた。

ロゼンハイムはじめパルフォーロンの都

  • この土地に住むパルフォーロン族の麗しき龍に乗った麗しき人々、というイメージソースは『花冠の竜の国』によるところが非常に大きい。また、都市となる巨大な一輪草イスカールの名は『はてしない物語』にも登場する。因みに「一緒」という意味。

アルヴァ

  • パルフォーロン族の故郷とされる孤界。パルフォーロンはケルト神話に登場する民族の名前であり、スコットランド人の祖先と言い伝えられる。彼らが移民の末に辿り着いた地の名前が「アルヴァ」である。
    • なお神話の伝説では、パルフォーロン族は戦争の末に敵軍が置き土産にした疫病で滅亡した事になっている。設定資料中の「イーハ草原の戦い」こそが、この際の戦争である。

喜びの野(マーグメルド)

  • パットフット族の故郷とされる孤界。ケルト神話に登場し常若の国ティル・ナ・ノーグと対になる、死後に再生を持って迎えられる地であるという。
    • 因みに首を切り落とされた者はここへは行けない、らしい。設定資料中の「きちんとした弔いを受けたパットフットは~」の部分と、ちょっとかぶる。

ネフィリム

  • ネフィリムは「創世記」や偽典「エノク書」に登場する、堕天使グリゴリと人間の間に生まれたとされる巨人。その名前自体も「堕天せし者」を指す。
  • この例を始めとして、ネフィリム関連にはキリスト教から来る命名や、それらしきものを暗示する語句が非常に多い。

獣鬼兵(アントロポス)

  • カオスフレアの骨格たるグノーシス主義において「アントロポス」は人間を指す言葉。元はギリシャ語。

ニューマンハッタン

  • 現実のマンハッタンが存在するニューヨークの愛称は「ビッグアップル」であるが、アップル=林檎といえばアダムとイブの物語で有名な知恵の実。そしてそれを食べるように導いたのはVIPER=蛇なのだ。
    • 一般的にはキリスト教の蛇はサタンの分身ともされる「悪」だが、グノーシスにおいては無知蒙昧なる人間に知恵を授け、救済の道を開いた救い主とされている。
  • 「天国への階段」と意味深なネーミングをされた本社ビルはバベルの塔の隠喩ではないだろうか。グノーシスの考え方においては、人間を傲慢であると見做しバベルの塔を破壊したのも造物主である事になる。ネフィリムとニューマンハッタンは存在そのものが、造物主に反逆した使徒としてのジェイコブ・ペテルセンの思想の体現なのかもしれない。
  • 試練場(プロヴィング・グラウンド)のモデルは、おそらく『ウィザードリィ』第1作の「狂王の試練場」からか。
    • 「おおっぴらにパーティを組織できない者たちは、試練場の階段を下った入り口近くで合流する」とあるのは、『ウィザードリィ』にて善と悪の属性の異なる者同士がパーティを組む為の「裏技」から。
  • セントラルパークにあるアルテミスの集会所の元ネタは、おそらく『ワーウルフ・ジ・アポカリプス』のサプリメントに掲載されたセントラル・パークのケルンから。『TRPGサプリ』誌第4号にて抄訳版も掲載された。
  • トリニティ大学という名前は複数あり、ケンブリッジ大の中の一つやアイルランド最古の大学にこの名前が使われている。
    • エリートや貴族が集うのは、ハーバード大の特徴。学費が高いことから知られる同大だが、中途半端な学生を振り落とすためでもある。

クライムファイター

  • 繁栄から衰退、問題視されて自主的に管理されるに至るまでの過程はアメリカンコミック自体の歴史に類似。
    • かつては現在の日本漫画界に匹敵するほどの多ジャンル作品が存在していたのだが、後に悪書追放運動や共産主義者狩りの際にコミックも問題視されてしまった。これを受けたコミック業界は、アメリカンコミックそのものを護るるべく、自主的に様々な規制を定め、ヒーローもの以外を事実上描かない、描けない、としたのである。
    • 特に「悪党を殴っていれば良かった単純な時代」と、それ以降に関しては、アメコミにおける「ゴールデン・エイジ」と以降の流れに由来する。ゴールデン・エイジとは1930年代~1950年代までを指し、これはアメリカがベトナム戦争などに直面し、その正義が揺らぎ始めた事も関わっている。簡単に言えば「あの頃の世界はもっと単純で素晴らしかったのに」と言うイメージである。
      • 『ウォッチメン』では、最初期世代のヒーローが「左フックだけではどうしようもない時代」と呟いて引退を決意するシーンがある。フローライトプリズン再録のクライムファイター解説頁頭のシルバーシャドウの台詞にも引用された。
    • またヒーロー排斥運動や、超人登録制度などは、それに従わず独自の行動を貫くヒーローがいた事も含め、アメコミヒーローを写実的に描いた『ウォッチメン』、或いは近年マーベルで行われた一大クロスオーバー『シヴィル・ウォー』などを思わせる。
    • 他にもこれらの作品にイメージソースを得たと思われる『Mrインクレディブル』なども。
  • “烙印”フェアバンクス卿
    • マスクをつけて悪徳地主などと戦った事から、恐らく世界最初のヒーローと名高い『怪傑ゾロ』がモチーフだと思われる。
    • フェアバンクスはアラスカ最大の自治都市か、或いはその名前の元となった第26代アメリカ合衆国副大統領だろうか。
      • 1920年代アメリカの映画スター、ダグラス・フェアバンクスと思われる。初代『怪傑ゾロ』を演じた他、ロビン・フッドやドン・ファンなど剣劇映画で主演を務めた。
    • “烙印”についてはゾロの刻むZの文字のイメージもあるが、『ヘルボーイ』世界において1920~30年代に活躍した最も有名なクライムファイター、ロブスター・ジョンソンのトレードマークが、右手を敵に押し付けて刻むロブスターの烙印であった事からか?
  • ドクター・ロズモンド
    • やはり最初期のパルプ・ヒーローであるドック・サヴェジからだろうか? 何故ロズモンドなのかはわからないが。
      • 可能性としては、作者の名前ケネス・ロブスン。ロブスンを女性名にかえてロズモンド、と。……やや苦しいか。
    • 美しいブロンズ色の肌を持つ世界最高の発明家であり、同じく世界最高の化学者モンク、弁護士ハム、考古学者ジョニー、電気技師ロングトム、設計士レニーらと共に世界征服を企む悪漢たちと対決していた。
      • 実はスーパーマンのモデルとなった人物でもある。「ブロンズのスーパーマン」という異名を持ち、北極に「孤独の要塞」という基地も備えている。本名はクラーク・サヴェジ・ジュニアで、名前もモチーフになっている。
  • キャプテン・ユーラメリカ
    • 名前や設定からして、キャプテン・アメリカからと思われる。初期型の獣鬼兵(キャップは第二次世界大戦時に開発された超人兵士)であり、後に正体を明かしたという点が類似。
    • 因みにキャプテンは大尉という意味だけのようで、戦場で活躍して出世していた別の世界ではカーネル(大佐)・アメリカを名乗っていた。
  • ミスター・カルマ
    • 豊富な資金力と装備で悪と戦う、というとバットマンことブルース・ウェインが連想される。
    • しかしカルマ=ジェイコブ会長である事を鑑みると……やっぱりアイアンマンなんだろうなぁ。
    • 或いは『ウォッチメン』に登場するヒーロー、オジマンディアスの可能性もある。最も、彼は優れた身体能力と頭脳のみで戦っており、資金力や科学技術は使っていないのだが、あっさりと活動を停止した事が類似。
  • シルバーシャドウ
    • あらゆる悪を叩きのめす妥協しない男、コスチュームはトレンチコートという点から、『ウォッチメン』のロールシャッハがイメージに近い。
    • しかしわりと初期のヒーローである事と名前を鑑みると、やはり初期のパルプ・ヒーローである『ザ・シャドウ』が思い浮かぶ。彼もまたトレンチコートのみを纏い、躊躇なく悪を断罪していくヒーローであった。
      • 東洋の格闘術と45口径拳銃の扱いに長けた黒衣の怪人で、不気味な高笑いと紅いマフラーがトレードマーク。本名はケント・アラードといい、前述のドックサヴェジと並んでスーパーマンのモデルとなった。 余談だが小説『ドラキュラ戦記』『ドラキュラ崩御』にも登場し、活躍している。
    • 悲劇的な最後を迎えた事と、その名前から『アストロシティ』のシルバー・エージェントか?
      • 或いはゲームブック『サイボーグを倒せ!』の主人公、シルバー・クルセイダーの可能性も。悪党を殺している事を鑑みると、英雄点はだいぶ低そうだが。
    • 有名所では『パニッシャー』か。パニッシャーもコート姿で描かれることが多く、悪に対する苛烈な制裁で有名である。
  • レディポイズン
    • 名前からして毒を操る女性なのだろうが、『バットマン』に登場した女ヴィラン「ポイズン・アイヴィー」からか?
      • 正義のヒーローをやっているのは、彼女を演じたユマ・サーマンがその後『キルビル』や『Gガール』でスーパーヒロイン役に抜擢されたからだろうか。
  • ディキシー・シモンズの起こした銃乱射事件だが、アメリカが銃社会である以上、必然的に多発する犯罪でもある。
    • 犯人を殺してしまう(最も、これはクライムファイターによる私刑という面も多分にあるが)という事に関しては、アメリカは元より日本でも問題になる事が多い。警官の発砲は元より、死刑についても各国で長く論争が続いている。
    • アメリカにおいては1999年4月20日に発生し死者15名重軽傷者24名を出したコロンバイン高校銃乱射事件、2007年4月16日に発生し33名が死亡したバージニア工科大学銃乱射事件の二つが記憶に新しい。
      • これは余談だが、コロンバイン高校の犯人は、学内のイジメに対抗するべく結成されトレンチコートをユニフォームとした『自警団』のメンバー達と、友人であったという。
  • 超人委員会
    • 前述の通り『シヴィルウォー』における超人登録法のイメージが強い。
    • リーグ・オブ・クライムファイターズという名前、そして規模の大きさ、最も高潔なヒーローが発起人となった事から、ヒーローチーム『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』が元ネタだろうか。
    • 或いは『ウォッチメン』におけるヒーローチーム「クライム・バスターズ」の可能性も。最も映画版では名前が変更されてしまっているのだが。
    • 『キン肉マン』における超人協会や超人同盟、超人評議会等の要素もあるか。
    • 『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』即ち「怪人同盟」と言う可能性もある。

富嶽

芙蓉

  • 今は亡き富嶽の本星。「富嶽」も富士山の事を指す言葉であるが、別に「芙蓉峰」という言い方も存在する。
    • 「宝永」は元号として存在したものであるが、他の単語が富士山絡みである事を考えると「宝永大噴火」だろうか。それを踏まえると芙蓉の滅亡そのものが噴火のメタファーであると考える事も出来る。
      • もう一つのオマージュ候補としては「宇宙戦艦ヤマト」の遊星爆弾による地球壊滅。ヤマトの目的も可住惑星に人類を運ぶノアの箱舟的なものもあった。
    • なお、我々の現実世界においても、この「宝永大噴火」は凄まじいものだった。なにせ富士山の形状は大きく変化し、標高は削られ、江戸全体に大被害を齎したのだから。現在、関東ローム層と呼ばれている赤土の部分は、全てこの時の火山灰によるものと言えば、その規模も理解して頂けるだろうか。
  • 史実の鎌倉・室町期などの刀工が「芙蓉時代」と称され、江戸初期のものに「芙蓉脱出後」などのテクストがあるのを見るに、芙蓉滅亡はおおむね史実の江戸初期に合わせられているらしい。
  • 旧日本軍には第131航空隊「芙蓉部隊」が存在し、仮想戦記物の常連である超重爆撃機「富嶽」の構想もあった。宇宙戦艦で見受けられる有名艦船の名称以前に、富嶽世界と旧日本軍は元々関連性が深いのだ。

宝永

  • 都市部分の地図の地名やその配置は、中世の江戸城近辺に概ね準拠。
    • 深川…「両国橋一帯の勧進相撲興行」は、現在の国技館が両国に有る事からの所以か。
      • NWE(ネフィリム・レスリング・エンターテイメント)は、米国のプロレス団体NWA、NWF、WWEの合わせ技か。
    • 石神井…現代の東京の練馬区石神井に相当。石神井公園として現存。
      • イルルヤンカシュのジグラットがあるのは、おそらく1993年8月に同公園の三宝寺池にワニが出た、という騒動に由来していると思われる。
      • ジグラットは古代メソポタミアにおいて、日干煉瓦を数階層に組み上げて建てられた聖塔。その代表的なものの一つである「ウルのジグラット」には、いるるんのお姉さんである「ナンナル」が祀られていたそうである。
      • 更にこの三宝寺池内の島には、弁財天を祭る厳島神社も存在。水神である弁財天は蛇神、龍神として祀られる事もあり、ひょっとしたらその辺も含まれている可能性もある。
    • 渋谷…「巨大隕石が衝突して一度壊滅」は『仮面ライダーカブト』か。
      • 因みに『暴れん坊将軍』にも、驚くべき事に江戸に隕石(劇中では“箒星(ほうき星)”と呼称)が落ちてくる、と言うエピソードが存在する。
    • 品川…エニアⅢ世の離宮は、おそらく実在する浜離宮がモデルだろう。
      • イスタム神王国の項目と併せて考えれば、エニアⅢ世がオリジンにおける「天皇」的な立場にいる事の暗喩と思われる。
      • 異人街などには横浜っぽい要素も見られる。

外様艦隊

  • 現在名前が出てる島津、長宗我部、毛利は関が原で西側に付いた大名。
    • これを史実と照らしあわせてみると、オリジナル外様艦隊の設定が作れる。勢力に困った場合に是非。
  • 独立勢力である龍造寺や武田は関が原の際は既に滅んでいた勢力である。

調和機械群グレズ

  • 「人間の幸福」のために作られ人間を支配する様になったのは『アンドロメダ・ストーリーズ』のマザーマシン 、「グレズコア」や機械調和・アンチグレズの存在等は『勇者王ガオガイガー』からか。

テオス

ディエティ

  • それぞれの種族は往年のSF、特にスペースオペラやB級SF映画に見られた典型的な宇宙人像を反映している。
  • カオスフレア化する事で総じて“人間らしくなる”という点も、往年のスペースオペラでたまにみられた「地球人(たいてい白人でマッチョな男性なわけだが)との交流によって正義や愛を知る宇宙人」というテーマに則っているのだろう。
    • ひどく人間中心主義的でおぞましいものを感じなくもないし、実際そういう御都合主義へのアンチテーゼとしてハードSFやサイバーパンクが生まれたわけなのだが、これはTRPGという制約(もっと言えば人間が遊ぶものである、という制約)の関係上やむを得ない事なのかもしれない。
      • わけのわからない精神構造を持った宇宙怪獣とか持ち込まれると、その、なんだ、困るわけだ。

抵抗組織エーシル

  • 抵抗勢力である事から「宇宙海賊」などと蔑まされているのは『銀河英雄伝説』の銀河帝国と、自由惑星同盟の関係に類似。自由惑星同盟は帝国から「叛乱軍」「叛乱勢力」などと呼ばれていた。
  • 普段は各自バラバラに活動しているが、作戦の時のみ一致団結するのは『機動戦士ガンダムSEED』に登場した「ジャンク屋」を思わせる。
    • 或いは『扶桑武侠博』の「飛雲会」。義侠に厚い人々の集団で、普段は各地を旅し、危機に陥っている者を颯爽と助けては去っていく。
  • 発掘した宇宙船をレストアして云々、というのは古典SFに多く登場するモチーフ。
    • ちょっと違うが『スターウォーズ』の“宇宙一速いポンコツ宇宙船”ミレニアム・ファルコン等。
    • TRPG的には『スペオペヒーローズ!』なんかにも登場していたか。
    • 強襲形態に変形したりする発掘宇宙船といえば、勿論『超時空要塞マクロス』のマクロスおよびヴァルキリー。
  • ドクター・ニューロン
    • 主なモチーフは『キャプテン・フューチャー』と思われる。
    • 灰色の宇宙服、ブラスター、リストバンド、涙滴型の宇宙船などを授けた人物のモデルは、『レンズマン』のキムボール・キニスン。
  • シップメイカー
    • 『銀河鉄道999』『キャプテン・ハーロック』『ガンフロンティア』に登場するトチローがモデルか。
      • 極度の近眼で、銃は苦手だが刀の達人。チビで眼鏡の日本人という設定で登場し、ハーロックの親友としてアルカディア号やコスモドラグーンなど伝説的な装備の数々を作り上げたが、病死。その意識はアルカディア号のメインコンピューターへと移植された。
    • 銀色の宇宙戦艦、意識を移植、動かす事が苦痛となる、などは『マップス』に登場した「メタル・ビーチ」か。
  • 松浦肥前守隆信
    • 龍造寺隆信、「五州太守」「肥前の熊」「円月坊」とも呼ばれた肥前の大名。
      • 若干12歳で領地を受け継いだにも関わらず、各地を転戦して領土を拡大し、肥前を統一。九州三強の一つにまで上り詰める。更に「松浦降信11ヶ条」を作り上げ、平戸貿易の基礎を築きあげた。その手腕は凄まじいものがあり、宣教師からは「カエサルのようだ」とまで称された強者。しかし後年になると酒に溺れてしまい、数々の失策を重ねた挙句、負け戦の際、家臣に見捨てられて討ち死にした。
    • …その人物ではなく肥前の国の戦国大名であった松浦隆信ではないだろうか?「松浦」隆信は肥前守であったが、「龍造寺」隆信は山城守である(所領は肥前の国だったが…)。
      • 平安時代から続く水軍「松浦党」を率い、また南蛮や明と交易を行い勢力を固めた。
      • 信長と接触をしているというのも、先祖がもともと平家の家臣(後に裏切ったが)であったことを考えると興味深い(信長は平家の子孫を自称していた)。
  • 彗星剣豪リゲン
    • 宇宙怪獣の剣豪というと『ウルトラマンメビウス』に登場した「宇宙剣豪ザムシャー」だろうか?
  • ストラティオD-19
    • 『勇者王ガオガイガー』の外伝作品で登場したソルダートNo.J-019か。
    • 彼自身は強さを求めてゾンダーの走狗となってしまい、最終的に自我を不完全な形で取り戻すも消滅してしまったのだが……
      • どうやらカオスフレアとして覚醒することで救われたようだ。
      • そーいや、こやつの艦も強襲形態に変形したな。
    • 宇宙船「ノワール・ファントム」は直訳すると「黒い幽霊」。『サイボーグ009』からだろうか。
      • ソルダートシリーズの、特徴的な鼻と頭部のデザインがサイボーグ002をモチーフにしていることからの連想と思われる。

テオスに敵対する星間国家

  • 今までフレーバーテキスト等に登場した、「テオス以外の独立宇宙国家・勢力」は次の通り(『徳川銀河』もその一つ)。『エキゾチックアンバー』にてテオス・ヴォラーグ・ディラギア・銀河連邦が「宇宙列強」であることが判明した。

  • 魔術帝国ヴォラーグ
    • 『ジェネシックサファイア』にて独立ミームであることが確定。『エキゾチックアンバー』で詳細が描かれ、ロシア帝国モチーフと判明した。

  • 植物生命体ディラギア
    • 『ジェネシックサファイア』で追加されたディラギア特産料理・アイテムでは和風文化圏が暗示され、『エキゾチックアンバー』にて平安時代風文化と判明した。

  • 銀河連邦
    • 『ジェネシックサファイア』にて独立ミームであることが確定。SF系作品でよく登場する「銀河系版国連」ないし「ゆるやかな統一勢力」全般を再現した勢力か。

蒸気王国ロンデニオン

  • ロンデニオンはロンドンのローマ時代における呼称(古い言葉で荒れた土地を意味する)。また、産業革命時代のロンドンは「霧の都」と称されたが、実はこの霧の正体は工場から排出された煤煙なのだ。
    • 因みに、地下世界がたどった歴史はヨーロッパのたどったものとほぼ同じ。
    • 「アルビオン連合王国」の由来もイギリスのあるブリテン島の古名から。
    • 現実のイギリス史と対照させると「ブレトニア王国」がイングランド王国、「ユリゼン王国」が(「ヤード」と呼ばれる警視庁の由来・及び連合王国王を出した事がある繋がりで)スコットランド王国か?
      • ちなみに連合王国を構築する王国「ユリゼン」・「アーソナ」・「サーマス」・「ルヴァ」はイギリスの作家ブレイクが自らの作品に出した「ゾア(世界を構築している象徴的存在)」であり、「アルビオン」(宇宙)が出来る前の宇宙の名とされる。

  • 上記と「細分化され保守的な階級意識」「傲慢」「自らの女王こそ最高と考える」と言う情報を併せて考えると、TRPG『TORG』のレルム「オーロシュ」のヴィクトリア人が元ネタと思われる。
  • 「獣相」と「霧」、更にはルイムニー大森林の近くという立地条件を加味すると、『大長編ドラえもん のび太の大魔境』の要素も。
  • 「獣相を持つ」イギリス人と言うと、宮崎駿監督のアニメ『名探偵ホームズ』か。
    • ただし上記の「傲慢さ」を併せると、『天元突破グレンラガン』の獣人たちの可能性も。
    • 地底に住む獣人と言うあたり……まさか『地底獣人デロの呪い』の地底人デロ!?……という話も『フローライトプリズン』発売前は(色々好き勝手に(笑))話されたりもしたがそんな事はなかった
      • ちなみに『地底獣人デロの呪い』は、佐藤有文の『キミは信じられるか 四次元ミステリー』に収録されているエピソードの一編で、高度な文明を持ちながらセックスにしか興味の無くなった地底人デロが特殊な装置を用いてエレベーターから女性を誘拐、その名の通り「デロ、デーロ」と鳴きながら性の饗宴に耽る……という、とにかく脱力の一語に尽きるお話。
      • そして、この話の脱力っぷりを更に加速しているのが劇中でデロ達の使う「ピンクレーザー」。その名の通りピンク色の怪光線を放ち、当たった女性を快楽地獄に陥れるという……それ、なんてエロゲ?と思わずツッコまずにはいられない、トンデモ兵器である。
      • 因みにこのデロ、『妖魔夜行』『百鬼夜翔』でもネタとして使われており、妖怪化したうえちゃんとデータ的に妖術・ピンクレーザー銃を(限定と増強で作って)使用させてたりする。何やってんの山本弘先生……と言いそうではあるがネタに使ったのは友野詳の方である。
      • 『妖魔夜行』でこのデロが初登場したのは、リプレイ『戦慄のチェスゲーム』。デロと宇宙人リトルグレイが、舞台となる多喜市の支配権を巡って抗争を繰り広げる、というストーリーなのだが……デロ側は合成人間エスパーを、グレイ側はアンドロイドを尖兵に使い、更にPC達の助っ人として特撮ヒーローまで登場すると言う、実にカオスな内容となっている。
      • このデロを元にしたロンデ二オン人でもおかしくはないだろうが、(当然ではあるが)ロンデニオンの皆様には、紳士淑女として節度ある行動を望むところである。

  • 「バベルストーンを使った蒸気機関」は、TRPG『ギア・アンティーク』に登場した降魔機関だろうか。

アルトランド王国

  • 「ヴィクトリア女王が王位を継承できなかった」のは「ハノーファー王国」(現在のドイツ北部地方)、「フィーンドによって国土を侵食された」のは『ストライクウィッチーズ』の「帝政カールスラント」(ドイツモチーフの国家)がモデルか。

秋津島皇国

  • 秋津島は日本書紀における日本(本州)の古名。扶桑やヤシマ同様に日本の異名として用いられる事が多い。
  • 蒸気士団の元ネタは『サクラ大戦』の帝国華劇団。蒸気と霊力を用いた甲冑が主装備で劇場が基地なのも共通。

フィーンド/機械化航空歩兵シルフィード

  • 大体のイメージ元は、アニメ/漫画/小説『ストライクウィッチーズ』。
  • 元々はイラストレーター・島田フミカネの同人企画。元々は「異星人の技術を用いたホムンクルス少女による兵器擬人化」だったが、アニメ化に至る商業企画への移行で設定が追加変更されて「実在戦闘機を模した飛行脚を履いた少女=ウィッチが、実在兵器をモチーフとした侵略兵器ネウロイと戦う」物語となった。
    • 本作に登場するウィッチ達の大半は、第二次大戦に活躍したエースパイロット達がモデルとなっている。その中の一人であるチャック・イェーガー氏(人類初の音速突破記録保持者としても有名)は現在も御存命だが、如何なる経緯でか本作の事も耳に届いているとか。……うっかり歴史に名を残すとろくな事に(ry

パンデモニウム

  • 核兵器、重度環境汚染、ドーム都市、全体主義国家とアウトロー、などの図式は冷戦時代に流行した「アフターホロコースト」というジャンルの最大公約数と言える。
    • デーモンロードの元ネタの『女神転生』シリーズも、ブレイクのきっかけとなった『女神転生Ⅱ』が大破壊後の東京を舞台とする(そして“無慈悲な支配者”からの脱却を目指す)典型的なアフターホロコーストであった。
    • とっくの昔に環境が元通りになっているのに外界や体制崩壊への恐怖ゆえに情報を規制し住人が外に出る事を許さない、というのもこのジャンルのB級作品で散見される設定である。たいてい、これは古い体制が崩壊してかつてのアウトローだった者達が《イリーガルメサイア》として新たな秩序の担い手になる事を暗示しているのだが。
  • 人々が、アジアなカッコをしていたり、日本の名前だったりするのはサイバーパンクではアジアを舞台にするというお約束から。
  • 「宗教結社に支配されたサイバーパンク世界」という設定は、TRPG『TORG』のレルム「サイバー教皇領」によるものか。
  • 「実はTOKYOパンデモニウム自体が仮想世界」という設定は、『メガゾーン23』より。ただしこれは「東京の精密なレプリカ(23は東京23区に由来。でも主な話の舞台が武蔵野市吉祥寺なのは御愛嬌)」な為、バーチャルリアリティであるという点は映画『マトリックス』からか。
    • 或いは『ゼーガペイン』及び『アバタール・チューナー』から(部分的に『ラーゼフォン』も混じっている)。特にパンデモニウムの真実が明かされる旧版シナリオ『クリスタルトゥーム』はこれらのオマージュ色が非常に強いものであった。尤も、これらの作品が『メガゾーン23』の影響を直接的ないし間接的に受けている点も否定出来ない。
  • 重陽子ミサイル(核)による崩壊から復興した点と、デーモンが跳梁跋扈している点は「真・女神転生2」の東京ミレニアムから。
  • 「シンジュクを支配する女帝レイコ・ハタノ」は『女神転生』シリーズに登場するキーパーソンたちの合成。1エリアの支配者である点は『真・女神転生Ⅱ』の赤坂を支配するマダム、デーモンロードと噂されている点は同『デビルサマナー』シリーズに登場するマダム銀子。また、レイコは『真・女神転生if』に登場するヒロインの一人、ハタノは『真・女神転生デビルサマナー』の主人公の恋人の苗字。
  • 国鉄新宿駅地下街の魔窟化は、『現代の地下迷宮』とも揶揄される実際の新宿駅そのままのイメージか。「地方上京者どころか都民でも迷う」「西口に出るつもりが東口に出ていた」「私鉄からJRに乗り換えた筈が同じ私鉄に乗っていた」「気付いたら地上に出ないまま一駅近く歩いてた」等の逸話に事欠かない広大な面積を持つ世界最大の駅であり、その一日の利用人数は横浜市の人口に匹敵すると云う。
  • 国防会議親衛隊が「同階級のアーミーより階級一つ上」な扱いなのは『機動戦士Zガンダム』のティターンズのイメージか。また第二鉄道機動軍”ブランウェン”の指揮官解任に端を発する内乱勃発~幹部粛清~アマギ大佐の権限強化に至る流れは、所謂“ケルベロス・サーガ”で描かれた首都警の動乱とそれに乗じた公安部の権限拡大と重なる。
    • となると今なお逃亡を続ける賞金首“晶砕”ユミカ・ロズモンドは首都警で云う所の都々目紅一か。
  • 防空軍第8航空団第33戦闘飛行隊“モルガン”には『エースコンバットZERO』を思わせるモチーフが多く含まれている。同作には「スラムの不良上がりのエース」が率いる「空軍のはみ出し者で編成された」グリューン隊が敵部隊として登場し、劇中で最大の激戦区である空域“円卓”の「交戦規定は唯一つ『生き残れ』」、そして最終面で一騎討ちの相手となる試作戦闘機のコードネームは『モルガン』である。
    • 因みにモルガンの形状はSu-27を思わせる機首を持つ前進翼機。パンデモニウム装備であるSu-47改ビェールクトも前進翼機である。
  • 現実世界に於ける『防空軍』は冷戦時代にソビエトが保有した、長大な国境線を守る事に特化した「第四の軍隊」である。装備機体を含め惑星エルダの日本共和国が所謂東側であった事の具体的表現例と言えるだろう。

リオフレード魔法学院

  • 「南方の島にある巨大学園」「イロんな意味でとことん自由な校風」「立法・行政・司法、果ては軍事に至るまで全てを、生徒が課外活動もしくは生徒会活動として行なっている」等の設定は、1990年に株式会社遊演体によって行われたプレイバイメール(郵便ネット)ゲーム『蓬萊学園の冒険!』の舞台、蓬萊学園ほぼそのもの。
  • 「南の島にある魔法学院」という点は、アーシュラ・ル・グィンの『ゲド戦記』に登場する、ローク島の魔法学院が元と思われる。
    • また、リオフレードのある多島海(アーキペラゴ)も、『ゲド戦記』の舞台となる多島海アーキペラゴに由来。
    • ちなみにアーキペラゴとは英語で“列島”の意。
  • 薔薇十字の指輪を集めることによって現れる「アブラクサス」とは、グノーシス主義における「選ばれしものを天界へと導く使者」であり、『少女革命ウテナ』の「世界を革命するために」という台詞の元ネタ『デミアン』で引用された言葉でもある。

クラブ/委員会

  • RWF
    • 「正統派ストロングスタイルを貫く」あたりは、かのアントニオ猪木が設立した新日本プロレス(以下新日)を彷彿とさせる。
    • 名称は新日とも関連の深いアメリカのプロレス団体、NWF(National Wrestling Federation)からか。
    • 学生プロレスという観点からなら、立命館大学プロレス同好会の略称、RWF(Ritsumeikan pro-Wrestling Federation)の可能性も。棚橋弘至(新日)やレイザーラモンRG(お笑い芸人だが、相方のHGと共にハッスルやDDTに参戦)を輩出している。
    • 実は、立正大学のプロレス研究会の略称も同じくRWF(Rissyouuniversity Wretring Federation)だったりする。
    • 嘗ては『学生のお遊び、プロレスごっこ』として本職のプロレスラーやファンからは蔑視され、時にリング上での制裁同然の一方的な攻撃対象ともされた学生プロレスだが、その中には真面目にプロレスに打ち込み、本格的にプロレスラーを目指す学生も多い。近年はインディープロレスの地位向上も相俟って、棚橋の様に学プロ出身である事をカムアウトするレスラーも増えてきている。
  • 石工部
    • 「学内政治に隠然たる権力を持つというあやしげな噂」の元ネタは、陰謀論を扱った本等でよく槍玉に挙げられるフリーメイソンであろうか。
  • 映画研究会
    • 「3D映画が流行」とあるのは、映画『アバター』のヒットを皮切りにした、近年の3D映画ブームの反映と思われる。
  • NRWF
    • 「徹底したエンタメ路線」といった当りは、かのジャイアント馬場が設立した、新日と並び称される老舗プロレス団体、全日本プロレス。及びそのモットーである「明るく、楽しく、激しいプロレス」が元と思われる。
      • 馬場時代は新日と比較して王道路線=保守的と称されていたが、馬場氏の死後の選手大量流出(→プロレスリング・ノア結成)を経て、WWE参戦経験を持つ武藤敬司が社長に就任してからはエンタメ路線を取り入れる割合が高まった。
  • お料理研究会
    • 「勝負にこだわるエキセントリックな部員が多い」のは、漫画『食いしん坊』等のフードファイトを題材にした作品に登場する、個性豊かなフードファイターたちの反映だろうか。
    • あるいは『鉄鍋のジャン』から。独自のこだわりを見せるエキセントリックな料理人ばかりが登場し、特に主人公ジャンのモットーが「料理は勝負」であった。
  • 巨大ロボット研 モナドトルーパー研
    • 両部の対立関係は、ガンダム以降に隆盛した「リアルロボットアニメ」のファンと、それ以前からあった「スーパーロボットアニメ」のファンとの関係が元だろうか。
    • あるいは、ガンダムファンの中でもいわゆるミリタリー的な部分を愛好する派閥と、それ以外の派閥との対立、とも取れる。
  • 軽音楽部
    • 「最近になって多数乱立している」のは、漫画/アニメ『けいおん!』の影響で、オタク間でちょっとしたバンドブームが起きた事の反映と思われる。
      • ちなみにハッタリ&カイザーも結構好きらしく、両氏が製作に参加した『エンゼルギア 天使大戦TRPG THE 2nd Edition』においては、サンプルキャラクター「偶像天使」の持っているギターがレフティ(左利き用)だったり(『けいおん!』の一番人気のキャラクター、秋山澪が左利き。そしてハッタリは澪派を公言)、同サプリメント『エンドレスサマー』では、NPCに田井中律そっくりのドラマーが登場したりと、色々とやりたい放題。
        ……久々に言っとかんといかんなぁ
        ハ   ッ   タ   リ   自   重   し   ろ
  • 十一次元リリアン同好会
    • 活動内容などは『蓬莱学園の冒険!』に登場した、超統一理論あやとり研に酷似。
  • 女子レスリング部
    • 「レスリング」部なのに、実際はプロレスなのは蓬莱学園の女子レスリング部と同じ。
      • ちなみに蓬莱学園の同部(略称はHWWA)の雰囲気は「全日×4+FMW×2+現NWA」(全て当時。1990年ごろ)とある。
      • 「強さこそすべて」と言うのもHWWAのモットー「強い者が全てを決め、強い者が全てを取る」から。
  • 新体操部
    • 「一撃でMTを粉砕する」というのは『Gガンダム』のアレンビー・ビアズリー(ネオスウェーデンのガンダムファイターだが、戦闘スタイルはどう見ても新体操)からか。
  • 戦車部
    • おそらく『セーラー服と重戦車』の戦車同好会が元と思われる。
    • 同じテーマの作品としてはアニメ『ガールズ&パンツァー』も参考となるであろう。
  • 卓上ゲーム研
    • 「囲碁部の分派」と云う出自は、2chで囲碁・将棋板から派生した(そして小太刀氏もコテハンとして数多の武勇伝を残した)卓上ゲーム板のオマージュか。
    • 因みに卓ゲ板からはMtGに始まるTCGブームを受けてTCG板が派生・独立スレ化しており、学院でもTCG研が新設されるのはそう遠くない頃の話と思われる。
  • バトミントン部
    • 何故か絶大な発言力を持つ、という点は『蓬莱学園の冒険!』の同名部活からであろう。
      • で、その「何故か」とは何か?という話だが、実は『蓬莱学園』のバトミントン部は忍者の集団なのである。格ゲー等の忍者と違ってきっちりと忍んでいる、という訳だ。
  • 発明同好会
    • マリア・カスタフィオーレ博士がOGである点などから、『蓬莱学園の冒険!』に登場した狂的科学部がモデルと思われる。
  • プラモバトル部
    • プラモバトルのモデルは、今は亡き『コミックボンボン』誌の人気漫画『プラモ狂四朗』に登場した「プラモシミュレーション」だと思われる。
    • あるいはその21世紀版とも言うべきガンプラ30周年記念アニメ『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』か。因みに劇中に登場するシミュレーターは、小太刀氏がノベライズを手掛けたアーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』の筐体のデザイン流用である。
  • ボクシング部
    • 「必殺ブロー至上主義者」は『リングにかけろ』の、「カウンター至上主義者」は『あしたのジョー』の影響をそれぞれ受けていると思われる。

狩猟者アルテミス

  • 概ねの特徴は、『ワールド・オブ・ダークネス』シリーズの一作『ワーウルフ:ジ・アポカリプス』(以下『W:tA』)の登場する人狼族ガルゥと重なる。
  • 紹介された各「血統(ストレイン)」も、そのほとんどが『W:tA』にそのイメージを依っているようである。
    • アルカスの裔
      • 熊に獣化するあたりは、『W:tA』に登場する熊の変身種族グラールからと思われる。
      • 穏健派だが他の部族に意見を無視されがち、と言った点は、同じく『W:tA』よりガルゥ連合13部族の一つであるチルドレン・オブ・ガイア族の要素であろうか。
    • エフェソス騎士団
      • 「性質は苛烈」「傲慢で暴力的」という要素は、『W:tA』の13部族の一つ、ゲット・オブ・フェンリス族からと思われる。
      • 「漆黒の狼に変幻」及び、ティカル騎士団と関係している(この事からおそらく陰謀に長けている)あたりは、同じく『W:tA』から、シャドウロード族と思われる。
      • また、続編にあたる『Werewolf: The Forsaken』(未訳)では、上記の二部族を統合したような性質を持つStorm Lordsという部族が登場している。
    • ヘカテの猟犬
      • 「自然の守護者を自認」「人間を容赦なく殺す」「機械文明を憎んでいる」という要素は『W:tA』のレッドタロン族からと思われる。
    • リュコス家
      • 機械文明を憎まず、むしろ適応している人狼族という設定は、『W:tA』のグラスウォーカー族からと思われる。
      • あるいは同じく『W:tA』よりボーン・ノーア族の要素も含まれているかもしれない。こちらは主にホームレスなどの貧困層出身者で構成されている。
    • 星虎(スィン・フウ)
      • 「星に関係した名前」「秘伝の拳法を伝承している」というあたりは、『W:tA』に登場するスターゲイザー族と思われる。
      • 変身するのが虎なのは、TRPG『央華封神』に登場した虎族の要素か。
    • セレーネーの娘たち
      • 「女性のみで構成」「虐げられた女性や子供の権利を守るために活動している」というあたりは『W:tA』に登場するブラックフューリー族と思われる。
    • 白の人狼(ブラン・ガルー)
      • 裏切って敵側についた獣人という設定は、『W:tA』のブラック・スパイラル・ダンサー族からと思われる。
      • 純白の毛皮という、一見悪役らしからぬ外見は、上記のブラック・スパイラル・ダンサー族の堕落する前の姿であるホワイトハウラー族からと思われる。
      • 眼球が真っ黒と言うあたりは、『ルナル・サーガ』に登場したゲルーシャの要素か。
      • 「ブラン・ガルー」は仏語でそのまま「白い狼」の意。
    • 村雨一族
      • 「世界を守る侍を自認」している辺りは、おそらく『W:tA』の姉妹編サプリメント『Hengeyokai(変化妖怪)』に登場する八犬族からと思われる。
        • また、「村雨」というと『南総里見八犬伝』に登場する宝刀の名前(村雨丸とも)。上記の八犬族に引っかけた名称と思われる。
        • また同じく『南総里見八犬伝』をモチーフとした『天下繚乱RPG』でも、村雨丸が世界観に関わる重要アイテムとして登場している。
      • 『牙狼〈GARO〉』の魔戒騎士分とかもちょっと入っている気がせんでもない。
        • と言うか、この番組の内容自体が「狼のような何かに変身する(『牙狼〈GARO〉』の場合は狼型の鎧だが…)」「悪意ある人間に憑依する精霊(の様なもの)と戦う」など、ほぼ『W:tA』そのままである。

美酒町

  • 創作等でよくある裏で事件が起こる日本を総合したものか。
    • 恒例の他の孤界に対する見方だが…サンプル番長だよねこれ言ってるの。
  • 町立図書館のガーゴイルが夜動くというのは『ガーゴイルズ』からか。

美酒町重要スポット

  • 大嶽ドリームランド
    • 「電鉄が関連している」「城が有名」等からモチーフは東京ディズニーランドかと思われる。(東京ディズニーランドの運営会社・オリエンタルランドの筆頭株主は京成電鉄)
      • ドリームランドの名称は、ディズニーランドを模倣した奈良ドリームランドからか。開園に際しウォルト・ディズニーに助力を乞い快諾を得られたが、「日本独自の遊園地なら」と云う意向に反して無断で模倣しまくった事からディズニー側が激怒。後のディズニーランド日本誘致に際して障害となったと言われている。

アラドゥス=タルトゥース深国

  • 『SC』ルールブックからシナリオフックとして出ていたが、蓋を開けると『海底にある死者の国(の一つ)』という予想外のものだった。
    • 水底の冥府というと沖縄伝承の『ニライカナイ』、魂が暮らす街というとセネガル共和国に住むセレール族の伝承にある「死者たちの村(転生までの待機世界)」からか?。
  • 死者でも「死ぬ」というのは漫画『日本発狂』等からか。

カトゥーバ十二支族連合

  • 海底に住まう先住民族というのは『ウルトラセブン』のノンマルト、地上人の所業に嫌悪を示しているのは『ドラえもん のび太の海底鬼岩城』のムーからか。
  • シナリオクラフト用名前表には「十二支族」繋がりからか聖書のイスラエル人名が多く載せられている。が旧約聖書のイスラエル十二氏族中なぜか「ユダ」(と祭司階級の「レビ」)が抜けていたりする。
    • 『アズライトブルー』で「レビ支族」の人物が紹介された。
  • ミーム名が「カトゥーバ」ではなく「アティカ」(「オリジン」でない理由は『Role&Roll』誌112号に掲載されている)となっているのは、他国の人々が認識する名前と本人たちが使う名が異なる事がしばしばあることか。
    • 「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」を首都がある地方名をもじって日本人が「イギリス」と呼んだり、自らの国を「スオメン・タサヴァルタ」と言う国が回り全部から「フィンランド」と呼ばれるのが参考になるか。

徳川銀河

  • 『天下繚乱RPG』のリプレイ『天下繚乱ギャラクシー』にて舞台となった世界。世界設定担当は田中天氏。
  • 「アフター・イエヤス40000年」は『ウォーハンマー』シリーズの遠未来を描いたボードゲーム『ウォーハンマー40K』(4万年)から。
  • 『エキゾチックアンバー』で「ナイトメアとの戦いを長い間続けて来た」とされているのは、TRPG『ナイトメアハンター・ディープ』の派生作品『大江戸RPG アヤカシ』からか?

海賊ギルド

  • 明らかに犯罪組織な点から『コブラ』の同名組織が元ネタか。

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最終更新:2021年04月07日 13:59
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