ネルガル

ネルガル

烈火の剣に登場する闇魔道士であり物語の黒幕。
過去作でいうところのガーネフにあたるポジション。
生物の力であるエーギルの研究をし、そのエーギルを用いて生物兵器ともいえるモルフを作り、そのモルフをまた用いて黒い牙を操ることで世界を支配しようとしていた。

大賢者であるアトスとは500年前のかつての友であり、彼と意気投合して、互いに知恵を得合ったりして切磋琢磨するほどの仲だったようだ。
しかし、ネルガル自身の過去の経験からか、力を求めることに固執したために両者で段々と意見の食い違いが起きて行く。
竜族やアトスからエーギルを奪う方法の修得を止めるように諭されるも、聞く耳を持たなかったゆえに苦渋の決断をしたアトスから致命傷を受ける。
そのことがきっかけで人間不信に陥り、独り力を蓄えるようになったという。

司祭のレナートとは彼がモルフを生成する時のきっかけとなった関係であり、"かつて傭兵時代で戦に倒れた友人を蘇らせる"という甘言を真に受けさせ、彼を実験体にしたり彼自身に非道な行いをさせることで、ネルガルにとって最初の一人のモルフを創り出すが、その実態は心を持たず、外見を真似ただけの似非人形と化していたため、それを目の当たりにした彼からは「友人を冒涜された」ということで見限られている。

キシュナという【魔封じの者】は彼が最初に作り出した感情を持つモルフであるが、彼の想定とまったく違うという理由から放棄されてしまっており、主であるネルガルに哀しみを抱きながらエリウッド達の前に何度か立ちふさがる。

彼が最高傑作と称するリムステラは何を持って最高傑作なのかは彼自身からは語られないものの、おそらくは後述する妻エイナールを模倣したものではないかと思われる。
モルフという存在自体が妻を模倣したかったものだと考えるならば辻褄が合わないわけではない。
モルフの共通する特徴が「黒い髪」「青白い肌」「金の瞳」「赤い唇」と考えるとエイナールがその特徴を持っていたと考えることもできよう。
もっとも、エイナールに関しては人間の姿が映ったわけではないので全て憶測に過ぎない。

終章-1のボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる。
クラスは専用クラスの災いを招く者
竜を現世に呼び出し、破滅をもたらさんとするネルガルを体現するクラス名といえよう。
能力は、HP75 魔力30 技18 速さ15 守備28 魔防30 体格10
良くも悪くもラスボス前の敵将のステータスといった塩梅。
弱点であるアーリアルや、魔防を無視するルナなどを使うと、簡単に倒すことができる。
だが、せっかくなのだから彼に付随する戦闘会話も見てからにしよう。
なんとその人数は因縁深いエリウッド達を含め、7人も存在する。

武器は古代超魔法であるエレシュキガルを用いる。
威力は20とゲスペンストに劣るものの、命中95と支援がなければほとんど回避できない。
武器レベルが0(なし)に設定されており、フレイボムバグなどでネルガルから取り上げると誰でも闇魔法を扱うことができるようになる…が、とある敵をこの魔法で攻撃すると大変なことになるので注意。

完全なる余談ではあるが、彼の固有バトルパレットももちろん存在するのだが、設定ミスにより汎用のパレットになってしまっている。
このミスは海外版でも修正されていない。
せっかく大ボスの闇魔道士らしい禍々しい配色となっているのにもったいない。

ヘクトル編19章異伝のイベントや、その章を通過した場合のみ終章で発生する会話などの内容から、ニニアンニルスの父親であると思われる。
仮にそうだとすれば、妻エイナールや子であるニニアン姉弟を自身の力で守れなかったという自己嫌悪の念に駆られ力を得ようとしたということであり、エーギルの他にもある意味手っ取り早く力を得ることのできる古代魔法に手を染めてしまったことで負の感情が頂点に達していたネルガルはその時点で精神が闇の代償への抵抗力を失っており、我を忘れていたともいえるだろう。
度を越えてしまった闇魔法使いの末路とも考えればなんとも物悲しい物語である。
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最終更新:2025年03月21日 12:09