ウートガルザ・ロキ
ウートガルザ・ロキは
北欧神話に登場する巨人の王で、ヨートゥンヘイムのウートガルズという城壁に囲まれた国を支配しています。
彼は幻術や策略を駆使して、訪れる者を試すことを得意としています。
なお
いたずら好きで
変身能力を持つ
ロキとは異なる存在です。
概要
ウートガルザ・ロキは『スノッリのエッダ』において、雷神
トールとその仲間たちを様々な試練で惑わせるエピソードが有名です。
- トールの訪問
- トールがロキや従者たちと共にウートガルズを訪れた際、ウートガルザ・ロキは彼らに技比べを提案しました
- 技比べの内容
- ロキは大食い競争で炎の化身であるロギと対決しましたが敗北しました
- シャールヴィは思考の化身フギとの徒競走で敗れました
- トールは海に繋がった角杯の酒を飲み干す挑戦や、ヨルムンガンドに変身した猫を持ち上げる挑戦に失敗しました (→ウトガルドの猫)
- 最後にトールは老いの化身エリとの力比べで片膝をつきました。
これらの試練は全てウートガルザ・ロキの幻術によるもので、彼は最終的にその種明かしを行い、
トールたちを驚かせました。
ウートガルザ・ロキはその
狡猾さと幻術によって、神々ですら惑わせる存在として描かれていますが、
トリックスターである
ロキとは別のキャラクターです。
彼の物語は北欧神話における巨人族の狡猾さや力強さを象徴するものとなっています。
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最終更新:2025年02月01日 10:52