文化圏 | ドラゴンの種類 | 特徴 | 象徴 |
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ヨーロッパ | ワイバーン サラマンダー リヴァイアサン |
ヨーロッパのドラゴンは、巨大な翼を持ち、 鱗に覆われた体、大きな鋭い爪、長い尾を特徴とし、 火を吹く能力や飛行能力を持つ。 多くの場合、邪悪で凶暴な性格を持ち、 財宝を守る存在として描かれる |
ヨーロッパのドラゴンは、 混沌や悪の象徴として描かれることが多い。 英雄譚では、ドラゴンを倒すことで 勇気や正義を象徴する物語が語られる |
中国 | 青龍 (Azure Dragon) 黄龍 (Yellow Dragon) 黒龍 (Black Dragon) 赤龍 (Red Dragon) 白龍 (White Dragon) |
中国の龍は蛇のような体、魚の鱗、鹿の角、 鷹の爪を持ち、 翼がないが空を飛ぶ能力がある。 水や天候を支配し、慈悲深く 力強い存在とされる |
中国の龍は力、知恵、幸運、皇帝の権威、 自然の調和を象徴する。 特に水や天候の支配者として 豊作や繁栄をもたらす存在とされる |
日本 | 八岐大蛇 九頭竜 五頭竜 夜刀神 印幡沼の竜 |
日本の龍は蛇のような体を持ち、翼がなく、 鱗に覆われた体、大きなひげ、爪のある足、 角が特徴的です。 水を操る能力や天候を変える力を持ち、 自然界に大きな影響を与える存在です |
日本の龍は水の神として崇拝され、 雨や豊作を司る存在です。 また、自然の力、調和、恵みを象徴し、 神聖で善なる存在とされています |
中東 | ティアマト バハムート アジ・ダハーカ リヴァイアサン ズーヘイル イルルヤンカシュ |
しばしば蛇のような体、ライオンの頭、ワシの爪、 そして時にはサソリの尾を持つ姿で描かれました。 これらは恐ろしい存在であり、 混沌と秩序を象徴しています。 また、一部は海の生物として自然の破壊的な力を 体現する存在です |
混沌、無秩序、悪を象徴すると同時に、 神聖な力や創造と破壊のバランスも 表していました。 彼らはマルドゥクのような神々と関連付けられ、 宇宙的な戦いや文明の維持を象徴する存在 として描かれていました |
インド | ナーガ | ナーガは上半身が人間、下半身が蛇の姿で 描かれることが多く、 完全な人間の姿にもなることができる。 頭に特別な宝石を持ち、 財宝を守る存在としても知られる |
ナーガは保護、豊穣、富の象徴とされ、 水や財宝の守護者として崇拝される。 また、ヒンドゥー教や仏教において 精神的・宗教的な重要性を持つ |
北欧神話 | ファフニール | 鋼のような鱗と毒の息を持つ財宝を守るドラゴン | 貪欲と変貌を象徴 |
ヨルムンガンド | 世界を取り巻く巨大な蛇 | 世界の循環を象徴 | |
ニーズヘッグ | 世界樹の根を齧る黒いドラゴン | 破壊と再生を象徴 | |
ギリシア神話 | ヒュドラ | 九つの頭を持つ巨大な蛇 | 首を切り落としても生える不死性から、 「再生力」や「生命力」を象徴 |
エキドナ | 上半身は美しい女性、下半身は蛇である 「怪物たちの母」 |
多産性や恐怖、美しさと醜さが共存する存在 |