聖華世界 @ wiki内検索 / 「エーテル波形記録魔導器」で検索した結果
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エーテル波形記録魔導器
エーテル波形記録魔導器 [解説] 魔素残滓検知鏡で使用される外部記憶装置。 観測したエーテル残滓を波形として紙媒体に描写する形で記録する。ちなみに魔素残滓検知鏡には観測したエーテル残滓を記録する機能は無い為、波形の記録にはこの魔導器が必須である。 -
魔素残滓検知鏡
...測したエーテル残滓はエーテル波形記録魔導器を用いて、紙媒体に波形を描写する形ではあるが記録する事が可能である。 この魔導器は主に魔法が絡む犯罪の捜査に使用され、犯罪者の検挙に役立っている。 [三国での普及経緯] 自由都市同盟の都市同盟中央情報局が主導して開発が進められた。この技術は魔法を行使するスパイの摘発に非常に有用であった為、自由都市同盟の機密扱いであった。 その後、他ニ国のスパイによって技術情報が盗み出されてしまい、聖王国では622年に、帝国では628年に実用化された。 -
技術
...導器 魔素残滓検知鏡エーテル波形記録魔導器 重動力機関(エンジン) 戦闘用魔導器エレメントグローブ エレメントナックル 液体エーテル凝固式ナイフ 紫電の指輪 水盤の指輪 モルフィンロッド 抗魔結界デヴィルン粒子 魔導集塵機/魔導吸引器 魔導映写盤 音受器 音封じの壺録音魔導器人魚の歌声 魔導消火器 魔操機巧 接触/非接触型停止センサ 小機兵 魔導計算機呪紋原盤記述装置 MED(魔導式対外除細動器) 錬金術 魔素液化触媒液体エーテル エーギル 黒血油 ルミナス液 生理液化魔素溶液PLMe注射剤(ペルメ・シリンジ) 魔法薬 インディキウム エリクシール ポーション ペニシール マリオネッテ・レクシリン 反応速度向上薬 錬金金属イシルディン エーテライト カルマート クラライトン ケイオスライト ザントース ドゥマニウム フェーダライト ブランジエッジ レイヴァスキンエルダー・レ... -
録音魔導器
録音魔導器 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [解説] 音声を録音、再生する魔導器。 その歴史はそこそこ古く、聖華暦300年代にまで遡る。 この時代、正確な時期は分かっていないが第二次聖帝戦争が終わったかどうかの頃に、錬金術による録音魔導器が出現している。 この録音魔導器であるが、名を音封じの壺と言い、外観は中くらいの花瓶程度の蓋付きの壺だ。 蓋に刻印された呪文(厳密な意味での魔法の呪文などではなく、どうやら起動の合言葉の様である)を唱えると、唱え終わった瞬間から一定時間(壺の大きさによる)の間、周囲で発せられた音声を封じ込めると言う物。 封じられた音声は、壺の蓋を開けるとそこから流れ出す。 ちなみに再度呪文を唱えて新しく録音しない限り、何度でも再生可能である。 この壺は聖華暦830年代の... -
多機能通信魔導器
多機能通信魔導器(エニグマ) [解説] 冒険者や軍人が使用する携帯型の多機能通信魔導器で、自由都市同盟ではエニグマ(ENIGMA)と言う名前で商標登録されている。 基本的に、機兵に搭載される通信装置と同じ原理のシステムで成り立っており、都市内レベルの近距離であればこの魔導器同士で通信をする事ができる。 また遠距離の通信をする場合は、都市間の通信を行う様な大型通信機へ一度アクセスし、そこから別場所にある大型通信機を介して相手方のエニグマへと接続する事になる(参照:連絡手段について)。 魔法の仕組みとしては、あくまで使用法としては表面的には簡略化されており、魔力を流すだけで誰でも起動できる。 無論の事、内部的な処理は使用者のエーテル波長や波形による個人認証、エニグマ番号による通信相手の特定など、非常に細かく面倒くさい処理が為されているのだが。 起動し... -
魔導器
魔導器 [解説] 魔導工学を用いて作られる発明品の総称。 基本的にルーン技術と魔石技術の組み合わせで出来ているものが多いが、電気を用いる物に限っては旧人類の科学技術的な仕組みをしている。 基本的に詠唱などを必要とせず、エーテルを流すだけで魔導器に搭載された機能が発動する。 また、動力源として各種魔石や液体エーテルを搭載してる物はエーテルを流すことすら不要。 この魔導器だが、古い時代には兵器として使われる事が多く、生活系の魔導器は殆ど作られなかった。 理由としては、この生活系の魔導器が科学技術の家電製品とよく似ていたからである。 建国期当時は、人々の科学に対するヒステリック的な嫌悪感が強く、生活系の魔導器を作る事に強い忌避感を抱いていた。 しかし、聖華暦500年に自由都市同盟が設立され、500年代中期に産業革命が起きると、生活系の魔導器は爆発的に広まるようになる。... -
液体エーテル
液体エーテル [解説] 魔獣の体内で生成された魔石から抽出した無属性魔素を魔素液化触媒に溶かした物。 万能燃料として幅広い分野で使われている。 液体エーテルの需要は非常に高く、その原料となる魔獣の魔石も高額で取引される。 冒険者が魔獣を狩るのは魔石を売る為でもある。 魔獣から採取できる無属性魔石にもF~Sの等級が存在し、内包されてる無属性魔素の量が違う。 一般的には大型の魔物の方が質の高い魔石を持っている。高品質の無属性の魔石は眩い光を放つ。 液体エーテルは聖華世界に置いて最も重要な燃料の一つである。 何故なら、この液体エーテルという燃料は新人類の魔力を肩代わり出来るのである。 つまり液体エーテルを使えば、あらゆる魔導器(機兵すらも)起動できるのだ。 一般的には住宅の外にエーテルタンクという物を設置し、 屋内にある魔導器(湯沸かし器、空気循環器、通信機)な... -
エーテルスタンド
エーテルスタンド [解説] 液体エーテルを取り扱い、販売している企業が街に置いている液体エーテル補給ステーションの事。 機能的には旧世紀のガソリンスタンドとほぼ同じである。 エーテルスタンドの仕組みは自由都市同盟がまず確立させ、それが他の二国へと伝播していった。 液体エーテルは家庭の生活用魔導器を稼働させるのに必要不可欠であり、その液体エーテルを日常的に供給する必要がある。 特に産業革命以降は生活用魔導器が急速に普及し始め、液体エーテル事業は市民生活と切っても切れない存在となっていった。 液体エーテルは無属性魔石を加工する事で得られるものである。 その為、魔石の採掘だけでは無く、魔獣を討伐した際に魔獣の体内からも魔石を回収する事で供給量を確保している。 無属性魔石を精製為の精錬所は陸上艦港に隣接しており、集められた魔石はそこで液体エーテルへと加工、精製... -
エーテル・フロー
エーテル・フロー [解説] 魔装兵アレヴに搭載されている聖王国にて開発中だった新型の魔導器。 この装置に組み込まれた魔法を用いる事で、機体の魔導炉で増幅されたエーテルを付近にいる別の機体へと移す事ができる。 エーテルは外気に触れると霧散する特性を持っているため、本来別の機体が生成したエーテルを他の機兵に移す事はできないとされていたが、このエーテル・フローは分厚い風の障壁でエーテルを覆い、更に障壁内を真空にすることでエーテルの霧散を防ぐという画期的な装置である。 しかし、こんな荒唐無稽な現象をルーン技術だけで制御するのは到底無理があり、開発は難航した。 そして、装置は未完成のまま、機体ごとエルトシャン・グレイブに強奪される。 その後、ダライアス・アームストロングがスパゲッティ化した術式を解明して修正を施したが、どういう訳か術式と適合した人間にしか起動できないとい... -
身分証について
身分証について [解説] 聖華世界においては、カナドを除く主要三国で、国民に対して身分証が発行されている。 元々は聖華暦383年、アルカディア帝国はデューカリオン・コーバック帝の勅命により、帝国にて導入された制度であった。 後にデューカリオン帝が退位し、南の地に自由都市アマルーナ(現在の中央都市アマルーナ)を築いた際に、アマルーナでもこの制度が敷かれる。 更に後、聖華暦500年に自由都市同盟が発足したとき、この制度は同盟全体に広まる事となった。 その後も幾多の小国や都市国家が同盟に加わったが、その都度ごとに身分証制度はそれらの国々にも広がって行く事になる。 一方でカーライル王朝・聖王国であるが、身分証の件で三女神教聖職者たちは、帝国よりも文化的に遅れていると帝国人より揶揄される事に不満を抱いていた。 聖華暦554年、この三女神教聖職者たちの働きかけ... -
エーテル索敵機
エーテル索敵機 [解説] エーテル索敵機とは、陸上艦や軍事拠点、あるいは機兵に装備される索敵機器のことである。 一般的に普及しているものとしては、エーテル・ロケーターと呼ばれるものとマギア・シーカーと呼ばれるものの2つのタイプがあるが、それぞれに以下のような長所短所があり、使い分けられるのが普通である。 エーテル・ロケーター マギア・シーカー 仕組み 魔法波を放ち、返ってきた反射波を解析 範囲内の魔力反応を検知 長所 ・探知範囲が広い(聖華暦800年代において機兵に搭載されているもので10kmほど)・小型化が可能 ・乱戦状態でも探知可能・探知精度が高い 短所 ・乱戦状態では機能しない・探知精度が低い・地形の影響を受ける ・探知範囲が狭い(聖華暦800年代において陸上艦に搭載されているもので7kmほど早期警戒管制機に搭載されるもので5kmほど)・小型化が不可能・燃... -
魔法捜査と刑事捜査について
魔法捜査と刑事捜査について imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [解説] 聖華世界での刑事事件の捜査においては、いわゆる科学捜査が科学技術放棄によって行い得ない事もあり、それを代替する物として魔法捜査が発達している。 この魔法捜査は、主に鑑識の分野において活用され、犯罪の容疑者特定、犯人検挙に貢献している。 刑事事件の捜査は、基本的に以下の様に進められる事が多い。 事件発生、当局(基本的に軍組織)が通報を受ける。 捜査係の軍人が現場に到着。現場の確保、現場保存を行う。 鑑識係の軍人が現場に到着。このとき、鑑識係は3つの班に分かれる。1班:通常鑑識班:足跡や遺留品などを捜索。自由都市同盟においては、指紋採取などの一部の科学捜査あり。 2班:魔法鑑識班:能動的に魔法を行使して、現場調査を行う。主に知覚魔法や知覚強化魔... -
液体エーテル凝固式ナイフ
液体エーテル凝固式ナイフ [解説] 文字通り、液体エーテルをナイフ状に凝固・成形する魔導器。 基本は長さ10cmの筒で中に液体エーテルが入っている。簡易術式により中の液体エーテルを凝固させ、ナイフの刃を成形する。刃渡り7cmほどで切れ味はそこそこ、刺突にも使える。 万年筆タイプのものもあり、こちらはニードル型の刃が出る。 液体エーテルが抗魔結界内でも消失しない特性を利用して、抗魔結界内での使用を前提とした軍用暗器として開発されている。 聖華暦800年代では犯罪への利用を避ける為に一般流通はしておらず、民間での製造・販売は禁止されている。 ちなみに刃にしているエーテルを消費して刃を維持している為、時間経過で刃がどんどん短くなっていく。 -
エーテル
エーテル 聖華世界における魔導エネルギーの総称。 魔法の発動及び、機兵の動力に使われる魔素由来の万能エネルギー。 魔力臓器に保有する無属性魔素を変換したものであり、エーテルの総量は魔力とも呼ばれる。 エーテルへの変換は念じるだけで簡単に行う事ができ、特別な訓練は必要としない。 ちなみに無属性魔素をエーテルに変換する過程で魔力臓器に負荷がかかるため、魔法の発動は魔力だけでなく体力も消耗する。 機兵での戦闘では無属性魔素のエーテル変換が常に行われるため、体力の消耗も著しいものとなる。 魔力臓器内の無属性魔素を全てエーテルに変換すると、魔力切れという症状が発生する。 エーテルには出力が存在し、このエーテル出力によって発動できる魔法の規模が決まる。 機兵に搭載されている魔導炉はこのエーテル出力を飛躍的に向上させ、8mの人型機動兵器を起動させるに至る。 ... -
固定式多重炉心大型魔導炉
固定式多重炉心大型魔導炉 [解説] 聖華暦200年代初頭、第一次聖帝戦争が勃発する。 この4年間の戦いにおける戦訓で、各地の要塞が幻装兵の装備する砲戦兵器に散々に叩かれた事例を鑑みて、アルカディア帝国とカーライル王朝・聖王国の量国ともそれに対処する必要性に迫られた。 一応215年には聖帝条約により、科学技術製の幻装兵用手持ち火器は禁じられたのだが、幻装兵に内装式の砲戦火器だけで、要塞には充分な脅威であった。 ちょうど良い事に、100年代末から200年代初頭の当時、『幻装兵の魔導障壁を魔導工学をもって再現できないか』という研究が行われていた。 だがしかし、試行錯誤の末に魔導器として再現され完成したそれは、あまりにも巨大でまともな持ち運びなどできない代物であった。 当然当時の精霊機や第二世代機兵はおろか、聖華暦830年現在の機装兵にすらも搭載などできる物ではない... -
エーテル乱流
エーテル乱流 [解説] 多数の魔導炉が近隣領域内で稼働する事により、発生するエーテルの渦動乱流。これの存在は、聖華暦以前の旧大戦期には既に、多数の幻装兵が軍団を組んで行動した事で、当時から知られている。 このエーテル乱流により、魔導工学による通信やセンサーなどはその機能を乱され、効果を発揮できなくなる。またある程度以上に強いエーテル乱流は、光魔法や暗黒魔法以外の魔法行使に悪影響を与える。特に誘導系の魔法はもろに影響を受け、せいぜいが術者の視界内での誘導が精々となる。それ以上の距離をエーテル乱流下で攻撃する場合、多数の術者による面制圧しか無くなるのだ。 ことに艦船搭載用多重炉心大型魔導炉が多数集まった場合のエーテル乱流はあまりに酷く、聖華暦830年代の技術力に於いてもこれを解決はできていない。以下に、多数の艦船による艦隊戦時のエーテル乱流の効果について、述べる。 多数の艦... -
念話
念話 [解説] エーテルを介した通信魔法の一種。 思考したことを他者に送ることができる。 古くから存在し、この魔法を使用できる人間は魔導士の才覚があると考えられていた。 現在では通信魔導器の普及により念話の魔法的価値が下がったため、魔法科を選考する魔導士志望の生徒などが学ぶ魔法となっている。 仕組みについては下記を参照。 [念話の基本原理について] 念話の基本的な原理としては次のように3つの工程で説明することができる。 1.[相手のエーテル波長を認識しておいて、糸電話の糸を繋ぐようにエーテルパスを繋ぐ。この際、構築する術式により、情報送信のみ可能なエーテルパスか双方向にやりとりできるエーテルパスかが決まる。] 2.[繋がったエーテルパスを通じて、伝えたいイメージを相手に送る。] 3.[双方向のエーテルパスが繋げられた場合、相手は繋げられ... -
エーテル灯
エーテル灯 [解説] 液体エーテルを用いて点灯するライト。 ガラス瓶のような細長い形状をしており、中に電気が流れることで明かりが灯る。 エネルギーに液体エーテルを用いる関係上、魔石灯よりも高価で余り一般的ではない。 ガラス瓶に色を付けることでイルミネーションになるので、派手な飾りつけなどで使われる。 また帝都ニブルヘイムでは町中をエーテル燃料が循環しているため、街の明かりにはエーテル灯が使われている。 -
魔導炉
魔導炉 [解説] 基本的には操手から吸い上げたエーテルを増幅する、魔導工学の粋を集めて作られた精密魔導器。 この『基本的には』という但し書きは、要塞や都市の魔導障壁動力源となる据え置き型の大型魔導炉や、艦船の動力源となる大型魔導炉などは、操手のエーテルではなく液体エーテルを使って稼働しているからだ。 元々の操手が供給したエーテルが10マギアだとすると、炉に通した後のエーテルは50マギアはあると考えるとイメージしやすい。 機兵の場合は、出力が上がったエーテルを転換炉という油圧機構に流す事で、機兵の全身に潤滑油が行き渡るのである。 魔導炉が開発されたのは、旧大戦中期の時代である。 開発者は、当時15歳だった賢者サライ。 彼が開発した魔導炉が、機兵(現代で言う幻装兵)の建造を後押しし、追い詰められた新人類解放軍を救ったのだ。 当時、サライは魔法... -
エーテル粒子加速器
エーテル粒子加速器 [解説] WARES及び新人類解放軍で使われていた科学技術と魔導工学のハイブリットパーツ。 エーテルは科学的に圧縮し、縮退・融合する事で物理エネルギーを持つ『エーテル粒子』となる。 このエーテル粒子が生成される過程で、瞬間的に発生する高主力のエーテルを科学的な装置で持続化し、武装等のエネルギーとして転用するために開発されたのがエーテル粒子加速器である。 起源はWARESにあるが、この装置は主に幻装兵の武装等のジェネレーターとして使われる事が多かった。 一見すると、使い勝手のいい高出力エーテルのアフターバーナーのように思えるが、この機構を作動させる際には必ずエーテル粒子が生成されるため、連続使用を続けると行き場を無くした粒子の運動エネルギーによって自壊してしまう。 その為、この装置を作動させた後には機構内に溜まった「余剰粒子」を開放する冷却放出を行う必... -
魔導地雷
魔導地雷 [解説] 旧世紀の地雷とよく似た機構を備えた埋設型の対機兵、対艦用爆弾。 よく似た、というのも、上面に加圧式のスイッチがあり、これを機兵が踏む、もしくはホバーの圧がかかる等すると内部の液体エーテル容器が割れ、簡易術式にエーテルが流れてフレイムピラーが発動する仕組みになっている。 マギア・シーカーをかわす為に作動は機械式となっており、事前の発見はとても難しい。 この地雷の登場は金属探知系の魔法や魔導器の発達を促す事につながり、さまざまな魔法や魔導器を生み出すきっかけとなった。 さらに魔導地雷自体も発見されにくいように、現在では競い合うように開発が続いている。 -
エーテルカートリッジ
エーテルカートリッジ [解説] WARESが開発した魔素収集と蓄積、エーテル化を一度に行う装置。 開発には魔獣の持つ魔力臓器の構造と仕組みを参考にしている。 新世暦に旧人類が世界に溢れる魔素をエネルギー資源として活用する為に研究開発された新基軸の技術である。 魔素の発見と野生化した生体兵器である魔獣の体内に発生していた魔力臓器の研究により、魔素を空気中から吸着、蓄積し、エーテルに変換する機構を科学的に再現したものが、このエーテルカートリッジとなる。 試作段階ではおよそ12〜15マギア程度のエーテルを蓄積する事が可能となり、新人類を創造した後は新人類の高度な魔力臓器も研究する事で20マギアまで改良する事に成功した。 旧人類はこれを様々なエネルギー源として活用、当然ながら武装のエネルギーにも使われるようになった。 この当時は旧人類自体に資源の余裕が無かった為、... -
エーテライト
エーテライト [解説] 雷と水と土の魔石に少量の白金を加え、魔素液化触媒などの錬金触媒を複数組み合わせる事で形成される真っ白な金属。 エーテルの伝達能力に優れ、魔法の情報処理を行うのに適した素材。 その為、エーテライトは機兵の魔導制御回路や魔導炉の内部機構の素材として使われるようになった。 エーテライトの起源は錬金術師パラケルススが研究していた『賢者の石』(ブラッドグレイル)に端を発する。 5色の魔石を合成する上で、雷と水と土の魔石の結合に成功した際に、偶然生まれたのがこのエーテライトと呼ばれる金属である。 ブラッドグレイルの様なエーテル増幅能力は持たなかったが、こちらはエーテル伝達に優れるという特性を持っていた為、帝国軍の機兵開発局へと提供された。 最初のエーテライトが生み出されたのは聖華暦158年と記録されている。 -
音受器
音受器(ラジオ) 音声受信魔導器を略して、『音受器』と呼ぶ。 これはいわゆるラジオの事で、一般での通称もまたラジオと呼ばれている。 雷魔法を応用して電波を送受し、放送局から発信された音声を番組として受け取るこの魔導器が開発されたのは、驚くべき事に魔導映写盤(マギ・テレビジョン/テレビ)の普及よりも後の事になる。 聖華暦700年代中期に魔導映写盤が開発され、娯楽として記録映像を見る為の魔導器として世に広まる。 当初のこれは、あくまで大掛かりな記録装置に記録されて配給された映像を、ただ単に再生するためだけの道具であった。 だが後に通信放送の技術が熟するに従って、放送局から各魔導映写盤への一方通行の映像放送が可能になる。 まあ雷魔法の応用で電波を飛ばす技術は難易度が高く、例えば首都の放送局であれば周辺都市が精一杯であったが。 ここで問題となったのは、... -
デヴィルン粒子
デヴィルン粒子 [解説] 聖華暦622年、自由都市同盟のボールドウィン・デヴィルン博士が魔導理論的に推測し、その存在を予言した粒子。 存在が実証されたのは聖華暦659年、これも自由都市同盟のホレイショー・デヴィルン博士によって。 父親であるボールドウィン博士の研究を受け継いたホレイショー博士は、これを実用化して抗魔結界を完成させた。 この粒子は空気中のエーテルと結びつき、そのエネルギーを高次元空間へと向けて放出して消滅するという性質を持つ。 エネルギーが放出されるのが高次元空間であるため、三次元空間にはなんら影響をもたらさない。 この粒子で満ちた空間では、普通は魔法は発動しない。 魔法の効果が発揮されるより先に、術者より放出されたエーテルが消滅してしまうためである。 ただしエーテル消滅効果を発揮するのには、空気中に一定以上の密度で存在する事が必... -
ルーン技術
ルーン技術 [解説] ルーン技術とはルーン文字を用いた、魔法発動の簡略化技術の事である。 ルーン文字は古代の北欧で使われていた文字であり、魔導学における情報の集合体の事である。 ルーン文字の一文字一文字には膨大な情報量が詰まっており、これらを複数組み合わせる事で、魔法の発動に必要な術式を組み上げる事ができる。 このルーン文字の組み合わせの事を簡易術式と呼ぶ。 魔法の発動に必要な術式とは、すなわち脳内イメージである。 つまりルーン文字の簡易術式は、膨大な情報を用いる事で、あたかもそこに一つのイメージがあるかのように脳に認識させる技術なのである。 簡易術式にエーテルを流した瞬間に、脳はルーン文字から情報を読み取り、自動的に魔法の発動に必要な術式(イメージ)をくみ上げてくれる。 ルーン技術は新人類の魔法発動プロセスを大幅に簡略化させ、機兵の魔導炉を始めとした、様... -
抗魔結界
抗魔結界 [解説] 一部屋単位で構成される、魔法の発動を阻害するシステム。 このシステムは『抗魔結界』と名付けられてはいるものの、その実は結界と言うよりもエーテルを消失させる性質を持つ粒子の散布装置だ。 その粒子の名を、デヴィルン粒子と言う。 この結界は、2つの要素より成立している。 1つは建築物の土台に埋め込まれた、デヴィルン粒子集積魔導器。 もう1つは、それと直結されてデヴィルン粒子の散布を行う壁面の建材だ。 この結界が魔法発動を阻害する原理であるが、それ自体は思ったよりも簡単である。 デヴィルン粒子は空気中のエーテルと結びつき、そのエネルギーを高次元空間へと向けて放出して消滅するという性質を持つ。 エネルギーが放出されるのが高次元空間であるため、3次元空間にはなんら影響をもたらさない。 一定以上の密度でこの粒子が満ちた空間では、普... -
マナ・カート
マナ・カート [解説] 聖華暦717年に聖王国の聖華鍛冶師協会が開発した特殊な増槽。 マナ・カートは瞬間的に大量のエーテルを供給するためのカートリッジ式の特殊な増槽である。 一般的な増槽のように持続的にエーテルを供給し続けることは出来ないものの、瞬間的に100マギア近いエーテル出力を出すことが可能で、魔導龍翼をはじめとする使用自体に膨大な魔力を必要とする特殊装備の使用補助として用いられることが多い。 マナ・カートには聖華鍛冶師協会が発明、実用化した液体エーテルの凝固技術をもちいて固体化させた液体エーテル(これをエーギルと呼ぶ)が封入されている。 このことが通常の増槽との最大の違いであり、マナ・カートが『特殊な』増槽である所以といえる。 では、なぜ液体エーテルではなく凝固させる必要のあるエーギルを用いるのか。 その答えはエーギルが持つ特性にある。 エーギル... -
エネルギーについて
エネルギーについて 聖華世界で一般的に燃料として使われるものは大きく分けて、魔石と液体エーテルの二種類になる。 それ以外にも燃料として使われるものは存在するが、余り一般的ではない。 [魔石] 魔石は魔素が自然結晶化した物と、魔獣の体内で生成される物の2種類に分けられる。 自然結晶した物は、下位5属性魔素のいずれかに偏り同質の特性を放つ魔石となる。 魔獣の体内から取れる物は新人類が体内で生成する無属性魔素と同質の物が内包されている。 炎の魔石は魔力を用いずに火を起こすのに使える為、鈩場などでよく使われる。 雷の魔石は電気を放つ性質を持っているため、機兵の部品だけでなく生活用品にも使われる。 水の魔石はシャワーや風呂場で使われ、風の魔石は空気の循環機構に、土の魔石は建築用の石材を生み出すのに使われる。 ちなみに魔石はミスライト鋼と呼ばれるインゴットに生... -
アレヴ
「魔装兵 アレヴ」 [解説] 第七世代機兵 聖華暦829年より開発が始まっていた聖王国の最新鋭魔装兵。 自由都市同盟へと亡命する手土産としてエルトシャン・グレイブの手により強奪され同盟へと渡る。 魔装兵として作られてはいるが、機体の骨格や構造から法撃を行う為に開発された機体ではない事が分かる。 分厚い装甲に、近接武器を扱う為の強靭な魔力収縮筋を搭載した手足。明らかに前線での運用を想定して設計されている。 この機体の左腕にはエーテル・フローと呼ばれる特殊な魔導器が組み込まれた盾が装備されている。 この装置は機体の魔導炉が増幅したエーテルを風魔法に載せて付近の機体に流し込むことができる。 これによりアレヴは味方の機兵の出力を向上させ、戦況を有利に運ぶための支援機として開発された事が分かる。 エルトシャンが都市同盟軍に提供した時は未完成... -
人魚の歌声
人魚の歌声(マーメイディア) [解説] アイオライト・プロダクション製の携帯型音声魔導器。 従来の録音魔導器を発展させたもので、SDメモリーのような音楽カセットを差し込むことで本体に音楽データを記録することができる。 この魔導器の最たる特徴は、記録した音楽データを脳内でイメージするだけでその曲が再生されるところにある。 魔導器を手に持ち、機器にエーテルを流し、曲をイメージするという手順で音楽が再生される。 従来型のようにカセットを差し替える手間がなく、合理的かつ携帯性に優れている。 およそ500曲を記録できる記録領域を持ち、価格も700ガルダ程度と安価に入手できることから、学生などを中心に若者たちに人気となり瞬く間に普及した。 見た目は手のひらくらいの大きさの貝殻で、貝殻の表面には商品ロゴである人魚を象ったオシャレなシンボルがプリントされている。 貝殻を開ける... -
スモークウッド
スモークウッド [解説] ヒノキに近い仲間の常緑針葉樹で、樹皮が煙にくすんだような白色であることからスモークウッドと呼ばれている。 魔素への感受性が高く、樹血の生産に用いられる樹木の一種で、高山地帯を除く山地や平地に広く分布している。 特にカナド領南部から聖王国領にかけては森林地帯でよく見られる種である。 エーテルの伝達効率が非常に高く、ほとんどロスなくエーテルを伝達させることができる反面、エーテル伝達速度は遅いという変わった性質を持っている。加えてヒノキと同様に加工しやすく、しなやかで丈夫であることから様々な魔導器や魔導杖の素材などにも利用されている。 このほか、樹皮もその耐水性の高さを利用して檜皮葺として屋根に用いられるなど、生活に根付いた樹木だといえる。 -
エーテリックライフル
エーテリックライフル [解説] WARESで使用されていたエーテル粒子を用いた光線銃。 エーテルを科学的に圧縮し、縮退・融合したものが「エーテル粒子」であり、この変化の際にエーテルが運動エネルギーに変換されており、それをEフィールドという磁界の力場によって収束させ打ち出すのがエーテリックライフルの仕組みである。 エーテルの生成にはエーテルカートリッジと呼ばれる部品が採用されており。 カートリッジが空気中の魔素を吸引し、内部でエーテル変換を行う。 一定量を消費するとチャージ期間というリロードを挟まないといけないが、魔素が存在する地帯であれば弾切れになる事はない。 エーテルカートリッジで生成されるエーテルの出力はたったの20マギアしかないため、残念ながらカートリッジを用いて機兵を動かす事はできない。 この20マギアと言う小さい出力をエーテル粒子としてビーム砲に... -
魔導障壁
魔導障壁 [解説] 魔導障壁とは、簡単に言ってしまえば敵からの射撃攻撃をほぼ完全に防御する、不可視のバリアーである。 その動力源には無属性魔素を変換したエーテルが用いられる。 その防御力は高く、たとえ艦砲であっても一撃で破る事はほぼ不可能。 これは元来旧大戦において、新人類解放軍の幻装兵に搭載されていた。 元々幻装兵は、旧人類WARESの軍隊、ことにその主力たるLEVに対抗するために造られた節がある。 そのためかこの魔導障壁は、LEVが得手とする射撃戦闘に対するカウンターとして、極めて有効に設計されていた。 射撃兵器の着弾による瞬間的な衝撃では、この障壁を破る事は困難どころか至難である。 たとえそれが超絶的な破壊力を誇る粒子ビーム砲の着弾であろうと、結局は粒子がぶつかる事による物理ダメージであるが故に、障壁に受け流されてしまうのである。 ま... -
エレメントグローブ
エレメントグローブ [解説] 生地の裏に五属性の内いずれかの属性のルーンを施した革手袋。 エーテルを流す事でその属性の魔法弾(テニスボール大)を作り出し、それを投げつける事で攻撃を行う戦闘用魔導器である。 各属性ごとに名称が違う。 戦闘用とはいっても、威力のほどは正直言って魔法のそれよりも低く、ボール投げの要領で自分で当てなければならない。 利点はアーティファクトなどとは違って安価に製造できる事、詠唱無しに使える事と具体的な発動のイメージが必要無い事だ。 また、魔法のイメージが不慣れな者も、この魔導器を使用して訓練すれば具体的なイメージを掴む事ができる為、軍などで取り入れている所もある。 ○火属性……ファイアグローブ ○水属性……アイスグローブ ○雷属性……サンダーグローブ ○土属性……ストーングローブ ○風属性……エアログ... -
ローレライの詩
ローレライの詩 [解説] 聖華暦614年、聖王国のクルセイダーであり詩人であったハインリッヒ・ハイネクラインによって考案され、メシュラム・グループ傘下の魔導器メーカー、エラ魔導器機開発研究所との共同開発によって作り出された陸上艦船用エーテル索敵機の一種。 光魔法によって実体のない肉体を半径15km程度のドーム状に展開し、その範囲内の地形や物体、そしてその動きまで全てを描画可能という極めて高い性能を誇る。 これを可能としているのが装置に直接接続される詩女(うため)と呼ばれる存在である。 膨大な情報を処理する装置として「聖痕を有する人間」そのものを使っているのだ。 ローレライの詩に接続された詩女は光魔法により作り出される実体のない肉体を自身の肉体として認知することで、その認識を広げ、その内部で起こることすべてを計器に描画する。こうして規格外とも言える高い索敵性能を実現... -
魔法弾
魔法弾 [解説] 聖華暦700年代後半に聖王国において実用化された実弾式魔導砲用の特殊な弾丸。 その名の通り、実弾式魔導砲を用いて簡易に法撃を行うための弾丸で、魔導砲から撃ち出されたのちにあらかじめ弾丸に込められた魔法が発動するというもので、現在の機構が発明され、普及したのは先にも説明したように聖華暦700年代後半頃であるが同様の考え方の物自体はそれ以前から細々と各地に存在していたとされる。 基本的にはどのような魔導砲でも使用可能であるが、その構造上の性質から、弾自体が大きくなるほど規模の大きな魔法を発動させることができるため、魔導散弾砲や擲弾投射砲用のものが主流である。 [基本構造と作用機序] 初期型魔法弾 現在残っている記録の中で最古ものは聖華暦540年頃、産業革命頃に試作されたものであるとされている。 この頃のものは、超小型の増槽を魔莢と呼ばれる... -
エレメントナックル
エレメントナックル [解説] 生地の裏に五属性の内いずれかの属性のルーンを施した革手袋。 エーテルを流す事でその属性を拳に纏い、それで殴りつける事で攻撃を行う近接戦闘用魔導器である。 類似品にエレメントグローブがあるが、こちらは近接戦闘を主眼にしている為より頑丈に作られている。 各属性ごとに名称が違う。 戦闘用とはいっても、威力のほどは正直言って魔法のそれよりも低く、格闘技の要領で自分で当てなければならない。 利点はアーティファクトなどとは違って安価に製造できる事、詠唱無しに使える事と具体的な発動のイメージが必要無い事だ。 また、魔法のイメージが不慣れな者も、この魔導器を使用して訓練すれば具体的なイメージを掴む事ができる為、軍などで取り入れている所もある。 ○火属性……ファイアナックル ○水属性……アイスナックル ○雷属性……サンダーナッ... -
魔層炉
魔層炉(まそうろ) [解説] アーケシウス用の動力として、旧大戦期のアーシア人が開発した魔導器。 魔素を特殊なフィルターでエーテルに変換する一種の魔素ろ過機。 持久力はあるが、一気に出力を上げる瞬発力がないため、機兵の動力などには不向き。 製造法は現代でも残っているが、魔導炉が比較的安価に手に入るようになった今となっては需要はない。 -
法撃型魔導砲
法撃型魔導砲 [解説] 魔導砲とは呼ばれているものの、これはどちらかと言うと『一種類の魔法にのみ対応した魔導杖』と言った方がいい存在である。 これが何時頃から出現したかについては、歴史資料の喪失により定かにはなっていない。 しかし遅くとも聖華暦300~400年代頃には、艦船の副砲や対空砲(対処する相手が機兵であるから、『対空』と言う言葉には語弊があるが)として搭載されていたのは確かである。 これが500年代半ば頃の産業革命期において、この時期爆発的に造られた多数の試作機や実験機の兵装として、いわゆる4.5世代機兵の武装の1つとして小型化、実装された物が機兵用の法撃型魔導砲の始まりであるらしい。 構造は魔導砲の基部、尾栓部分に低位のブラッドグレイル(ランクD~Eのもの)を埋め込み、砲身内部に発動させる魔法の術式をルーンで刻み込んだ物が基本だ。 このブラ... -
エーテリック・アクセラレーター
エーテリック・アクセラレーター [解説] エーテリック・アクセラレーターとは、基本的には機兵の魔導炉にブラッドグレイルのキューブを搭載するためのユニットである。 高品質のブラッドグレイルはオリハルコンに近い特性を持っており、それ自体がエーテル増幅装置として働くため、魔導炉に搭載できれば理論上は高出力の炉が造れるのである。 しかし実際のところは、魔導炉にブラッドグレイルを組み込むと制御不可能になって暴走し、爆発事故が相次いだ。 この装置の開発自体は、相当昔から連綿と行われていた事がわかっている。 ただし先に述べた通り、相次ぐ爆発事故により、三国のどの陣営でも何度も計画は立ち上げられ、しばらくして頓挫すると言った事を繰り返していた。 かろうじて作動する自由都市同盟の実験的機体シルト・ランツェが(胴体のみではあるが)一応の完成を見たのは、聖華暦700年代末期で... -
スパークショット
スパークショット [解説] 下位の雷属性攻撃魔法で一条の電撃を放射する。 電撃を浴びると激しい痛みと火傷に似た傷を負う事になる。 魔導器や電子機器にも強い影響が出る。 威力は同じ雷魔法のスタンボルトよりも高く、その分、エーテル消費も大きい。 射程距離は30~50mほどで、機兵で使用した場合は200〜300mほどになる。 詠唱は「雷光よ 迸れ スパークショット」 -
吸引筒
吸引筒 [解説] 簡易術式化した風魔法エア・ドレインを筒の一方に掘り込んだ簡単な魔導器。 吸入側を液体に浸けてエーテルを流せば液体を吸い上げて吐出側から吐き出すという、ごく単純なものである。 とはいえ、これはこれでとても便利なもので、いわば簡易的なポンプである。 ただし、吐出側になんらかの器を用意しておかなければ、吸い込んだ液体はただただ流れ出るだけとなる。 -
紫電の指輪
紫電の指輪 [解説] 雷魔法スタンボルトの簡易術式を指輪の内側に刻み込んだ魔導器で、華美な装飾を施したもの。 指輪にエーテルを流せば指輪を向けた先に向かってスタンボルトが発動する。 アルカディア帝国内で貴族や資産家が自衛の為に持つもので、一流の職人によるオーダーメイド品である事が多い。 犯罪に使用されるケースも十分に考えられる為、一般には出回っていない。 また、購入および所持の際には当局への報告が義務付けられている。 -
華凛
精霊機 華凛(かりん) [解説] 執行者 リサ・エーデルワイスが搭乗する精霊機。 聖拝機関がリサ専用に特別に作り上げた機体であり、リサ本人にしか操る事はできない。 機体サイズは5m程度と機兵の中では極めて小さい。殆ど従機と大きさは変わらない。 機体の製造開始は聖華暦828年~829年の間に行われ、リサのパートナーである精霊・仙狐(以下シェンフゥ)の協力のもと設計が行われた。 829年4月に完成し、執行者としての訓練課程を修了したリサ・エーデルワイスによって機体の受領がされた。 この機体には共鳴魔導炉という特殊な魔導炉が組み込まれており、リサとシェンフゥが同時にエーテルを送ることで起動する。 大概の精霊機には精霊由来のロストテクノロジーが組み込まれているが、華凛も例に漏れずシェンフゥが操る妖術という魔法とは異なる不思議な術を使用できる。 この機... -
魔導杖
魔導杖 [解説] ブラッドグレイルを用いて製造される杖状の魔導兵装。 魔導炉からエーテルを吸い上げ、ブラッドグレイルを通す事でエーテル出力を瞬間的に向上させる。 魔装兵の代表的な武装として、魔導士の操手が好んで扱う武器。 基本的に機兵は機体の稼働にエーテル出力の殆どを回しているため、ブラッドグレイルを用いなければ大規模な魔法を発動する事はできない。 その為、大規模な魔法を使うにはエーテルブースターの役割を果たす魔導杖のような魔導兵装が必須となる。 魔導杖はエーテル出力を飛躍的に向上させるが、それは杖に滞留しているエーテルのみに留まる。 この杖に滞留しているエーテル出力は100マギアを超える非常に高い出力を持つ。 100Mを超える出力があれば上級までの魔法も発動可能となるため、大概の魔法は発動できるという事になる。 (極大魔法を発動するには足りないが) ... -
蒸気機関
蒸気機関 [解説] 蒸気機関とは、言わずと知れた『水を加熱して蒸気を発生させ、その圧力でシリンダーを動かす動力機関』である。これは聖華暦500年代末の研究者、チャーチル・バレッジ博士により再発見され、コクトー商会によって自由都市同盟に、そして新人類国家の三国に広まった。 だがそれ以前の時代に於いて、類似の発想があった事について触れておこう。聖華暦500年代半ばの自由都市同盟に於いて、非力な従機をパワーアップする計画が持ち上がる。この頃の同盟には基本、機装兵に類する機種は輸入品以外はナプトラ王国(旧都ナプトラ)の一部工房やロココ設計所など一部企業の、試作実験機が存在するだけであった。 ここで同盟では、従機のパワーアップのために補助的な動力を積む案が提出された。その補助動力として浮かび上がったのが、機兵の排熱を利用して蒸気を作り、その圧力でシリンダーを動かすと言う物である。... -
マリオネッテ・レクシリン
マリオネッテ・レクシリン [解説] 錬金術によって精製される魔法薬の一種。 服用してから10分が経過すると非常に強い暗示が掛かり自分の肉体を動かせなくなってしまう。 この状態を『マリオネット状態』と呼び、この時に出来ることは精々発声することくらいである。 薬効は一時間程度持続する。 動けなくなった相手を操る魔導器『マリオネッター』と併用することで相手を意ののままに操る事が出来る。 元々は聖華暦200年代頃に、奴隷に仕事を強要する事を目的としてアルカディア帝国で開発された薬だった。 しかし、この薬を悪用して性行為に及ぶなどの事件が多発した為、製造から10年程度で禁薬指定となり、国内外を問わず製造することが禁止された。 だが、この薬は一部の貴族からの需要が高く裏社会のマフィアなどの元で密造が続けられた。 需要が存在する以上、この薬を完全に撲滅する事は敵わず、現代... -
エーテリックリアクター
エーテリックリアクター [解説] エーテルカートリッジで集めたエーテルを粒子化して無限循環路内で循環させて高出力化する装置。 通常のエーテルカートリッジ単体では出力20マギアであるのに対し、エーテリックリアクターを通す事で実に2.5倍 、50マギアに出力が向上する。 開発は新世暦100年代初頭で、高いエーテル出力は様々な分野で利用され、技術的発展が齎される。 この装置によって旧人類の地球再開発にも弾みがつくと期待されていた。 だが、それも魔獣掃討に強力な兵器が必要であると、すぐさま軍事転用される事となり、LEVのエーテリックライフルや、後には幻装兵にも搭載されるようになっていった。 聖華暦200年代のヴァース条約締結によって、当時に現存して使用されていたエーテリックリアクターは全て廃棄処分となり、今では発掘品でしかお目にかかる事は無いだろう。 -
ミスライト鋼
ミスライト鋼 [解説] 自然結晶した魔石を加工したインゴットの総称。 一般的にはミスライトと呼ばれる。 主に魔剣や魔導器の素材として使われる。 ミスライト鋼の品質に関しては元の素材となった魔石に大きく左右される。 その為、ミスライト鋼の等級もF~Sまで存在する。 魔石同様にDランク以上のミスライト鋼なら自動で魔素の補充を行ってくれる。 E以下のミスライトは中の魔素が枯渇するとただの石片となるので交換する必要がある。 ミスライトを使った魔剣の特性もまた使用した素材に由来する。 火のミスライトを用いた場合は炎の剣、風のミスライトは風の剣となる。 人工魔石からもEランク相当のミスライト鋼を生成する事ができる。 ちなみにこの人工魔石を用いたミスライトにエーテルを流すと中の魔素が暴走して破裂する。 この破裂する現象を利用して即席の手投げ弾を作る事ができる... - @wiki全体から「エーテル波形記録魔導器」で調べる