トリプリキタス(triplicitas)はラテン語で「三つであること」を指す。占星術においては、互いに120度を形成する宮(ハウス)の組み合わせを指す。英語ではトリプリシティ(triplicity)、フランス語ではトリプリシテ(triplicité)で、いずれも通常は「三つ揃い、三つ組み」を意味する。占星術用語としては、三角宮、三宮などと訳される。当「大事典」では暫定的に三角宮と訳し、この記事へのリンクを張っている。
概要
『ランダムハウス英和大辞典』の triplicity の語義が簡潔にまとまっているので、まずそれを引用する。
「三宮 : 黄道十二宮のうち、120°ずつ離れて位置する三宮の一組をいう ; また三宮は火・地・空・水の四相宮に分けられる」
まとめると以下の通りである。
- 火の三角宮 白羊宮・獅子宮・人馬宮
- 地の三角宮 金牛宮・処女宮・磨羯宮
- 空気(風)の三角宮 双児宮・天秤宮・宝瓶宮
- 水の三角宮 巨蟹宮・天蠍宮・双魚宮
こうした分類は、2世紀の占星術師ウェッティウス・ウァレンスの『選集』ですでに見られるという。
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最終更新:2016年04月27日 21:17