従軍詩家(理:acen durxerger)とは、ファルトクノア共和国宙軍における兵科の一つ。ファルトクノア軍事福祉法に基づき、「韻文学に基づく芸術によって軍隊の士気及び権威を高め、高貴なる軍隊としての機能を高めることに寄与する」ことを目的とする。アースにおける軍楽隊と比することができる。


概要

 ヴェフィス人を基調とするファルトクノア共和国軍において、韻文学は士気に対して重要な要素であった。詩人が語る詩は彼らにとってのアイデンティティであり、また楽しみであったために彼らは韻文を常に求めていた。それは娯楽だけではなく、軍隊における作戦や兵装・武装の命名などに大きく関わっており、その深い知と文芸的能力は士気の維持に役立ってきたのだった。
 その伝統を継承し、ファルトクノア共和国宙軍では、儀礼的に従軍詩家を兵科の一つとして採用し、育成し続けてきた歴史がある。

編成と任務

 師団一つに付き、各軍省福利局から必要に従い小隊規模の従軍詩家が派遣される。従軍詩家は非常任であり、国家軍事行政機構の従軍詩家名簿に登録されている予備訓練修了者から無作為に選出される。
 従軍詩家小隊は、監督詩人、補佐詩人、照明・音楽担当、(必要な場合)演者などによって構成され、師団駐屯地を回って慰留のためにオリジナルの詩の朗唱、宗教談話、演劇の上演、戦闘記録及び戦地日誌作成などを一般的な任務とした。また、上記にある通り、作戦や兵器への命名の際にも小隊は結成される。小隊は師団が実働体制を解いたり、命名・戦闘記録及び戦地日誌作成を終えると解散する。
 元々従軍詩家小隊だったものが、常任の部隊になっている場合もある。これらの中には広報や法務などのデスクワーク部隊が多いと言われているが、宙軍武装頌撃小隊(宙軍サイバー特殊部隊)のような実働部隊もほんの少し存在する。

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最終更新:2022年06月16日 11:59