ダスクフレア
- ダスクフレアは異界戦記カオスフレアにおける「セッションが発生する理由」そのものである。経験点もダスクフレアから算出されるし、クライマックスに戦うのもダスクフレアである。そして何よりも、PCたちが団結して戦う理由そのものがダスクフレアなのだと言う事が全ての根底にある。
プロミネンス
特技級プロミネンス
《暗黒の太陽》
- もっとも基本的なプロミネンスにして、ダスクフレアの「無敵の理由」。カオスフレアの支援で根源化するか、無属性でなければ非カオスフレアのキャラクターでは有効な攻撃が出来ない。もっともカオスフレアにとっては関係ないので気にする事も少ないだろう。
《夕闇の波動》
- 非カオスフレアのキャラクターがダスクフレアに太刀打ち出来ない理由その二。
- 難易度表を見る限り、達成値30以上は「神の領域」である。初期ダスクでも期待値で30前後は出るので、カオスフレア対ダスクフレアの戦いはまさしく神々の戦いであると言っていいだろう。エネミー特技《大いなる脅威》と同様の効果なので、エネミーの強さも参考にすると良い。
- よく間違えるが、振るダイス数は「もともとの数+[Lv+3]」なので、[5+Lv]個振る必要がある。
- なお、一応ダスクフレアもルール上はファンブルする。ただし判断基準は「出目の合計がファンブル値以下なら」なので、最低6個ダイスを振るダスクフレアがファンブルすることはまずありえないと言って構わない。
《歪んだ時空》
- BSをオートで解除する重要なプロミネンス。できればBS対策は特技に頼らずこれにすべきだろう。そうでないならBS型アタッカーの存在価値が無くなるからだ。
《輝く闇》
- 根源属性の存在意義を提供するプロミネンス。差分値攻撃による大ダメージと並び、どんなPCでも必ず【根源】化を持てる聖戦士が輝く瞬間である。
- 【邪炎】も防ぐので、テオス側(ディオスやヤム・ナハルなど)がダスクフレア討伐をPCに依頼する理由となりうる。
- というよりもテオス内でカオスフレアの存在が認められている大きな理由のひとつであろう。
- 中経験点環境だと全員根源化してくることもしばしばあり、やや意義は薄れる。だが初期環境では根源化を全員が備えるのは難しく、高経験点環境においては差分三倍の邪剣・シャラカンの剣・バスターフレームなどの高倍率の武器の使用を抑止するという意味において非常に価値が高いプロミネンスである。
《闇の祭器》
- 「特技」の代償HPをカットするプロミネンス。プロミネンス自体は特技とみなさないのは注意。だがダスクフレアはフレア代償を1枚につきHP10で代替できるため(エラッタ参照)、ほとんどの特技を使用する際の細かい代償計算を省ける、という点ではGMにとっては嬉しいプロミネンスだろう。
- あくまでも「代償」を無くすプロミネンスである為、効果に(最低1)などとある特技は天使DBでなくても使用出来ない。
《黒き業炎》
- 星詠み・執行者、特にサブアタッカーとして立ち回ることが多い執行者を牽制する手段として極めて有効。SC環境では耐久光翼の持久力が格段に跳ね上がり、まず光翼を叩いてパーティの危機感を出す……という戦法が難しくなっている。そのため、やや安易ではあるがそれ以外のコロナに直接ダメージを差し込める手段として重宝。ただし濫用は厳禁。
《概念侵略》
- 注意して欲しいのは「指定されたミーム"以外"をもつキャラクターの判定の達成値」である。
- つまりサンプルシナリオで創世砲がフラグ失敗で「すべてのミーム」を所持する事になっているが、あれは無駄。真似しないように。
- ルシファーの「すべてのミーム」は全部のミームを持っている事なので、創世砲の「概念侵略:すべてのミーム」も、どれかのミームを所持していれば無駄になるものではなく、全てのミームを持っているキャラクターだけが無効化出来るものではなかろうか。orではなくand。
- そもそも、このプロミネンスは「ミームをひとつ選択する」とあるので《概念侵略:すべてのミーム》といった所持の仕方は本来はできない。創世砲の場合は便宜的にそう記入されているだけで、本来は《概念侵略:テオス》《概念侵略:グレズ》…といった具合にひとつひとつすべてのミーム分所持していると考えるのが妥当であろう。
- 「エンゲージしているキャラクター」なんだよなー。どっちにしろ自分は含まない気がしないでもない。
《那由他の一瞬》
- 大人気プロミネンス。これで先手を打ち《星を落とすもの》などを適宜絡めた大きなダメージを打ち込むことで、ダスクの強大さを演出したり戦況をコントロールしたりするのによく使用される。
《絶望の一撃》
- こちらも大人気プロミネンス。
- 《禁断の法則》とタイミングが異なる為、同時に使用可能な点に注意。《禁断の法則》は判定直後、《絶望の一撃》は判定の際。
- ただし同時使用による達成値+70は大抵のPCの対応できる範囲を振り切るので、最後の手段と言ってよい。
《虚空の門》
- 「《虚空の門》? ああ、災厄系プロミネンスね」という大人気。
- キャンペーンでは敵が「生き延びる」必要がある場合もある。データ的にそれを保証すると言う意味では優秀。
《永劫の刹那》
- エラッタの適用により、《※サバオート》と同じ効果に格上げされたプロミネンス。
- 更にQ&Aの適用により、1ターンに二回行動が可能になった。……しかしQ&Aの文面を見ると、その後イニシアチブプロセスが"そのターンで"発生しないかのように見える。QとAが何か噛み合って無いので、この後また何らかの修正が来るかも。
- 《那由他の一瞬》よりこっちと《闇の帳》辺りを取った方が手強くなる。向こうは達成値+20だが、1ターンに1回だし、2LV分は重い。
- 間違っても「まだ俺のターンは終了していないぜ!」などと叫んでイニシアチブプロセスごとに連発してはいけない。
《撃ち貫くもの》
- 軽減型光翼騎士の天敵とも言える凶悪なプロミネンスである。
- 《光翼の盾》を始めとしてあらゆる軽減が効かなくなるので、これを使えば危険極まりない戦闘となるだろう。要注意。
- 使用した場合、軽減型の光翼騎士はその瞬間のみではあるが特技の多くが無意味なものとなる。再三書くが使用には要注意。使用する場合は二撃目以降に打つのがベターだろう。
- 間違っても「すべての攻撃に打ち貫くものを組み合わせる!」などとはやってはいけない。
《タイムフリップ》
- ターン特技を無効化するが、それだけでなく、クリンナッププロセスにさせない為のBS補助。《終わる世界》や《闇の帳》と合わせて取ろう。
《独裁者の横暴》
- 《終わる世界》同様に覚醒殺しのプロミネンスだが、こちらはBSではない上にあらゆる軽減が効かない。PCの覚醒後の行動を制限するのに非常に有効。
《歪んだ鏡》
- 特技級プロミネンスで、ミドル戦闘や取り巻きにプロミネンスを使わせるというのが一般的な使い方だが、演出にも使える。また地味にいつでも使用可能なので、あまり意味はないがダスクが死亡しても他の相手にプロミネンスを譲渡するというトリッキーな使い方も可能。
《時空を砕く者》《星を落とすもの》
- これ二つで単体がどんなものでもシーン全体攻撃になるが、どちらも心魂値対決特技には乗らないので注意。
《灼熱の悪意》《忌むべき想念》
- 《灼熱の悪意》2LVより《忌むべき想念》1LVの方が上昇値は高い。完全な上位互換である。聖戦士に《虹色の希望》がない場合、100は大体差分値1倍分に相当する。(A2枚に10×5枚で90。クライマックスの上限増加やフレアを引く効果などでちょっと上昇するとした場合)。《虹色の希望》で光翼騎士以外から貰うとすれば、300ほどが差分値1倍分に相当するようになる。細かく考える必要はないが、聖戦士の一撃を受けて生き残りたい場合は、参考にならないこともない。
《絶えざる憎悪》《不滅の悪》
- こちらも《絶えざる憎悪》2LVより《不滅の悪》1LVの方が上昇値は高い。
ダスクフレアの注意点
- ダスクフレアの強さや方法論については卓内によって意見が分かれる。例をあげる。
ダスク例その1
- 単体のダスクフレアは対処しやすい。プロミネンスを持たせるより、取り巻きでバランスを計ろう。
- シーン攻撃の特技をPCが持っているのなら、「一つ一つのエンゲージに取り巻きザコが一体ずつ」というのも良いかもしれない。ただしこれはあくまでも特技を活かせる演出としての意味合いが強く、通常はダスクフレアと同じエンゲージにいるか、突き返しをダスクフレアが使うようならダスクフレアとは別のエンゲージに配置するのが良いだろう。
- エネミー特技にはプロミネンスと同等の効果のものもあり、かつ強力な場合が多い。なるべくプロミネンスだけを持たせよう。間違っても《夕闇の波動》と《大いなる脅威》を同時に持たせてはいけない。
- 慣れていない場合、オートアクションのプロミネンスについては、LV2以上は持たせない方が良い。
- LV1の場合、まず一番危険なのが《永劫の刹那》。次に《黒き業炎》。最後に《撃ち貫くもの》の順。これらはLV1でありながら、所持数によってバランスを崩壊させる力を持っている。初期の段階では持たせないか、合計で1LVになる程度が望ましい。
特技
《アーマーパージ》
- 極端にデッドリーな鳥取では「HP2000オーバーのダスクフレアが使う」などという恐ろしい事態も起こり得る。もちろん《※ガブリエル》や《※ケイオティッククラウド》が有効だし、仮に発動してしまっても《※因果の逆転》《※ミカエル》《虹色の希望》など万全の態勢で迎え撃てば勝てなくもないのだが……(ただし《※ミカエル》は《輝く闇》にはアウツ。また、《※因果の逆転》よりは《※エロアイオス》の方がフレア効率は良い。ただ突き返しで一気に減らすなら《※因果の逆転》の方が安全)
- 流石にデイブレイクがないと迎え撃てないのはデッドリーというか論外すぎる気がするが(笑)たまに変わったダスクと戦わせたい場合もあるだろうしバランスが取れるならやってもいいが、それらの対策が可能なパーティ相手でかつ、事前に情報を与えるのでない限りやるべきではないだろう。
- 《輝く闇》と同じでそれを分かってる連中のお約束という感じだ。対策自体は単純なので、実のところさほど危険ではない。1シナリオ1回の特技が重要になるため、死ななかった場合、フレアのかき集め作業でドキドキする程度。
- シングルパーティならそれでいいが、全員マルチとかだとなぁ……
- エラッタにより最大値が+20までとなった為、上記のような極端な例は起こりにくくなった。ただし常時《禁断の法則》を使用している状態なのでやっかいなのは変わりない。
- GMの側から見ても使用タイミングが難しい特技である。HPに余裕があるうちに使えば1点になり、タイミングを計っていたらいつの間にかHPが0になっていたりする(差分値2倍ぐらい余裕だと思っていたら、5倍だったり)。
最終更新:2013年05月18日 17:47