「短編192」(2010/12/31 (金) 17:33:27) の最新版変更点
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//>>412 投稿日:2010/12/31(金) 15:36:35
後ろから抱きしめると、澪の身体が微かに震えた。
「律・・・?」
澪が横目で私を見る。
不安そうな、でも何かを期待してるような視線と問い掛け。
「やっぱ澪は可愛いな」
「な、なんだよ・・・」
そっと呟くと、黒髪の下で耳朶が桃色に染まった。
小さなそれを私は優しく食んだ。
「う、んっ?!・・・や、やめろよ律」
「やだ」
「う、んっ・・・」
そのまま首筋からうなじへと口づけを進める。
最近変えたばかりのシャンプーの匂いと汗の匂い。
甘酸っぱい香りに鼓動が高まっていく。
「ふふっ。何かエロいぞ、澪」
「は、恥ずかしい事言ってないでやめろよ・・・」
「やめる? なんで?」
目を瞑って耐える澪を焦らす様にわざと問い返す。
「ホントは澪も興奮してんじゃないの?」
「ち、ちが・・・ひゃう!」
すべすべした太ももを撫でると嬌声が上がった。
澪が腕の中なから脱出しようと身体を捩る度に、私の細腕が柔らかい身体に食い込んでいく。
「こんなに身体が熱くなってるのになぁ」
「そ、それは律の手が冷たいから・・・」
「もう、澪は素直じゃないな」
「んんっ~・・・」
閉じた瞼の端から一粒だけ、涙がこぼれた。
柔肌の感触を楽しみながら、それを優しく口づけで受け止める。
「私は澪が好きだ。もっと澪に触れたいし、澪の可愛いとこも恥ずかしいとこももっと見たい」
「律・・・」
潤んだ瞳で澪が私を見下ろす。
徐々に距離が縮まっていく。
「澪・・・んちゅ・・・」
「んっ・・・ちゅ・・・」
控えめに、けれども深くキスを交わす。
口唇と口唇の間で、何度も何度も紡がれる銀色の糸。
強張っていた澪の身体から、ふっ、と力が抜けていった。
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