けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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投稿日:2009/12/31(木) 21:52:19

「っ・・いって」
「どうした・・・って、律!」
「ん?」
「頬、怪我してるっ!」

言われて頬を触ってみると、手に少し血がついた。
なんだ、澪が大げさなだけだな。この程度なら大丈夫。

「舐めときゃ治るって」
「ど、どーやって舐めるんだよ」

確かに。っていうか、つば付けときゃいいって意味なんだけど。
あ。…いーいこと、思いついちゃった。

「澪!」
「なんだ!・・早く、手当てしないと・・」

澪の方に怪我したほうの頬を向けて待ってみたけど。
伝わらなかった。そりゃそーか。ま、仕方ない。

「澪!」
「だから、なんだよ!」
「舐ーめて」
「・・・はぁ!?」

絶句して、みるみるうちに、顔どころか首まで真っ赤っかになる澪。
おーおー、予想以上のリアクション。こりゃ面白い。

「だってー。こんくらい、舐めときゃ平気だけどさ。届かないし」
「いやっ、だからって・・おまっ!」

おやおや澪しゃん?上手くしゃべれてないぞ~。

「・・・ダメ?」
「いや、ダメっていうか、その、えっと・・」
「いいだろぉ。頼むよみ~お~」



おろおろっていうか、わたわたしてる澪がかわいくって、ついつい追い打ち。

流石に、そろそろやめてやるか。
そう思って、澪に冗談だよ、と言ってやろうとした。
その瞬間。
…頬に、生ぬるいざらざらとした感触。

「・・へ?」
「こ、こここ、これでいいだろっ!」

目の前には顔を真っ赤にした、澪。

え?あの澪が。私の頬を?
…嘘、だろ?

頬に手を当てて確かめてみる。少し、濡れていた。
途端に、顔が熱くなる感覚。
真っ赤になった顔をみられたくなくて、頬を抑えたまま、慌ててうつむく。

「・・・律?」

そんな私を不審に思ったのか、澪が顔をのぞきこんでくる。

「み、みるな!こっち、みんじゃねー!」
「あ、おい!律!」

その場に居るのが、耐え切れなくなって。
澪の前から逃げ出した。


正直、うれしかった。うれしいかったけど、それ以上に、恥ずかしい。
うぅっ。くっそー!

「澪のばかっ!澪のばかっ!・・好きだー!」

こころの中で叫んだつもりが、思いっきり口に出ていたと知るのは。
真っ赤になって追っかけてきた澪に、思いっきり殴られてからだった。




おわる。



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