ファルファヤ料理(チャンタ語:pʰaɖpʰaia! !ia)は
チャンタ民主戦線共和国ファルファヤ地域の郷土料理。広義にはファルファヤ地方だけではなくワカワヌ地方の東側やモジモチュ地方の西側の共通した特徴を持つ料理群を指す。チャンタという惑星文化圏の中では評価の高い料理の一つであり、惑星外でチャンタ料理と言えばファルファヤ料理である場合が大半である。
概要
ファルファヤ地方は惑星ハルトシェーガルの南部に位置する。政治的な中心となった北東部や1710年の南東部大反乱(ゴホチュ・チョマドゥ戦争)の影響を受けること無く平和を保ち続けた西側文化圏に属する。このため、ファルファヤの中心都市は星間国家との接触後にその発展力を十全に受けて発達し、特に最大都市カーン(kʰaːŋ)では繊細な文化が形成されてきた。
ファルファヤ料理は大宇宙国家の食材や食文化を基盤として取り入れ、それをクレオール的に組み合わせるなどして形成されたものである。その基盤にはチャンタ土着の5つの味=プッア(pʼʔa/刺さるような塩味)、ムッウ(ʘu/透き通るような素朴な甘み)、ングゥョチュ(ᵑɡ͈ˠᶣot͡ʃu/通奏低音としての旨味)、アッミョ(ak ̚m̃o/依存性のある苦味)、アタンタンパンチャ(a##*!a/食事の楽味)があり、その上で大宇宙諸国の料理をアレンジしながら、それが食文化として根付いたものがファルファヤ料理と言うことが出来る。
食事時間と食卓における区分
チャンタは文化圏によって食事時間は異なるが、ファルファヤでは朝、正午、昼、晩の一日四食が一般的である。食卓には主食、主菜、副菜、汁物、飲み物の5品を揃える事が多い。
食材
由来 |
詳細 |
材料名 |
ジエール |
管理主義独裁時代にシンテーア料理は帝連の支援とともに大量に流入し、ファルファヤ料理に強い影響を与えている。 |
牛タン、イクラ |
ニーネン=シャプチ |
旧亡命政府系移民が持ち帰るなどしたニーネン料理はシンテーア料理とともにファルファヤ料理の基礎に大きな影響を与えている。 |
ケムー(ダプラグミント) |
ガイエン |
SEP-IP流体はチャンタでは大人気の清涼飲料水であり、パーティーの場では欠かせないだけではなく、食肉を調理する際にも重宝されている。 |
200倍希釈SEP-IP流体(チャンタ語でpʰeᵐpʷṵʈ͡ʂioと呼ばれる) |
ルクルシルア |
安価な素材を大量に輸入している。素朴な料理はチャンタの土着料理とのシンパシーにより広く受け入れられている。 |
ピラクミノヤ、ウルサーア、フワントクワ、バピ、ポルパス |
調味料
脚注に詳細がある。
料理
焼きユグム
ニーネン=シャプチの
ユグムに由来する。独立戦争後に帰国した旧亡命政府系移民が持ち帰った外国食であり、全国で人気である。
一般的に具は無く、普通に作られたヒャンプーチ(具なしユグム)を動物性油脂(バターなど)や甘辛いソースを塗って焼くことで作られる。ニーネン人のヒャンプーチに対するイメージとしての「質素な食事」のイメージはあまりなく、むしろ祝い物のイメージがあるようだ。
熱々のユグムを寒い冬に食べることは幸せの象徴とされており、民族不和が続くチャメドでは、ファルファヤ人グループの新たなリーダーであり、停戦を目指すプラヴィ合意に関わったシュタドーチュケ・シュラージョが「焼きユグムにバターを乗せる。それを口に含むだけで幸せになれるのに何故分からない?」と述べるなど、平和への願いを乗せて「ユグム」という語が使われることも多い。
最終更新:2023年01月28日 14:33