ベヒモス
ベヒモス(ベヒーモス)は、
旧約聖書や伝承に登場する存在であり、その起源や解釈によって「
ドラゴン」とは異なる特徴を持ちます。
ただし、現代の創作作品では「
ドラゴン」として描かれることもあります。
概要
ベヒモスの起源と特徴
- 旧約聖書
- 「ヨブ記」に登場する巨大な陸上の怪物で、カバや牛、象などの大型草食動物をモデルにしたとされています
- ベヒモスは「陸の怪物」として描かれ、性格は温厚でありながら、その巨体と力強さが神の創造の偉大さを象徴しています
- 語源
- ヘブライ語「behamah」(動物)の複数形「behemoth」に由来し、「巨大な獣」を意味します
- 特徴
- 太い尾、強靭な骨、巨大な腹を持ち、日に千の山に生える草を食べるほどの食欲を持つとされます
- また、海の怪物リヴァイアサンと対になる存在として描かれることが多いです
- 伝承上の姿
- 伝統的なベヒモスは陸上の巨獣であり、ドラゴン(一般的には空を飛ぶ爬虫類型の怪物)とは異なります
- その姿はむしろカバや象に近いものです
- イスラム世界での変化
- イスラム圏に伝わった際には、海に住む巨大な魚「バハムート」と混同されることがありました
- この過程で、ベヒモスはその本来の陸上生物的な特徴から離れた解釈も受けています
現代文化での再解釈
- ファンタジー作品
- 『ファイナルファンタジー』シリーズなどでは、ベヒモスが巨大なドラゴンや獣として描かれることが多く、その姿は伝承とは大きく異なります
- ゲームやカード作品
- 一部のゲーム(例:『オレカバトル』や『バディファイト』)では、「ドラゴン」の種族として分類されることがあります
- これらは創作上の設定であり、伝承に基づいたものではありません
伝承上のベヒモスは「
ドラゴン」ではなく、陸上に住む巨大な草食動物的な
モンスターです。ただし、現代のファンタジー作品ではドラゴンとして描かれることもあり、この再解釈が広く普及しています。そのため、「ベヒモス=
ドラゴン」という認識は創作文化における独自の解釈によるものです。
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最終更新:2025年01月08日 10:24