魔導書 - 聖華世界 @ wiki

魔導書

[解説]

聖華世界において魔導書とは、基本的には魔法を習得する為の手引書である。

『基本的に』と書いた理由は後述するとして、まずは魔法の手引書とはどういったものかについて説明をする。
今は『例外』もある、とだけ書いておく。

まずは基礎編として魔法がどういったものか、どのように使うのか、発動させる為のイメージはどうすれば良いのか、などの基礎的なものを簡潔に纏めたもの、本当に初心者向けの手引書としか言いようの無いものだ。

それから応用編、中〜上級者用により踏み込んだ内容のもので、こちらでは中〜上位魔法についてやルーン文字の解説、簡易術式の仕組みなどを教えるものがほとんどと言って良いだろう。

それゆえに魔導書を持った者を見れば、魔法について修行中の青二才、というイメージを持たれやすい。

事実、手引書に頼っているのだから仕方ない事ではあるだろう。
だが、研鑽を積む事自体は誰しも行う事であるので、別段悪い事では無い。

あと、この手の魔導書の中には巻物と同じで簡易術式が書き込まれていて、即席で魔法を放つことができるものもあったりする。

『例外』としての魔導書

さて、上記した『例外』について記しておこう。
この場合の魔導書は、特別に作られたアーティファクトとして扱われる。

アーティファクトは聖華暦800年代には製法の失われた特別な魔導器である。
アーティファクトと言って真っ先に思いつくのは冠位錬金術師グラス=ディメリアの作った作品群であろう。

他にも聖王国は聖拝機関の代行者達が持つ聖典などが挙げられる。

あれらは非常に強力な代物で、今現在の魔導工学では新たに創り出すことはおろか、再現さえ困難だ。
ごく簡単なものでさえ複製することが非常に難しく、出来ても精々が劣化コピー止まりという代物だ。
そう言った意味で、アーティファクトがいかに狂気に触れた産物であるかが窺い知れる。

それはさておき、そのアーティファクトに含まれる魔導書とは一体どういった代物なのか？

それは、特定の上位魔法を行使出来る代物や、失われた神代魔法に関わる物である。

特定の上位魔法を行使出来る魔導書というのは、アーティファクトとしての魔導書としてはポピュラーな部類と言える。
上位巻物もこれに含まれるからだ。
上記の簡易術式を組み込んだ魔導書は、これの模倣である。

これらはそれ自体は割と現存している物も多く、滅多な事ではお目に掛かれず、購入するには相当な高額になるとは言え、入手出来る機会があるのだ。

その一方で、神代魔法に関わる魔導書というのは、ほとんど確認例が無い。
ほとんどという書き方から分かる様に、無いわけでは無いのだ。
ただ見つからないだけである。

失われた神代魔法は各国で研究や復元が行われているのだが、未だに多くは成果が上がっていないのが現状である。

それでも神代魔法についての研究はいまだ継続されている。
それは神代魔法があらゆる魔法を凌駕するほど強力極まりないゆえである。

よって、これら神代魔法に関わる魔導書の発見は、それを見つけた者に素晴らしい栄誉や富を齎し、それらを紐解き、神代魔法を再現せしめれば、伝説に名を残す魔導士となれるだろう。

それらは確かに実在する。
それゆえに、探究者は血眼になって探し続けるのである。

魔導書一覧

• 青の魔導書
• 赤の魔導書
• 真なる叡智の書
• 四の聖典コールテンペスト
• 精霊原書
• 風霊の書
• 古き神々の系譜
• 魔導外典断章『生命簒奪の章』
• ミコト聖書