「短編63」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
短編63 - (2010/11/19 (金) 12:42:12) のソース
投稿日: 2009/12/27(日) 00:58:55 「りーつー」 「んー?」 私のベッドに寝転んでいる澪が、力のない声で私の名前を呼ぶ。 今日の私は、ちょーっと狼さんだったりして。 あんま近くに行かない方がいいかなぁと、自制しているわけだ。 なのに。 「こっち、きてよ」 かわいいかわいいウサギさんが、お誘いしてくるもんだから、困る。 いつもはほとんど甘えてこない癖に。 「なんで?」 「・・りつの、いじわる」 あぁもう、自覚なしに煽るんだから、ほんと。 「拗ねんなよ〜」 「拗ねて、ないもん」 拗ねてるちびっ子は皆そういうんだぞ、知ってるか。 「りつが、構ってくれないんだもん」 あれかな、私を殺しにかかっているのかな、澪ちゅわん。 「りぃつ・・」 再度私を呼ぶ声。さっきよりも更に力がない。なんか色々、まずい。 もうだめだ、これに勝てるやつ、いるのか? どうなっても知らないんだからな。 そう思いつつ、澪の方を向く。 …澪は、寝ていた。 「これはない、だろ〜・・・」 力のない声だったのって、眠かったからかよ! ・・ったく、『私は律に振り回されてばっかりだ』とか言う癖に。 振り回されてるのはこっちだっつーの。 澪の場合無意識だから、余計手に負えないぞ! はぁ。・・・寝るか。 起きたら、ぜってーいじり倒してやるっ。 おわる。 #comment