登山のトレーニング

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普段、講演やスポンサー巡りに忙しい栗城が 少ない時間でどんなトレーニングをしているのかというと… 2011年、3度目のエベレスト挑戦前に栗城のトレーナーをしていた山川和風氏のブログ http://ameblo.jp/kazukaze/entry-10996549831.html >栗城様とは、ここ2カ月弱、 >身体の使い方のアドバイスも含め、登山に必要な体幹・インナーマッスルの強化や柔軟性向上、 >低酸素状態で起こりうる身体への負担を想定した持久力アップのトレーニングを中心に >&bold(){ピラティスと加圧メンテ、ストレッチを週に2~3回取り組んできました。} >食事改善の意識の高さもあり、目的の一つでもあった減量にも成功しています。 >トレーニングを見させていただいていると、ご本人が認めている通り、決して恵まれた身体能力の持ち主ではありませんが、 >精神力でそれらを凌駕しているのだと感じます。 2011年、3度目のエベレスト挑戦直前の本人インタビュー http://life.oricon.co.jp/special/20110926.html?cat_id=life_recommendation_news02 >――今回の登頂にあたってどのような準備をされましたか? >【栗城】朝の7時30分からボクシングのトレーナーと、1時間半みっちり&bold(){加圧とピラティス}をやって、体幹を鍛えるトレーニングをしていました。登山では、重要なのは力じゃなくてバランスなんですよ。重たい荷物を背負って歩く時、雪は不安定なので体が左右に揺れてしまいます。体が揺れると脳が揺れるので、それで気持ち悪くなってしまうんですよ。それを一定に保つためには体幹を鍛えるトレーニングが必要です。今までは資金集めばかりでトレーニングにあまり集中できていませんでしたが、今回は、札幌から東京に引っ越ししてきて、エベレスト登山に集中できる環境も整えました。 ※その後、ピラティスではなく「&bold(){体幹トレーニング}」と言うようになったが、やっていることは変わっていない。 2012年1月26日の関西大倉中学校での講演で、生徒からトレーニングの内容を質問され、ヨガを行っていると答えた。 http://www.cocorocom.com/labo/report/report44_2.php >質問1 >「山に登るために日々どのようなトレーニングを行なっていますか?」 >体幹の筋肉を鍛えるトレーニングを中心的に行なっています。トレーニングと言うとジムで鍛えるというイメージを持たれると思いますが、ヨガなどで体の内面を鍛えるトレーニングも取り入れて精神的にも常にいいコンディションを築けるように鍛えています。 2012年9月、プリウスPHVエコライフモニターの動画でもトレーニングについて質問されている。 >「トレーニングはどういう内容をされているんですか?」 >「普段は体幹を鍛えるような、インナーマッスル系のトレーニングをしたり・・・あとは・・・走ったりとか基礎的なものなんですけど」 ちなみに動画は「トレーニングに同行」だが、リフトで昇っている。 http://www.youtube.com/watch?v=Z09F0CEeADs その他、栗城は「トレーニング」のため血液をいじっていると発言している→[[ドーピング問題]] ---- **&aname(others,option=nolink){} -8000m峰6座に無酸素登頂した小西浩文氏の場合 >17 歳から 28 歳までは一日約 20 キロ走り、以降は高層建築の階段を1日 1,000m 上り下りして鍛えました。 >まずは総合体力をつけること。経験を積むことが前提です。その上で言うと、夜間トレーニングも有効でしょう。アタックの時は夜中に出発したり、帰りが夜になったりします。夜を恐れず闇になれて、正確に行動できるようになることが必要です。まずは国内で一晩二晩歩き続ける練習をします。夜に歩き出して、翌々日の朝まで歩くという風にね。なれてきたら食事を摂らないで、緊張を強いられる稜線を歩くなどといった負荷を徐々にかけていきます。 [[小西流からだの鍛え方>http://www.healthylife-mall.jp/konishi/karadano.html]] -K2をはじめとした8000m峰4座に無酸素登頂した戸高雅史氏の場合 >30過ぎまでは九州の大分に住んでいたため雪や氷の山には縁遠くひたすらLSD(ゆっくり2~3時間走り続ける)やトライアスロン等をしていました。   >また、岩登りも大したグレードは登れないのですが、宮崎の岩場等でもV級ぐらいならばフリーソロで登るというような常にヒマラヤを意識したトレーニングを続けていました。 >30を過ぎたとき、高峰登山を行うにはこれからの5年間が大事な時だと感じ、最高のトレーニング環境を求めて神奈川の湯河原に住居を移しました。私が湯河原に求めたトレーニング環境は以下の五つでした。 >1.富士山に近いこと >2.冬に岩登りが出来る温かいところ >3.野山が続き、クロスカントリーが出来るところ >4.都会から離れ、のんびりしたところ >1.に関しては、90年にナンガ・パルバット峰南西稜登山に際して出発までの3ヶ月間、富士山の麓の御殿場の工場で働きながら、毎週富士山に登り火口を走り回りました。そのおかげで、ナンガ・パルバットでは大変調子がよく、ほとんど順応を必要としなかった体験からです。今では、毎日平地を長時間ランニングするよりも、週1回でも富士山に登った方がこと高峰登山には効果があるのではないかと感じています。 [[登山研修所友の会 Vol.14 私のトレーニング(pdf)>http://tozanken-tomonokai.com/_src/764/14_54-57_m-todaka_watashino.pdf]] -K2に登頂した服部文祥氏の場合 >&bold(){服部}:うん。登山者にとってどういう山に価値があるかっていうと、かっこいい壁があったり、かっこいい尾根があったりするような、そういう山に価値があるんですけども。 >じゃあ富士山に登らないかって言ったら、おそらく日本の他の山より沢山登ります。 >富士山の標高が我々にとってすごい魅力的なんですね。 >ものすごく高い山に行く前には、酸素の薄い状態と低圧の状態に体を慣らさなきゃいけないんですけれども、それに最適な高度が4000メートル前後なんです。それで、実際高い山に行く前には毎週のように富士山に登るということがあります。 >&bold(){石川}:K2に登られた時はどうでしたか? >&bold(){服部}:K2に出発する前にも毎週のように5、6回は登ってました。 >普通の登り方とは違っていて、太郎坊((旧1合目。標高は約1300m。))から入って日帰りで登るんです。 >昔から俗説で、一合目と山頂までの往復を日帰りで出来たら、8000メートルまで酸素ボンベの力を借りずに登れるぐらいの体力があるだろうと言われております。 >科学的な根拠があるかどうかは知らないですが。 [[この道は富士山へと続く 石川直樹連続トークセッションvol.2 その1>http://www.littlemore.co.jp/hiroba/fuji/step1/239.html]] -ヒマラヤ単独登攀で有名な山野井泰史氏の場合 >まず技術的なことは、出発前にフランスのシャモニ周辺でミックス・クライミングを登り、今までのテクニック確認し、さらに向上したいと考えた。また、国内では心肺機能を高めるため、山道や標高差のある林道を心臓に負担をかけながらランニングする。また毛細血管を発達させ、体の持久力を高めるためにLSD(ロング・スロー・ディスタンス、長距離をゆっくり走るトレーニング)も取り入れた。そしてフリー・クライミングでは、高峰登山では邪魔になる上半身の大きな筋肉を増やさないため、オーバーハングしたルートをやめて、バランスで登れるルートばかりを登るようにした。 『垂直の記憶』 第三章 ソロの新境地~チョー・オユー南西壁~ 82頁 >ヒマラヤで最大の課題といわれるマカルーの西壁もひとりで挑みました。1996年のことです。ここがなぜ難しいかというと、8000m級で最後の頂上直下600mが岩壁だからです。僕は国内でものすごくトレーニングを積みました。垂直の氷をロープをつけずに登り降りしたり、冬の南アルプスを黒戸尾根から甲斐駒・仙丈・塩見・三伏峠を40時間くらいで歩いたりもしました((一般的登山者の場合、夏場で4日程度かかるコースである))。そういう持久力のトレーニングもしてマカルー西壁に挑んだわけです。 [[谷甲州×山野井泰史「ひとりで登る」講演会録>http://www.yamakei.co.jp/special/densetsu/lec03.html]] -公務員として働きながらK2に登頂した乾飛鳥氏の場合 > 4月末。どさんこ同人K2登山隊の乾飛鳥さん(32)は、歩荷訓練に取り組むため、雪をまとった日高山脈の野塚岳(1353メートル、広尾町)に向かった。 > 汗ばむほどの陽気のこの日、野塚トンネル(天馬街道)の十勝側(580メートル)から入山。乾さんの荷物は、ポリタンクに水を入れ、重量30キロ。持たせてもらうとズシリ。重すぎる。子供1人分はある。「この負荷で、しかも雪山を登るのか」と早くも驚かされた。 > 乾さんは「出発1カ月前の今は、体力養成というより維持するという狙いが大きい」と話す。 [[勝毎ジャーナル どさんこ同人 K2登山隊訓練同行記>http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/04k2/1.html]] -エベレスト初挑戦で登頂に成功した56歳の男性の場合 > 100名山は私の最高のトレーニング場でした。一般の登山は、1日一つの山を登るのが常識ですが、私は1日二つ、三つの山を駆け足で登りました。南アルプスを縦走するとき夜通しに連続30時間以上歩きました。山の先輩に「それは危険でルール違反だ」と厳しく叱られたこともありました。しかし、常識の山登りをしていたらエベレストに登れないと思いました。過酷な状況においても乗り越えて生きて帰る為には普段から難しい登山をする必要があったのです。 > 毎朝20キロの砂袋を背負い3キロの重りを足につけて家の近くのお旅山に登りました。100キロウォーキングを3回、130キロウォーキングを1回完歩しました。 こういう中で少しずつ強靭な精神力と体力を作り上げることができました。 [[エベレスト登頂に賭けた夢 なぜエベレストに登れたの?>http://site.m3rd.jp/marusei-wahaha/blog.php?m_id=964]] -エベレスト女性最高齢登頂の渡辺玉枝氏の場合 > この辺りだと三ッ峠を母の白滝から登ったり旧御坂峠から黒岳に向けて御坂山塊を歩いたりするんですが、その日のコースタイムによって体調が分かるんです。三ッ峠は数えられないぐらい登っています。何度登っても、山頂から見る富士山はいいですよ、横浜に勤めていた頃は、三ッ峠経由で帰ってきたことが何度もありましたね。三つ峠駅で降りて沢登りをして帰って来たり、丹沢を越えて道志を抜けて三ッ峠から帰ってきたり。よく登りました。 [[フジヤマNAVI 渡辺玉枝さんが語る登山の魅力>http://www.fujiyama-navi.jp/pickup/pg120914/]] -シシャパンマ南西壁、アンナプルナ南壁を単独登頂したウェリ・シュテック(スイス)の場合 >私たちの家から車で20分しかかからないということも、私がアイガー北壁((ヨーロッパ三大北壁の一つ。標高3970m、北壁は標高差1800m。))によく通う理由の一つです。 >スピードクライミングをする前に、私はキリアン・ジョルネとアイガー北壁を登りました。私たちは、グリンデルワルドから登り始めました。それは1800mを走って登攀開始地点に取り付くことを意味します。登山が終わった次は再びそれ同じ高度差を降りてくる野蛮なものです。本当に長い一日でした。総行程28kmを一気に移動することは8000m峰登山のための非常に良いトレーニングです。 >状況に応じて異なりますが、トレイルランニングは登山にとってすぐれたトレーニングです。私はトレイルランニングと室内の人工壁を並行することが非常に効率的だと思います。 [[「私は機械じゃない」 ウーリー・ステック、韓国で語る>http://everest.cocolog-nifty.com/gassan/2016/02/post-f801.html]] [[上記ブログが引用しているMOUNTAIN誌公式サイトの該当ページ(韓国語)>http://www.emountain.co.kr/news/articleView.html?idxno=9721]]
普段、講演やスポンサー巡りに忙しい栗城が 少ない時間でどんなトレーニングをしているのかというと… 2011年、3度目のエベレスト挑戦前に栗城のトレーナーをしていた山川和風氏のブログ http://ameblo.jp/kazukaze/entry-10996549831.html >栗城様とは、ここ2カ月弱、 >身体の使い方のアドバイスも含め、登山に必要な体幹・インナーマッスルの強化や柔軟性向上、 >低酸素状態で起こりうる身体への負担を想定した持久力アップのトレーニングを中心に >&bold(){ピラティスと加圧メンテ、ストレッチを週に2~3回取り組んできました。} >食事改善の意識の高さもあり、目的の一つでもあった減量にも成功しています。 >トレーニングを見させていただいていると、ご本人が認めている通り、決して恵まれた身体能力の持ち主ではありませんが、 >精神力でそれらを凌駕しているのだと感じます。 2011年、3度目のエベレスト挑戦直前の本人インタビュー http://life.oricon.co.jp/special/20110926.html?cat_id=life_recommendation_news02 >――今回の登頂にあたってどのような準備をされましたか? >【栗城】朝の7時30分からボクシングのトレーナーと、1時間半みっちり&bold(){加圧とピラティス}をやって、体幹を鍛えるトレーニングをしていました。登山では、重要なのは力じゃなくてバランスなんですよ。重たい荷物を背負って歩く時、雪は不安定なので体が左右に揺れてしまいます。体が揺れると脳が揺れるので、それで気持ち悪くなってしまうんですよ。それを一定に保つためには体幹を鍛えるトレーニングが必要です。今までは資金集めばかりでトレーニングにあまり集中できていませんでしたが、今回は、札幌から東京に引っ越ししてきて、エベレスト登山に集中できる環境も整えました。 ※その後、ピラティスではなく「&bold(){体幹トレーニング}」と言うようになったが、やっていることは変わっていない。 2012年1月26日の関西大倉中学校での講演で、生徒からトレーニングの内容を質問され、&bold(){ヨガ}を行っていると答えた。 http://www.cocorocom.com/labo/report/report44_2.php >質問1 >「山に登るために日々どのようなトレーニングを行なっていますか?」 >体幹の筋肉を鍛えるトレーニングを中心的に行なっています。トレーニングと言うとジムで鍛えるというイメージを持たれると思いますが、&bold(){ヨガ}などで体の内面を鍛えるトレーニングも取り入れて精神的にも常にいいコンディションを築けるように鍛えています。 2012年9月、プリウスPHVエコライフモニターの動画でもトレーニングについて質問されている。 >「トレーニングはどういう内容をされているんですか?」 >「普段は体幹を鍛えるような、インナーマッスル系のトレーニングをしたり・・・あとは・・・走ったりとか基礎的なものなんですけど」 ちなみに動画は「トレーニングに同行」だが、リフトで昇っている。 http://www.youtube.com/watch?v=Z09F0CEeADs その他、栗城は「トレーニング」のため血液をいじっていると発言している → [[ドーピング問題]] 2011年以降は、トレーニングで過去最高の体に仕上がったと毎年アピールするようになっている → [[ボジョレー栗城>https://www44.atwiki.jp/kuriki_fan/pages/88.html#Beaujolais]] ---- **&aname(others,option=nolink){} -8000m峰6座に無酸素登頂した小西浩文氏の場合 >17 歳から 28 歳までは一日約 20 キロ走り、以降は高層建築の階段を1日 1,000m 上り下りして鍛えました。 >まずは総合体力をつけること。経験を積むことが前提です。その上で言うと、夜間トレーニングも有効でしょう。アタックの時は夜中に出発したり、帰りが夜になったりします。夜を恐れず闇になれて、正確に行動できるようになることが必要です。まずは国内で一晩二晩歩き続ける練習をします。夜に歩き出して、翌々日の朝まで歩くという風にね。なれてきたら食事を摂らないで、緊張を強いられる稜線を歩くなどといった負荷を徐々にかけていきます。 [[小西流からだの鍛え方>http://www.healthylife-mall.jp/konishi/karadano.html]] -K2をはじめとした8000m峰4座に無酸素登頂した戸高雅史氏の場合 >30過ぎまでは九州の大分に住んでいたため雪や氷の山には縁遠くひたすらLSD(ゆっくり2~3時間走り続ける)やトライアスロン等をしていました。   >また、岩登りも大したグレードは登れないのですが、宮崎の岩場等でもV級ぐらいならばフリーソロで登るというような常にヒマラヤを意識したトレーニングを続けていました。 >30を過ぎたとき、高峰登山を行うにはこれからの5年間が大事な時だと感じ、最高のトレーニング環境を求めて神奈川の湯河原に住居を移しました。私が湯河原に求めたトレーニング環境は以下の五つでした。 >1.富士山に近いこと >2.冬に岩登りが出来る温かいところ >3.野山が続き、クロスカントリーが出来るところ >4.都会から離れ、のんびりしたところ >1.に関しては、90年にナンガ・パルバット峰南西稜登山に際して出発までの3ヶ月間、富士山の麓の御殿場の工場で働きながら、毎週富士山に登り火口を走り回りました。そのおかげで、ナンガ・パルバットでは大変調子がよく、ほとんど順応を必要としなかった体験からです。今では、毎日平地を長時間ランニングするよりも、週1回でも富士山に登った方がこと高峰登山には効果があるのではないかと感じています。 [[登山研修所友の会 Vol.14 私のトレーニング(pdf)>http://tozanken-tomonokai.com/_src/764/14_54-57_m-todaka_watashino.pdf]] -K2に登頂した服部文祥氏の場合 >&bold(){服部}:うん。登山者にとってどういう山に価値があるかっていうと、かっこいい壁があったり、かっこいい尾根があったりするような、そういう山に価値があるんですけども。 >じゃあ富士山に登らないかって言ったら、おそらく日本の他の山より沢山登ります。 >富士山の標高が我々にとってすごい魅力的なんですね。 >ものすごく高い山に行く前には、酸素の薄い状態と低圧の状態に体を慣らさなきゃいけないんですけれども、それに最適な高度が4000メートル前後なんです。それで、実際高い山に行く前には毎週のように富士山に登るということがあります。 >&bold(){石川}:K2に登られた時はどうでしたか? >&bold(){服部}:K2に出発する前にも毎週のように5、6回は登ってました。 >普通の登り方とは違っていて、太郎坊((旧1合目。標高は約1300m。))から入って日帰りで登るんです。 >昔から俗説で、一合目と山頂までの往復を日帰りで出来たら、8000メートルまで酸素ボンベの力を借りずに登れるぐらいの体力があるだろうと言われております。 >科学的な根拠があるかどうかは知らないですが。 [[この道は富士山へと続く 石川直樹連続トークセッションvol.2 その1>http://www.littlemore.co.jp/hiroba/fuji/step1/239.html]] -ヒマラヤ単独登攀で有名な山野井泰史氏の場合 >まず技術的なことは、出発前にフランスのシャモニ周辺でミックス・クライミングを登り、今までのテクニック確認し、さらに向上したいと考えた。また、国内では心肺機能を高めるため、山道や標高差のある林道を心臓に負担をかけながらランニングする。また毛細血管を発達させ、体の持久力を高めるためにLSD(ロング・スロー・ディスタンス、長距離をゆっくり走るトレーニング)も取り入れた。そしてフリー・クライミングでは、高峰登山では邪魔になる上半身の大きな筋肉を増やさないため、オーバーハングしたルートをやめて、バランスで登れるルートばかりを登るようにした。 『垂直の記憶』 第三章 ソロの新境地~チョー・オユー南西壁~ 82頁 >ヒマラヤで最大の課題といわれるマカルーの西壁もひとりで挑みました。1996年のことです。ここがなぜ難しいかというと、8000m級で最後の頂上直下600mが岩壁だからです。僕は国内でものすごくトレーニングを積みました。垂直の氷をロープをつけずに登り降りしたり、冬の南アルプスを黒戸尾根から甲斐駒・仙丈・塩見・三伏峠を40時間くらいで歩いたりもしました((一般的登山者の場合、夏場で4日程度かかるコースである))。そういう持久力のトレーニングもしてマカルー西壁に挑んだわけです。 [[谷甲州×山野井泰史「ひとりで登る」講演会録>http://www.yamakei.co.jp/special/densetsu/lec03.html]] -公務員として働きながらK2に登頂した乾飛鳥氏の場合 > 4月末。どさんこ同人K2登山隊の乾飛鳥さん(32)は、歩荷訓練に取り組むため、雪をまとった日高山脈の野塚岳(1353メートル、広尾町)に向かった。 > 汗ばむほどの陽気のこの日、野塚トンネル(天馬街道)の十勝側(580メートル)から入山。乾さんの荷物は、ポリタンクに水を入れ、重量30キロ。持たせてもらうとズシリ。重すぎる。子供1人分はある。「この負荷で、しかも雪山を登るのか」と早くも驚かされた。 > 乾さんは「出発1カ月前の今は、体力養成というより維持するという狙いが大きい」と話す。 [[勝毎ジャーナル どさんこ同人 K2登山隊訓練同行記>http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/04k2/1.html]] -エベレスト初挑戦で登頂に成功した56歳の男性の場合 > 100名山は私の最高のトレーニング場でした。一般の登山は、1日一つの山を登るのが常識ですが、私は1日二つ、三つの山を駆け足で登りました。南アルプスを縦走するとき夜通しに連続30時間以上歩きました。山の先輩に「それは危険でルール違反だ」と厳しく叱られたこともありました。しかし、常識の山登りをしていたらエベレストに登れないと思いました。過酷な状況においても乗り越えて生きて帰る為には普段から難しい登山をする必要があったのです。 > 毎朝20キロの砂袋を背負い3キロの重りを足につけて家の近くのお旅山に登りました。100キロウォーキングを3回、130キロウォーキングを1回完歩しました。 こういう中で少しずつ強靭な精神力と体力を作り上げることができました。 [[エベレスト登頂に賭けた夢 なぜエベレストに登れたの?>http://site.m3rd.jp/marusei-wahaha/blog.php?m_id=964]] -エベレスト女性最高齢登頂の渡辺玉枝氏の場合 > この辺りだと三ッ峠を母の白滝から登ったり旧御坂峠から黒岳に向けて御坂山塊を歩いたりするんですが、その日のコースタイムによって体調が分かるんです。三ッ峠は数えられないぐらい登っています。何度登っても、山頂から見る富士山はいいですよ、横浜に勤めていた頃は、三ッ峠経由で帰ってきたことが何度もありましたね。三つ峠駅で降りて沢登りをして帰って来たり、丹沢を越えて道志を抜けて三ッ峠から帰ってきたり。よく登りました。 [[フジヤマNAVI 渡辺玉枝さんが語る登山の魅力>http://www.fujiyama-navi.jp/pickup/pg120914/]] -シシャパンマ南西壁、アンナプルナ南壁を単独登頂したウェリ・シュテック(スイス)の場合 >私たちの家から車で20分しかかからないということも、私がアイガー北壁((ヨーロッパ三大北壁の一つ。標高3970m、北壁は標高差1800m。))によく通う理由の一つです。 >スピードクライミングをする前に、私はキリアン・ジョルネとアイガー北壁を登りました。私たちは、グリンデルワルドから登り始めました。それは1800mを走って登攀開始地点に取り付くことを意味します。登山が終わった次は再びそれ同じ高度差を降りてくる野蛮なものです。本当に長い一日でした。総行程28kmを一気に移動することは8000m峰登山のための非常に良いトレーニングです。 >状況に応じて異なりますが、トレイルランニングは登山にとってすぐれたトレーニングです。私はトレイルランニングと室内の人工壁を並行することが非常に効率的だと思います。 [[「私は機械じゃない」 ウーリー・ステック、韓国で語る>http://everest.cocolog-nifty.com/gassan/2016/02/post-f801.html]] [[上記ブログが引用しているMOUNTAIN誌公式サイトの該当ページ(韓国語)>http://www.emountain.co.kr/news/articleView.html?idxno=9721]]

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