雪崩が起きやすい地点かどうかや、撤退するか否かなどを判断する際、栗城は都度無線でベースキャンプに指示を仰いでいたことから、「ラジコン」と呼ばれるように。
操縦者「登頂も中継も生きてこそでしょ 生きてこそでナンボの話でしょ そんな無理して もし帰ってこれなくなったらどうするんですか?」
栗城『・・・・・』
操縦者「登山も中継も僕で良ければ再トライでも再々トライでもそのまた次でも何回でも手伝うから下りて下さい!」
栗城『ごめん・・・・ ありがとう・・・・ 下ります(泣)』
操縦者「ありがとう 元気に会える事を楽しみにしてます」
…完全にラジコンです。ありがとうございました。
∧_∧
( ´ω`) ┐
( つ凸O) ⊥_
| | ≡┌┘栗└┐
(__)_) ≡└。──。┘
7800m以上はやっぱ無理だお おぉんおぉん(泣)
午前7時、陽が地平線の先から上りはじめ、ヒマラヤの氷に青い光が広がっていく。
それでも僕の体は温まらない。
むしろマナスルの山頂が見え、その距離感が僕の光を奪っていく。
「どこで引き返そうか」
そんな言葉が何度も頭の中をよぎった。
「時間切れだ。栗城はよく頑張ったよ。降りてきて」
そう無線で言ってほしかったが、無線が通じない。
最終更新:2022年10月10日 12:13