『プロヴァンスにおける宗教戦争初期の歴史』(Histoire de la premiere guerre de religion en Provence)は、ノストラダムスが執筆していたらしい草稿である。内容については全く分からない。
この草稿の存在自体は、19世紀に
フランソワ・ビュジェ(未作成)によって指摘されていた。ビュジェは、
ジャン=エメ・ド・シャヴィニーが
ジャン・ドラ(未作成)にあてた献辞の中で、この草稿の題名に触れていることを指摘した。
ノストラダムスの私信の中にも、これと同じ文献ではないかと推測される言及がある。1562年5月13日付の
ロレンツ・トゥッベ向けの書簡での「お望みなら、私がまとめたプロヴァンスにおける宗教戦争初期の覚書をあなた向けに要約します。」(Si vous voulez, je vais vous résumer le mémoire que j'ai rédigé sur les débuts des guerres de religion en Provence)というくだりである。
しかし、いずれにしても書誌に関する言及はないため、内容や分量などは全く分からない。
最終更新:2010年05月28日 21:45