tempiera は
百詩篇第10巻66番に一度だけ登場する動詞。活用形からすると原形は tempier などであろうと考えられるが、フランス語ではこのような単語は見当たらない。そこで、論者によって様々な読みが提示されている。
- アナトール・ル・ペルチエは temptera と読み、ラテン語 temperare から「鎮める、抑制する」の意味とした。エドガー・レオニが支持した。
- マリニー・ローズは、ラテン語の temperium に由来する語で、「嵐を起こされる」の意味とした。また、プロヴァンス語には「(農業用語で、雨などが降った後の)濡れた地面」 を意味する tempié という語があることも指摘した。
- ピーター・ラメジャラーはtemplera (ぴんと張る)の誤植と見なし、rack (緊張させる、苦しめる)と英訳した。
- ジャン=ポール・クレベールは s'empiera ないし s'empierrera (砂利を敷かれる)と理解した。
最終更新:2012年03月05日 21:59