ちきゅう
転移前の
日本国と
ムーが存在していた惑星の名称。転移後の日本人からは「
旧世界」とも呼ばれる。
新世界惑星と比べて直径は4割程度しか無いが、重力、大気組成、自転周期は非常に似通っている。
日本国はこの世界における主要な国家の一つだったが、覇権国ではなかった。
新世界惑星と異なり
魔法の類は一切存在しておらず、惑星全体が科学文明のみによって成り立っている。また、
エルフ、
ドワーフのような
亜人種は存在せず、ヒト(
人間種)のみで文明社会を形成する。当然ながら住民それぞれが有する魔力量はゼロ。
全体として新世界より遥かに高い文明・技術レベルを有しており、先進国、中進国、開発途上国という枠組みは存在するが、国家ごとの格差は新世界より小さい。
大国群が中心となって国際秩序を形成しているのは新世界と同様だが、国家間の外交儀礼はより成熟しており、新世界のように大国が小国をあからさまに見下して恫喝し身勝手な要求を突き付ける場面は比較的少ない。
第二次世界大戦以降、大国同士の大規模な戦争は起きておらず、一応は安定した状態を保っている。しかし、複数の国家が
核兵器を保有し、相互確証破壊の関係によってギリギリ保たれているようなもので、一歩間違えれば文明崩壊を複数回行えるような大戦争に発展しかねない。また、各地で紛争やテロなどが頻発し、平和と呼ぶには程遠い。
日本国が転移した後のこの世界は情報伝達システム、金融システム、サプライチェーンの寸断により大きな混乱に見舞われたと思われるが、その様子がこの作品内で語られることは無い。
地球から異世界に転移することができるならその逆もありえる訳だが、こちらの世界に戻ってくるのが
日本国にとって幸せなことかどうかは意見が分かれるだろう。
ムーがまだ存在した頃には「
アトランティス」というもう一つの大国が存在し、ムーと世界を二分するほどの勢力を誇っていた。しかし1万2000年前、ムーの転移に伴って地軸がずれたため
アトランティスは南極となり、そのまま滅亡したと思われる。だとすれば南極大陸の氷の下には文明の痕跡があるはずだが、真相は定かではない。
当時の地球には現代より遥かに未熟で弱体な文明しか存在しなかったため、魔法も使えぬムーの民は新世界の勢力に対して劣勢を強いられ、
国土の大部分を奪われることとなった。
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最終更新:2020年09月23日 13:15