けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集

女子校だからそういうのがあるのは知っていた。
でも、まさか自分がその対象になるとは思ってもみなかった。
幼馴染でずっと姉妹のように過ごしてきたあいつを好きだって事に気付いた。
気付いたのはつい最近。
澪の家で勉強を教えてもらってる時だ。
無意識に耳に髪をかける仕草。
ただそれだけだったのに、自分の中に妙な感情が湧き上がった。
すごく綺麗に見えた。
妙に色っぽく見えた。
澪が愛おしく感じた。
その日からどう接していいのかわからなくなった。
自然と澪を遠ざけるようになってしまった。
澪が何か話し掛けてきても素っ気なくしてしまう。
澪は少し怯えたような表情を浮かべそそくさと立ち去る。
何だよそれ。
何だかむしゃくしゃする。
異様に腹が立つ。


「律!今日は予備校ないから一緒に帰ろう」
部活終わりに澪が言ってきた。
一緒に帰りたいのに帰りたくない。
「今日はちょっと用事があるから先に帰って」
冷たく言い放った。
「そっか…わかった・・・」
澪がまた怯えたような顔をした。
どうしてそんな顔するんだ?
澪の考えている事がわからない。
みんなが帰った後、窓から外を覗くと楽しそうに帰っていくみんな。
澪も楽しそうに笑っている。
ドラムを叩いてみる。
音が教室中に響き渡る。
みんながいないとこんなに響くんだ。
ふと悲しみが込み上げてきた。
鼻の奥がツンとした。
視界が滲んでいく。
何で好きになってしまったんだろう。
同性なのに。
よりにもよって大切な幼馴染の事を。
誰か居るわけでもないのに声を押し殺して泣いた。


どれぐらい時間が経っただろう。
辺りはもう薄暗くなっていた。
帰ろう。そう思いスティックを鞄にしまおうとした時、ドアが開く音がした。
「律!?まだ残ってたのか?」
「澪…どっどうしたんだよ?」
「いや、忘れ物取りにきたんだ」
「そう」
澪がこっちへくる。
「律、目赤いけど、泣いてたのか?」
「えっ!?なっ何言ってんだよ。泣くわけないだろ」
そうだった。
さっきまで私泣いてたんだ。
澪がまたあの顔をした。
どうしてそんな顔するんだよ。
「そんな事より、もう暗いし帰ろうぜ」
澪の顔が見たくなくて背を向け鞄を持とうとした。
途端に背中に感じる温もり。
澪に抱き締められていた。

「どっどどうしたんだよ?」
「律が、最近ずっと悲しい顔してたから。何かあったなら私に言えよ」
私ずっとそんな顔してた?
気付かなかった。
「別に何もないよ。澪の勘違いだろ」
「ずっと律の事見てきたんだから律の変化に気付かない訳ないだろ」
「澪に私の何がわかるんだよ。離せよ」
つい怒鳴ってしまい、澪の腕を振り払う。
「私が何かしたんなら謝るから・・・」
目に涙を溜めながらこっちを見てくる。
もうやめろ。
そんな顔するのはやめてくれ。
「澪は何もわかってないよ」
「じゃあ教えろよ!私達・・・親友だろ?」
その言葉で抑えていたものがぷつりと切れた。
「わかった。教えてやるよ」


私は澪に近寄り、キスをした。
強引に舌を入れ、口内をかき乱した。
抵抗してこない澪をいいことに、丹念に澪の舌を味わってやった。
「これでわかったかよ?」
「これが律がそんな顔する理由か?」
意外にも冷静な澪に驚いた。
親友にいきなりキスされて、こんなに冷静でいられるものなのか?
「何で抵抗しないんだよ。こんなの変だろ」
「自分でしてきた癖になんで?」
「私はお前の事が好きなんだよ。軽蔑してくれよ。おかしいって言ってくれよ」
澪の顔が見れなくて俯いたまま叫んだ。
だから、澪の表情がわからない。
今どんな顔してるんだ?
そんな事を考えているとまた澪に抱き締められた。

「軽蔑しないよ。おかしくない」
何だよそれ。
同性を好きになるとおかしいじゃないか。
「律が変だって言うんなら私も変だな」
どういう意味だ?
もう澪がわからないよ。


「わからないのか?」
コクリと頷く。
「私も律が好きだって言ってるんだ」
興奮した状態の私の頭では理解しきれなかった。そんな事はおかまいなしに澪は続ける。
「ずっと、律が好きだったんだ。小さい時からずっと」
「最近ずっと冷たかったから気付かれたんじゃないかって不安で怖くて・・・」
あぁ、そうか知らなかったのは私の方だったんだ。
澪のあの顔は私を怖がってたんじゃなかったのか。
おろしていた腕を澪の背中にまわす。
「澪、ずっと気付けなくてごめんね。不安にさせてごめんね」
「澪の事が好きってわかってからどう接していいのかわからなくなって・・・」
「ごめんね。澪、大好きだよ」
澪の目から流れる涙を指で拭ってやる。
頬に手を添えて澪の顔を引き寄せて今度は優しくキスをする。
もう絶対不安にさせたりしないから。
この恋がおかしいだなんて思ったりしないから。
澪と出会って恋に落ちた私は最高に幸せだ。


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