修士(経済学)および修士(学術)の学位を取得。
取得学位のうち、修士(学術)は
ノストラダムスを主題とする研究により取得した。
ノストラダムスを主題とする学術論文(学会誌や大学紀要の掲載論文)を執筆したり、
ASIOSの複数の著書でノストラダムスおよび欧米の予言関連の項目を担当したりしている。
学術論文や学会発表などでは本名を使うが、一般向け出版物や、テレビ・ラジオ番組などでの情報提供(
トップページ参照)の際には、
山津寿丸(やまつ すまる)という名義も使っている。
所属団体
学会(日本学術会議協力学術研究団体)
一般社団法人・任意団体など
- 一般社団法人 超常現象情報研究センター(旧・潜在科学研究所)(2015年~)。
- ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)(2019年~)。
研究歴
かつては近現代フランス経済史を専攻した。その経歴は以下のとおりである。
- 東京都立大学大学院 社会科学研究科 修士課程 修了
- 東京大学大学院 経済学研究科 博士課程 単位取得満期退学
現在、再び大学院生として、ノストラダムスについて学術的に再検討している。その経歴は以下のとおりである。
- 放送大学大学院 文化科学研究科 文化科学専攻 人文学プログラム 修士課程 修了
- 放送大学大学院 文化科学研究科 文化科学専攻 人文学プログラム 博士後期課程 在籍
著作・学会発表等
サイトの性質上、ノストラダムス関連と欧米の予言関連に限る。
共著
- 検証 予言はどこまで当たるのか(文芸社、2012年)
- ノストラダムスは王家の未来から自分の死まで予言した?(pp.56-69)
- ノストラダムスはフランス革命を予言した?(pp.70-80)
- ノストラダムスは2012年人類滅亡を予言した?(pp.81-90)
- ノストラダムスは21世紀のために極秘予言を残していた?(pp.91-98)
- 聖マラキは代々のローマ教皇を予言した?(pp.209-220)
分担執筆
- 昭和・平成オカルト研究読本(サイゾー、2019年)
- 日本のノストラダムスブームを振り返る (pp.115-131)
- 超常現象や超古代文明を人気にした黒沼健 (pp.389-392)
- 『1999年人類滅亡』説を日本に定着させた五島勉氏 (pp.406-409)
- 超能力事件クロニクル(彩図社、2020年)
- ジーン・ディクソン 20世紀最高の予言者 (pp.100-105)
- ノストラダムス 世界一の大予言者 (pp.184-192)
修士論文
- ノストラダムス『予言集』校訂のための序論的考察―文学史上の位置と校訂をめぐる議論とを中心に
(放送大学大学院 文化科学研究科 文化科学専攻 人文学プログラム、2021年度)
査読付き論文
- ノストラダムス『予言集』1668 年版の信頼性について ―『予言集』第二部はどの版で読むべきか―
(『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』第32号、2023年12月、p. 1-13. →
J-STAGE)
- 「恐怖の大王」か、「世話役たる大王」か ―ノストラダムス『予言集』第10巻72番について―
(『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』第33号、2024年12月、p. 51-64. →
J-STAGE)
- ノストラダムス『予言集』ブノワ・リゴー版の異本ごとの信頼性について
(『フランス語フランス文学研究』第126号、2025年3月、p. 27-42. →
J-STAGE)
紀要論文
- ノストラダムス『予言集』初期版本に関する文献学的諸問題の検討
- 『予言集』などに見られるノストラダムスの年代観について
- ノストラダムス『予言集』に登場する地名の特色について
口頭発表
- ノストラダムス『予言集』1558年版の実在性に関する検討 ― 17・18世紀の版本を中心に
(日本フランス語フランス文学会 関東支部大会、2023年3月 →
大会記録)
- いわゆる恐怖の大王について ― ノストラダムス『予言集』受容史の一例
(日本フランス語フランス文学会 関東支部大会、2024年3月 →
大会記録)
運営サイト
- ノストラダムス雑記帳(閉鎖)
- 2019年にジオシティーズのサービス終了に伴い閉鎖。
- 田窪勇人氏の「ノストラダムスの学術研究の動向」では、他のいくつかの優良サイトともに、学術的研究を行なっているサイトという過分なご評価をいただいたことがあった。
- ノストラダムスの大事典 編集雑記
- 開設元のサービス停止に伴い、ジオログ、yahoo!ブログと移行したあと、現在はseesaaブログに移行している。更新頻度は高くない。
- ノストラダムスの大事典(このサイト)
- 田窪氏と並ぶ在野のノストラダムス研究の草分け的存在である新戦法氏の「Shinsenpou World Blog」や、懐疑主義者の団体である ASIOS の「公式ブログ」でも好意的にご紹介いただいた。
- 『NHK幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー』(NHK出版) では、ノストラダムス関連の参考文献のひとつに挙げられている。
ウィキペディアでの活動
ウィキペディア日本語版でも sumaru 名義で活動をしている。
管理者権限も付与していただいているが、管理者としての活動に積極的に関与しているとは言いがたい。
予言詩に対するスタンス
トップページにも記載しているように予言は全く信じておらず、どちらかというと書誌方面への関心が強い。
当然、「ノストラダムスは○○を的中させた」式の『解読』は一切支持していない。
特に、ありもしない資料を捏造して虚偽の主張を展開したり、独善的な妄想や根拠のない陰謀論を振りかざしたりする『解読』は、もはや急速に進展している研究状況に照らせば、蒙昧な時代の残滓にすぎないと考えている。
他方で、同時代的の事件や文献の中にモデルや出典を見出す読み方にしても、複数の論者で見解が一致する事例はそれほど多くなく、当「大事典」としても、盲目的に支持しているわけではない。
しかしながら、そうした視点は、「オルタナティヴな読み方」を提供できる点で重要だと考えている。
信奉者側はしばしばノストラダムスの描写が16世紀の人間に書けるものではないと強調するが、同時代的な視点はそれに根本的な疑問を突きつけるからだ。
従来の礼賛一辺倒の『解読』では、そうした指摘はほとんど省みられなかった。
信奉者的な読み方は今後も存続し続けるであろうが、彼らが誠実に『解読』を行おうとするならば、同時代的な視点に基づく読み方に対してどのように向き合い、乗り越えるのかという視点が欠かせなくなってくることは確かだろう。
(注記)この記事は「大事典」本編から逸脱するものなので、例外的に一部人名に敬称をつけさせていただいた。
なお、最終編集日時を更新させない形で情報の更新をしているため、下記の最終編集日時(自動的に表示される)は、本来の最終編集日時とは異なる。
最終更新:2010年03月23日 21:47