クン=ヤン
クン=ヤン(崑央)は、
クトゥルフ神話に登場する地底世界の一つで、「墳丘の怪」(The Mound)という作品で詳細に描かれています。
この物語は
H.P.ラヴクラフトとゼリア・ビショップによる合作であり、地底世界の壮大な設定が特徴です。
概要
クン=ヤンの概要
クン=ヤンは、地底に広がる巨大な地下世界で、青く輝く都「ツァス」と赤く輝く廃墟「ヨス」に分かれています。
この地下世界は、かつて地上で文明を築いていた異星起源の種族が、海底に沈んだ大陸から逃れて移住した場所とされています。
住民と文化
- クン=ヤンの民
- クン=ヤンの住民は超常的な能力を持つ人々です
- テレパシーで意思疎通し、肉体を非物質化して壁を通過することが可能です
- また、老化を克服しており、自ら望まない限り死ぬことはありません
- 容姿はインディアンに似ていますが、伝説によれば彼らは外宇宙からやってきた種族とされています
- 社会は支配階級と奴隷階級に分かれ、奴隷階級は食肉としても利用されるという残酷な側面があります
- 信仰
- 技術と資源
- 地下世界には無尽蔵の鉱脈があり、黄金などは卑金属として扱われます
- また、特殊な金属も存在し、この金属は外宇宙から持ち込まれたものとされています
- 社会構造
- クン=ヤンの社会は高度に発達していますが、その合理性ゆえに倦怠状態に陥っているとされます
- さらに、地上世界を恐れる傾向もあります
- 地下世界の特徴
- ツァス: 青く輝く都で、人々が集中して住む主要都市
- ヨス: 赤く輝く廃墟で、かつて栄えた場所
- ンカイ: ヨスよりさらに地下に存在する暗黒領域。ここでは不定形粘性の怪物たちがツァトゥグァ像を崇拝しており、その恐ろしさから探索者たちは通路を閉ざしました
- 関連する生物
- クン=ヤン人は「グヤア=ヨトン」という生物(怪物)を騎獣として使用します
- この生物はヨス人によって創造され、人間との混血でもある忌まわしい存在です
- また、「イム=ブヒ」というゾンビ化した労働者も使役されています
- クトゥルフ神話内での位置づけ
- クン=ヤンはクトゥルフ神話の中でも特異な存在であり、その設定にはラヴクラフト特有のコズミック・ホラー要素が色濃く反映されています
- 特に「墳丘の怪」では地底世界への詳細な描写を通じて、人間とは異なる倫理観や文化を持つ異星起源種族との接触が描かれています
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最終更新:2025年01月13日 15:44