<澪視点>
律の部屋。部屋の主は布団を頭からすっぽりかぶって丸まってる。
律の部屋。部屋の主は布団を頭からすっぽりかぶって丸まってる。
「律」
「・・・」
「・・・」
さっきからずっとこう。
何度話しかけても、返事すらしない。
何度話しかけても、返事すらしない。
「律ってば」
「なんだよ」
「なんだよ、じゃないよ。どうしたのさ」
「なんもない。・・ほっといてよ。」
「なんだよ」
「なんだよ、じゃないよ。どうしたのさ」
「なんもない。・・ほっといてよ。」
どうしたらいいか、わからない、わからないけど。
律の近くに居ないといけない気がした。
だから。
律の近くに居ないといけない気がした。
だから。
「律、ちょっと奥いって」
「なんで」
「いいから」
「やだ」
「なんで」
「いいから」
「やだ」
…実力行使しか、ないな。
「邪魔するぞ」
「え、おい。澪っ」
「何」
「やだっていったぞ」
「うん」
「・・・」
「え、おい。澪っ」
「何」
「やだっていったぞ」
「うん」
「・・・」
強引に、丸まった物体の横に寝転がる。
…あれ、なんだろ。
なんか、横になったら、急に眠くなって・・・。
もういいや、寝ちゃお。
なんか、横になったら、急に眠くなって・・・。
もういいや、寝ちゃお。
「りつ」
「なに」
「おやすみ」
「えっ?」
「なに」
「おやすみ」
「えっ?」
丁度良い『抱き枕』を抱きしめて、私は意識を手放した。
夢の中でなら、律の顔、見れるかな。
夢の中でなら、律の顔、見れるかな。
<律視点>
酷く気分が悪かった。
体調が悪いとかそういうんじゃなくて、黒いなんかがぐるぐるしてるって感じ。
自分でも、よくわかんない。
体調が悪いとかそういうんじゃなくて、黒いなんかがぐるぐるしてるって感じ。
自分でも、よくわかんない。
でも、そんなのもう、どうでもよくて。
だってさ。
だってさ。
どんな話されても、ほっとんど反応してなかったし。
それに文句いうでもなく、近づいてきて。
いやだって言ったのに、強引に横になって、勝手に寝ちゃってさ。
それに文句いうでもなく、近づいてきて。
いやだって言ったのに、強引に横になって、勝手に寝ちゃってさ。
…私でもよくわかんないの、ふっ飛ばしちゃうんだもん。
どうするでもなく、じっとしていた。
そしたらだんだん睡魔が襲ってきた。
澪のせいだぞ、眠くなってきたじゃんか。
…私も、寝ちゃお。
そしたらだんだん睡魔が襲ってきた。
澪のせいだぞ、眠くなってきたじゃんか。
…私も、寝ちゃお。
夢の中でも、澪と一緒だと、いいな。