異類婚姻譚(いるいこんいんたん)
異類婚姻譚(いるいこんいんたん)は、人間と異なる種類の存在が結婚する物語の総称で、世界中に広く分布しています。日本でも多く見られる説話の一つです。
異類婚姻譚は、神や
妖精、
精霊、動物などとの結婚を描くことが一般的です。
概要
異類婚姻譚では、神、妖精、精霊、動物(蛇、馬、キツネなど)が婚姻の相手として登場します。
ギリシア神話の
ゼウスが白鳥や水滴に化けて訪れる話、日本の天人女房(天女)系
羽衣伝説、中国の清王朝始祖に関する伝説などがあります。
構成要素
異類婚姻譚は大まかに六つの要素で構成されています。
- 援助(動物を助ける)
- 来訪(動物が人間に化けて訪れる)
- 共棲(守るべき契約や規則がある)
- 労働(富をもたらす)
- 破局(正体を知ってしまう)
- 別離
日本における事例
- 日本神話
- ホオリとトヨタマヒメの結婚は異類婚姻譚の一例であり、その子孫が初代天皇となっています
- 昔話
文化的背景
- 異類婚姻譚は、古代から続く信仰や生活様式の違いに起源を持ち、多くの場合、子孫にとって都合の良いものとして利用されてきました
- 例えば、貴族や王族が自らの統治を正当化するために始祖伝説として用いることがあります
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最終更新:2025年01月19日 16:02