イリオス - ファイアーエムブレム用語辞典

イリオス

トラキア776の登場人物。クラスはマージナイト。
フリージの第15軍団を率いる上級騎士で、ノルデン砦を守っているが、カリンの説得により寝返る。
平民でありながらも上級騎士まで出世した稀有な存在。
名前は貴族にあこがれて父親が名付けたもので、そのためなのか貴族になる野心を抱いている。
その貴族コンプレックスはすさまじく、ことある毎に平民の出自を呪う言葉が出てきたり、ケンプフをバカにするような発言をしたり、寝返る条件として復興したレンスターの貴族にすることを要求してくるなど枚挙に暇がない。
そんな風だからか、カリンとの説得会話や後述の後日談など終始コミカルで、何よりコンプレックス解消のためにとカリンに勝手にオルソンと呼ばれるようになるなど、いじられキャラとして扱われている。

平民なのに上級騎士に成りあがった設定を反映してか、非常に高い初期能力値を持つ。
スキルも祈りと太陽剣を持ち、持ち前のHPの高さもあり持久力に優れる。
最初から剣と雷のレベルがAであるため、騎兵の高い移動力と合わせて非常に遠くからサンダーストームを撃てる。
成長率も守備と体格以外は軒並み高く、技・速さ・幸運などは十分にカンストを狙える。
追撃必殺係数が0であるため、火力がどうしても出ない欠点はあるが、ボス以外の相手なら十分に渡り合えるだろう。

しかし彼の最大の問題は、なぜかオルエンが加入していると説得会話ができず、仲間にならないことである。
捕虜収容所に送り込んでもダメで、11章外伝で仲間にしないか、仲間にしても死亡させるしか手段がない。
戦力的にもキャラ人気的にも屈指の好待遇であるオルエンを差し置いて仲間にするかと言えば、そうでないプレイヤーが大多数を占めることは想像に難くない。
但しオルエンと比較して少ないターン数で仲間にできる利点があり、またオルエンを死亡させても彼を仲間にすれば生存人数への影響はないため、評価狙いのプレイでは彼を仲間にするのが基本となっている。

エンディングでの称号は「野心家の騎士」。
新トラキア王国にて念願の貴族となるものの、任された地方の経営に失敗して名誉だけの閑職に回され、かつての武勲を部下に繰り返す生活を送る。
最後までいじられキャラからは抜け出せなかったようだ。