ダエーナー
聖王領を始めとする
義者社会が、ほぼ全体的に共有している道徳。すなわち善行の規範。
 
善悪闘争が決着し
大転墜が起こった後の様々な善悪の価値観が乱立する混沌期の中、白勢力の最有力者であった
ウォフ・マナフが謳う善性が現義者の規範となったもの。
すなわち
真我に忠実な秩序と調和の概念。
 
秩序と調和とは、敵である
不義者を撃滅し義者の勝利を齎すことである。
側から見れば現実世界における一般的な“善”の定義から外れている様には見えないのだが、
二元論という戦時下においては敵を殺すことが最優勢。大の虫を生かすために小の虫は殺す、ある程度の犠牲ならば呑み込んでしまう考えが根付いている。それが正義で“善き行い”。
よって辺境惑星で再起を図る聖王領は積極的に戦うことはしなかったし、局所的な場面で勝利はしても民への保証は最低限のまま次の戦場へと向かってしまう。
同胞を殺してでも悪を殺す
マグサリオンの所業が部分的に肯定され、支持をする者さえいたのがその証拠。
真我も敵を滅ぼせ皆殺せと語るが、同胞を守れとは一言も告げてない。
クインと
サムルークが
レイリ達を失った時のように嘆きはすれど、それをすぐに悪を倒すための糧へと変えて切り替えているのもそのためだと思われる。
アルザングが戦場となり更地になった時に出た犠牲に対しても
アルマ達にそこまで悲壮感は見られなかった。
また身内に
障害などで役に立たない者がいるなら環境を整えてあげたうえで脇に置くのが普通。
弱者である民の救済に拘泥し、戦力の低下や作戦の遅滞が起こってしまうなど本末転倒。
 
多様性が存在しない群体的な生態が義者なので、この善性から外れた価値観を持った者はほぼいない。しかしウォフ・マナフと同じく混沌期を経験した
星霊などの長命な存在は、独自の正義や悪の価値観を持っている。
僅かながら悪の存在を許容し利用する
龍晶星の龍神や義者でありながら不義者的な側面を持つノーンハスヤなどが該当する。
 
備考
ダエーナーとはゾロアスター教における人の意識が擬人化したもの。善人は死後、
細い肢体の、乳房の出た、美しい15歳の処女の姿をしている自分自身のダエーナーに導かれ天に昇る。
何て事だ、素晴らしいじゃないか生前に善行重ねるほど美しくなり、反対に悪人のダエーナーは醜くなるという。
 
関連項目
コメント
-  ぶっちゃけ善というか単にアリとかハチの生態でしかないよねこれ  -- 名無しさん  (2021-05-28 21:20:47)
 
-  ナダレ「この宇宙における善悪などラベリング以上の意味はないよ」  -- 名無しさん  (2021-05-28 21:39:50)
 
-  マグサリオンが爆笑するくらいこの宇宙の善悪とかしょーもないからな  -- 名無しさん  (2021-05-29 00:13:16)
 
-  ↑3 基本的に善性は社会に、悪性は個人に重きを置くものだからな。突き詰めればそれも当然な自明の理。  -- 名無しさん  (2021-05-29 00:47:02)
 
-  黒が善の時代は大局とか気にせずに自分の思うがままに弱者を助けたりしたんだろうか  -- 名無しさん  (2021-05-29 01:01:08)
 
-  「我と我が民たちは善ゆえに、縛る枷が無数にある。犯せぬ非道が山ほどある。」これはなんだったのか  -- 名無しさん  (2021-05-29 05:24:44)
 
-  千眼帝か波旬かはわからんけど、所詮は他人が受信したものを悪意的に捏ねただけのものだもの。そりゃ違うわな。割と正確なdies時代の覇道神どもは現存してたわけだしいくらでも調べようがある  -- 名無しさん  (2021-05-29 06:11:14)
 
-  ↑↑ただでさえ古い時代の上にマグサリオン自体がキメラ神格だから、本質探る際もスィリオスさん中心に取り込んでいる他の神格候補の情報がノイズになってまともに探れないだろうな  -- 名無しさん  (2021-05-29 11:36:43)
 
-  マグサリオンの戒律的にそう簡単に正体を暴けないのは割と妥当  -- 名無しさん  (2021-05-29 11:45:55)
 
-  ある程度の犠牲は許容するというと現実的思考してるだけに聞こえるがそれをみんなが当然の正義と考えるっていうと確かにおかしいなってなる  -- 名無しさん  (2021-05-29 21:02:30)
 
-  一般義者は確かに縛る枷はむっちゃある。仲間を慮ろうとか環境破壊しないような文明レベル保守の意識とか、銃は推奨されないとか、物理法則を捻じ曲げる我力は使えないとか。けどネームド義者は外れたか外れそうな奴らばっかり……  -- 名無しさん  (2021-05-29 21:13:49)
 
-  元ネタのダエーナー、善人は巨乳美少女に導かれて天国行けますって、俗っぽいというかなんというか ウォフ・マナフはやっぱりエロ鳥だった…?  -- 名無しさん  (2021-05-29 22:20:09)
 
-  俺の中にもダエーナーが……!?  -- 名無しさん  (2021-05-29 22:56:16)
 
-  読みとった時代は戦士対魔将時代だから、枷云々もわかる。本編的には、善悪は白と黒の殺意の理由付けでしかないから、突き詰めると同じようなことにしかならんよな  -- 名無しさん  (2021-05-29 23:27:24)
 
-  無慙の言う戒律ルールがそれやろうしな。戒律=枷で善と悪にはそれぞれ立場上のルールがある。集団だろうが個人だろうが、それぞれ善と悪の枷を持たされて殺意持って生きてるのが二元論民ってことやろ  -- 名無しさん  (2021-05-29 23:32:51)
 
-  必要な犠牲であってもやった人は普通に苦悩するだろうしな、必要な犠牲だからまぁいいかが全員に適応されてるから気持ち悪く見えるわけで  -- 名無しさん  (2021-05-30 00:50:21)
 
-  >細い肢体の、乳房の出た、美しい15歳の処女 平原(比喩)はいないのかな…  -- 名無しさん  (2022-03-11 15:08:36)
 
-  ┏(┏*╰∪╯)┓(*♂)( *≖‿ゝ○).+゚.。oO( ヾ(川▽^)ノ ダキシメルヨ )   -- 名無しさん  (2022-03-11 19:23:57)
 
最終更新:2025年10月11日 15:49