概要
正式名はフジキセキ・カガン・ギュン・フェルガナ(88-115)
幼名 タハミーネ(シャー・ナーメに登場するサマンガーンの美女の名前に由来)(126-24)
生没年1809~(49-42)
ウマムスタン連合共和国の第二代カガンにして、歴史小説「凡骨と姫君」のもう一人の主人公。
初代カガンであるサンデーサイレンスの長子であり、12人姉弟唯一のウマ娘として生まれながらの正統後継者。
歴代カガンの中では、建国者である母サンデーサイレンスを除いて唯一治世30年に及び、数々の改革や産業革命の成功により「フジの奇跡」と呼ばれる繁栄の時代を築いた(3-107~119)。
一方で、母サンデーサイレンスの覇業のツケを背負わされた被害者でもあり、部族主義の断末魔である南部大叛乱、そしてその影響による戦線縮小による南方領土の喪失、敗戦による戦時経済の停止で起きた大不況と治世晩年はケチがついた。
また、南部大叛乱鎮圧に伴いネヴァーベンド(バーラクザイ)氏族の本来の本家であるサドーザイ氏族を含む多くの有力氏族を粛清しており、本人の柔和な印象とは反対にウマムスタン国民の血が最も多く流れたのは彼女の時代である。
「神の鞭」や「蒼き狼」、「跛者」と並ぶ英雄と衆目の一致する母親の作った帝国を「ウマムスタン連合共和国」という形に整え、英雄に依存しない体制を作り、後世に託せるようにした。
「ウマムスタンを現在の形にしたカガン」とも呼ばれる(93-76)。
幼名 タハミーネ(シャー・ナーメに登場するサマンガーンの美女の名前に由来)(126-24)
生没年1809~(49-42)
ウマムスタン連合共和国の第二代カガンにして、歴史小説「凡骨と姫君」のもう一人の主人公。
初代カガンであるサンデーサイレンスの長子であり、12人姉弟唯一のウマ娘として生まれながらの正統後継者。
歴代カガンの中では、建国者である母サンデーサイレンスを除いて唯一治世30年に及び、数々の改革や産業革命の成功により「フジの奇跡」と呼ばれる繁栄の時代を築いた(3-107~119)。
一方で、母サンデーサイレンスの覇業のツケを背負わされた被害者でもあり、部族主義の断末魔である南部大叛乱、そしてその影響による戦線縮小による南方領土の喪失、敗戦による戦時経済の停止で起きた大不況と治世晩年はケチがついた。
また、南部大叛乱鎮圧に伴いネヴァーベンド(バーラクザイ)氏族の本来の本家であるサドーザイ氏族を含む多くの有力氏族を粛清しており、本人の柔和な印象とは反対にウマムスタン国民の血が最も多く流れたのは彼女の時代である。
「神の鞭」や「蒼き狼」、「跛者」と並ぶ英雄と衆目の一致する母親の作った帝国を「ウマムスタン連合共和国」という形に整え、英雄に依存しない体制を作り、後世に託せるようにした。
「ウマムスタンを現在の形にしたカガン」とも呼ばれる(93-76)。
主な身分
- ウマルカンド・ハン国 第一王女
↓
- ウマムスタン連合共和国 皇太女
- ウマムスタン連合共和国 摂政(非公式)
↓
- ウマムスタン連合共和国 第二代カガン
人物
初代カガン戦記の記述
「カガンの愛娘」ということでカガンに就任してからも初代カガンの腹心などからは可愛がられつつも子供扱いされていたようです
また、非主流派の部族からは何か問題が起こった際に初代カガンへの執り成しを頼むと上手く行くということで都合良く使われ(舐められ)つつも一部はそのことに心から感謝し、味方になったとか
纏めると「苦労人」と言ったところでしょうか(43.5-190)
後世の評価
ある程度歴史を勉強すれば、当時のウマムスタンの苦境が手にとるように分かるからボロクソには言われないわ
それでも、誰もがIFを考えてしまうせいで内政は高評価、外交と戦争に関しては悪くない筈なのに低く評価されがちなの(37-13)
歴史無知「二代目カガンは無能。戦線を拡大した挙げ句、ウマグルもカシミールもバローチスターンも失陥した」
歴史得意「二代目カガンは有能。列強であるアルビオンとウマシア相手に現在の国境線を認めさせた」
歴史博士「二代目カガンは被害者。初代が良くも悪くも全ての元凶。そもそも、国の立地が詰んでいる」
それでも、誰もがIFを考えてしまうせいで内政は高評価、外交と戦争に関しては悪くない筈なのに低く評価されがちなの(37-13)
歴史無知「二代目カガンは無能。戦線を拡大した挙げ句、ウマグルもカシミールもバローチスターンも失陥した」
歴史得意「二代目カガンは有能。列強であるアルビオンとウマシア相手に現在の国境線を認めさせた」
歴史博士「二代目カガンは被害者。初代が良くも悪くも全ての元凶。そもそも、国の立地が詰んでいる」
作中の動向
19世紀後半のウマムスタン軍の将軍の質について語る場面で登場(43.5-177)。
軍制改革による効率化や、産業革命による武装や兵站線の強化、国民教育による兵士の士気向上などで初代時代よりも二代目時代の方が質量ともにウマムスタン軍全体は強くなっているが、初代カガンとその側近たちがおかしいだけと説明する。
軍制改革による効率化や、産業革命による武装や兵站線の強化、国民教育による兵士の士気向上などで初代時代よりも二代目時代の方が質量ともにウマムスタン軍全体は強くなっているが、初代カガンとその側近たちがおかしいだけと説明する。
「フジの奇跡」
初代と二代目が推進した国内の諸部族の統合と制度改革がある程度進んだ結果として起こった1850年代から1880年代にかけての経済成長のこと(3-119,43.5-151,62-172,75-159)。急激な工業化による公害問題などもこの時期に初めて問題となった(80-55)。
サンデー支族
フジキセキ(長子)と長男(次子)の子孫によって形成されたヘイロー氏族の本流。実質的なコーカンド王家。
本スレ開始時点の第十代カガンスズカガンまでの間に初代カガン、第二代カガンフジキセキ、第六代カガン、第八代カガンを出す(59-93)。
本スレ開始時点の第十代カガンスズカガンまでの間に初代カガン、第二代カガンフジキセキ、第六代カガン、第八代カガンを出す(59-93)。
統一防衛隊
国家統合党の党内組織である准軍事組織。
彼女の代に現在の形になったらしい(34-71)。
彼女の代に現在の形になったらしい(34-71)。
水上機母艦タハミーネ
ウマムスタン初の航空戦力運用艦。
艦名が自身の幼名に由来(126-24)
艦名が自身の幼名に由来(126-24)
氏族学校
初代カガンがフジキセキとその臣下たちの教育&従属した氏族の人質兼人材確保のためにフジキセキの就学に合わせて設立(114-115,153-89)。
当初はその目的から貴族学校として貴族子弟のみに生徒を限定していたが、時代が下るごとに制限が緩和され、現代では平民でも入学試験と学費さえ払えれば通える模様(96-68)。
当初はその目的から貴族学校として貴族子弟のみに生徒を限定していたが、時代が下るごとに制限が緩和され、現代では平民でも入学試験と学費さえ払えれば通える模様(96-68)。
モジザ(奇跡)大学
自身の名前を冠した大学(82-136)
皇太女時代に親征して獲得したイリ盆地の州都グルジャ周辺にあるかも?
皇太女時代に親征して獲得したイリ盆地の州都グルジャ周辺にあるかも?
サンデーサイレンス・カガン恩賜動物園
自身の成婚を機に下賜された恩賜動物園(83-107)。
彼女に自身の発言の重さを理解させる遠因となった場所。
彼女に自身の発言の重さを理解させる遠因となった場所。
シャーヒ・ズィンダ廟群
首都ウマルカンドの旧市街地に存在する多くの聖人や偉人を祀った霊廟。
ウマルカンドと縁の深いフジキセキもここで眠っているかも?(120-149)
ウマルカンドと縁の深いフジキセキもここで眠っているかも?(120-149)
アハルテケ神殿
カラクム砂漠のアハルテケ神殿本社。
おそらくは母サンデーサイレンスから明かされた、最大の神秘(8-160)。
おそらくは母サンデーサイレンスから明かされた、最大の神秘(8-160)。
作中人物との関係
サンデーサイレンス
母にして初代カガン。
彼女からその資質を愛され、「愛娘」と周囲が例えるほどの寵愛を受ける(43.5-190)。
母であるサンデーサイレンスが「ウマムスタン連合共和国という帝国を築いたカガン」ならば、娘であるフジキセキは「ウマムスタン連合共和国という国民国家を築いたカガン」といえる(2-185,34-62,43-89)。
一方、カガンの座を譲られてからも軍権を手放さず、臣下や国民からの尊崇を一身に集める母の姿に曇ることもあった(96-68)。
彼女からその資質を愛され、「愛娘」と周囲が例えるほどの寵愛を受ける(43.5-190)。
母であるサンデーサイレンスが「ウマムスタン連合共和国という帝国を築いたカガン」ならば、娘であるフジキセキは「ウマムスタン連合共和国という国民国家を築いたカガン」といえる(2-185,34-62,43-89)。
一方、カガンの座を譲られてからも軍権を手放さず、臣下や国民からの尊崇を一身に集める母の姿に曇ることもあった(96-68)。
ソフラーブ
父。
控えめな人柄で実務能力に優れた人物だが、娘の目から見ても「英雄」である母が夫に選んだ理由が見当たらないほど「普通」な人物(106-86)。
控えめな人柄で実務能力に優れた人物だが、娘の目から見ても「英雄」である母が夫に選んだ理由が見当たらないほど「普通」な人物(106-86)。
ダブルオービット
「凡骨と姫君」の主人公。建国期第二世代の臣下の一人。
気骨のある面白れー女(96-68)。従兄と好みがもろ被りなあたり、ゲノハラ要素はもしやあちらに?
その実直な性格を気に入り、首席補佐官として道連れに引き立てる。
彼女が身に着けているクソデカ白リボンはフジキセキからの下賜品である(106-164)。
気骨のある面白れー女(96-68)。
その実直な性格を気に入り、首席補佐官として
彼女が身に着けているクソデカ白リボンはフジキセキからの下賜品である(106-164)。
アルサリア
「凡骨と姫君」の登場人物。建国期第二世代の臣下の一人。
学生時代からフジキセキを慕い、グランドツアーや初陣にも従った近臣の一人(111-123,112-120)。
彼女の異母兄をフジキセキが婿に迎えたことにより、義妹となる。
なお、上記のダブルオービットとの仲は最悪。
学生時代からフジキセキを慕い、グランドツアーや初陣にも従った近臣の一人(111-123,112-120)。
彼女の異母兄をフジキセキが婿に迎えたことにより、義妹となる。
なお、上記のダブルオービットとの仲は最悪。
夫
未登場。上記のアルサリアの異母兄。
「蒼き狼」の血を引くフォルティノ支族の出身であり、彼を王婿に迎えることで既存の草原の権威をコーカンド王家(サンデー支族)に取り込んだ(83-175,111-123)。
グランドツアー帰国後に結婚(23歳)したため、母や叔母たちと比べると遅い結婚になったが、1830年代には20代前半での結婚も普通になり始めた模様(112-121)。
婚儀では七日間祝宴が開かれた(111-137)。
「蒼き狼」の血を引くフォルティノ支族の出身であり、彼を王婿に迎えることで既存の草原の権威をコーカンド王家(サンデー支族)に取り込んだ(83-175,111-123)。
グランドツアー帰国後に結婚(23歳)したため、母や叔母たちと比べると遅い結婚になったが、1830年代には20代前半での結婚も普通になり始めた模様(112-121)。
婚儀では七日間祝宴が開かれた(111-137)。
ムフタル
6歳年上の従兄。建国期第二世代の臣下の一人。
フジキセキの兄貴分として、王族の中での第一の臣下として彼女を支えた。
両者を取り巻く環境は複雑だったが本人同士は共通点(素直な性格、人を狂わせるイケメン)も多く、関係は良好だった(140-18)。
フジキセキの兄貴分として、王族の中での第一の臣下として彼女を支えた。
両者を取り巻く環境は複雑だったが本人同士は共通点(素直な性格、人を狂わせるイケメン)も多く、関係は良好だった(140-18)。
シルヴァーホーク
従伯母。母親の時代からの重臣の一人。
初陣となったウマグル出兵では副官を務め、長女をフジキセキの傍に仕えさせるなど彼女の保護者的立場にある(137-78)。
初陣となったウマグル出兵では副官を務め、長女をフジキセキの傍に仕えさせるなど彼女の保護者的立場にある(137-78)。
スノウインハザード
砲兵総監。母親の時代からの重臣の一人。
初陣となったウマグル出兵ではカガンの近衛部隊を任され、フジキセキの麾下で戦う。
後継者である第三代カガンは彼女の血を引いているらしいので、何らかのつながりがあるのかも?(111-186)
初陣となったウマグル出兵ではカガンの近衛部隊を任され、フジキセキの麾下で戦う。
後継者である第三代カガンは彼女の血を引いているらしいので、何らかのつながりがあるのかも?(111-186)
ダンスリムリック
グッバイヘイロー
叔母。母親の時代からの重臣の一人。
治世末期に起きた南部大反乱鎮圧の際、ウマムスタン連合共和国史上最大の粛清を命じた。
治世末期に起きた南部大反乱鎮圧の際、ウマムスタン連合共和国史上最大の粛清を命じた。
ジェニュイン
第三代カガン。おそらくは姪の一人
実子がいるにも関わらず彼女にカガンの座を譲ったことは、後代のカガン選定に(表向きは)大きな影響を与えたと思われている。
実子がいるにも関わらず彼女にカガンの座を譲ったことは、後代のカガン選定に(表向きは)大きな影響を与えたと思われている。
11人の弟たち
未登場。
実馬のリーディングサイアーの才能はこちらに引き継がれた(49-39)。
特に長男(次子)はフジキセキの子孫と共にサンデー支族を形成したあたり、フジキセキの要素も混ざっていると考えると家庭入り(嫁取り)RTAしたのかもしれない。
実馬のリーディングサイアーの才能はこちらに引き継がれた(49-39)。
造兵廠の元廠長
カラコル通信工業(後のカラコル電子工業)創業者。ボールドルーラー氏族本流出身。
彼女の治世末期(1879)に電信会社を立ち上げるが、これはアルビオンとのバーラトを巡る戦争の講和条約(ガンダマク条約)が結ばれた年と同じ(暫定)であり、バーラトからの引揚者や復員兵たちの就職先を用意する目的があったのかもしれない(77.5-129)。
彼女の治世末期(1879)に電信会社を立ち上げるが、これはアルビオンとのバーラトを巡る戦争の講和条約(ガンダマク条約)が結ばれた年と同じ(暫定)であり、バーラトからの引揚者や復員兵たちの就職先を用意する目的があったのかもしれない(77.5-129)。