ツァトゥグァ
ツァトゥグァ(Tsathoggua)は、
クトゥルフ神話に登場する架空の神性であり、クラーク・アシュトン・スミスによって創作されました。
彼は「
旧支配者(グレート・オールド・ワン)」の一柱として知られ、独特の性格や特徴を持つ神格です。
概要
起源と背景
ツァトゥグァは初めてスミスの短編小説『サタムプラ・ゼイロスの物語』(1931年)に登場しました。また、
H.P.ラヴクラフトの『闇に囁くもの』にも名前が言及されています。彼は元々土星(サイクラノーシュ)から地球に飛来し、古代大陸ヒューペルボリアのヴーアミタドレス山の地下洞窟に住んでいました。その後、ヒューペルボリアが沈んだためか、現在では地下世界「暗闇のンカイ」に住むとされています。
外見と特徴
ツァトゥグァは以下のような姿で描写されます:
- 外見
- 黒い毛皮に覆われた丸々とした体型で、ヒキガエルのような頭部を持ち、蝙蝠の耳やナマケモノを思わせる姿が特徴的です
- 眠たげな目と舌を垂らした口が印象的です。本質的には不定形であり、自由に姿を変えることができるともされています
- 性格
- 非常に怠惰で温厚な性格を持ち、自ら動くことを嫌い、生贄が捧げられるのを待つだけです
- このため、クトゥルフ神話の他の多くの神々とは異なり、人間に対して比較的寛容であるとされています
- 系譜
- ツァトゥグァは複雑な家系図を持ちます
- 彼はアザトースを祖とする血統に属し、父ギズグスと母ズスティルゼムグニから生まれたとされています
- また、クトゥルフやフジウルクォイグムンズハーなどが親戚にあたります
- 信仰と役割
- ツァトゥグァは古代魔術師やヘビ人間などによって崇拝されてきました
- 彼を信仰する者には強大な魔術知識が授けられるとも言われています。クトゥルフ神話TRPGでは「邪悪ではない」存在として描かれることもあります
- その他
- ツァトゥグァには「ゾタクア」「サドグイ」など複数の異名があります
- また、その象徴的な怠惰さから、一部メディアではひきこもりやニートキャラクターとしてユーモラスに描かれることもあります
以上のように、ツァトゥグァは
クトゥルフ神話内でもユニークな存在であり、その特異な性格や背景が多くの読者やプレイヤーを魅了しています。
関連ページ
最終更新:2024年12月28日 15:02