けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

まばたき

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mioritsu

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7月も、下旬。
台風騒ぎも収束。いつもなら、ジメジメした空気と真夏の暑さを残して去る台風だったが。
今回は、ちょっと季節を戻して。去っていった。

…寒い。

今夜は、長袖でも着なきゃと思ってしまう気温だった。
いつも私の部屋に集まるHTTメンバーは、各々の部屋で早々に布団に潜ったらしい。

…律を、除いて。

「あれー?」
律は私の部屋に入るなり不思議そうな顔をした。
「皆、来てないのか?」
「あぁ」
皆、寝ちゃったみたい。と私は答えた。
「そっか…」
律は返事をしながら、ベッドに寄りかかり雑誌を読み耽ける私に近寄って来て

‥ぴとっ

らしくない体育座りで、私にくっついた。
私は、構わず雑誌に集中した。
「みおー」
「ん?」
「みーおー」
「なに?」
「みーおっ」
「…」
ぼんやりした声で、律は私を呼んだ。
何度も、呼んだ。
私の恋人は大雑把ではっきりした性格の割に、こういう時はなんかモヤモヤさせる態度を取る。
何回も名前を呼ぶクセに、呼ぶだけで何もしてこない。
誘い受けってヤツなんだろうなーとか、私は思った。
「…まったく」
私は、ベッドからタオルケットを引っ張り。

ぐるっ

律と一緒に、くるまった。
「……みおー」
律は変わらず。タオルケットから顔を出したまま、私を呼んだ。

「………もぅっ」

ちゅっ

私は、律にキスをした。

れろっ

舌を絡まそうとしたところで、すかさず離れた。
案の定、律はディープキスで絡む気満々だったらしく。
タオルケットから出した顔は舌を出して、薄目で。間が抜けていた。

「…りつー?」
私は、タオルケットにくるまったまま。律の顔に顔を近付けた。
「な、なに?」
急に表情を変えて慌てる律。可愛い。
「ベロチューとか、したかった?」
私はわざと。からかった。
「………そんなことねーし‥」
律は、頬を赤く染めて、斜め下を向いて。否定した。
「へぇー‥」
「‥ん?」
「そうなんだ‥」
私は、タオルケットごと律を抱き寄せた。
「…」
無言で頬を赤く染めた律。可愛い。
「‥私は、したいんけどな‥」
律の綺麗な顔を、間近まで。引き寄せた。
「…」
視界一杯の律の顔。私は親指で顎を押した。
「ふぇ‥?」
間の抜けた声を出す律のクチビルを、私はちょっと、舐め
「りつー?」
私は舌を出してちょいちょい、と誘った。


「んー…」
律は、迷わず舌を食べに来た。

律は、私を思いっ切り抱きしめた。
舌を、絡ませた。

……息が、荒くなった。

「りツゥ…」
「ん‥?」
「こっち‥」

私達はタオルケットに包まれたまま、
ベッドによじ登った。
律が先に登って
私は、律に手を取ってもらって
もそもそと、二人で掛布団に潜り込んだ。
私は、律を抱きかかえた。
律は、私に抱きかかえられた。

「みおー」
「ん?」
「‥‥あったかい…」

律は、腕の中で身を寄せてきた。

「……よしよし」

私は、律の茶髪を撫でた。
いつもは、HTTの面々が居て、こんなコト。出来ないから。
ゆっくり、たくさん撫でた。
まばたきしても、居なくなってない律を、確認しながら。

「ん‥」

律は、身を捩らせながら寝に入ったみたいだった。
私は眠くなりながら。茶髪をゆっくり、ゆっくり。撫でた。



………おきにいりのりっちゃん、だいて。


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