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ウィル・ターナー

名前:Will Turner
デビュー:『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』(2003年)

概要

港町ポート・ロイヤルの鍛冶職人。剣を作るだけでなく、1日3時間の稽古で剣術も身につけている。

貿易商の父親が出張の間、母親と二人で暮らしていたが、母の死をきっかけに父を探すために乗った船が難破し、ドーントレス号に救助された。ウィルのことを見つけたエリザベス・スワンとは相思相愛だが、身分の違いから踏み出せずにいる。利害の一致から海賊ジャック・スパロウと手を組む。

ウィルはすぐには信じなかったが、ウィルの父ビル・ターナーはジャックと組んだこともある海賊だった。

エピソード

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち

母親と二人暮らしの少年ウィルは母親の死後、離れて暮らす父ビル・ターナーから送られてきたアステカの金貨を胸に、父親探しを始める。ある時、ウィルが乗り込んだイギリス*の商船が海賊のブラックパール号の砲撃を受けて全滅。海に投げ出されたウィルは近くを通りかかったドーントレス号に救助され、ウィルと同年代の総督の娘エリザベス・スワンに介抱される。この時、ウィルはアステカの金貨を紛失してしまうが、実はエリザベスがこっそり隠し持っていた。

大人になりポート・ロイヤルで鍛冶職人となったウィルは、エリザベスと友達以上恋人未満の微妙な関係を保っていた。ある日、仕事場にお尋ね者の海賊ジャック・スパロウが逃げ込んできて、剣術を嗜むウィルはジャックに挑む。ジャックはウィルに見覚えがあると言うが、海賊を嫌うウィルは「そんなはずはない」と断言する。ウィルと剣を交えるジャックだが、鍛治職人のジョン・ブラウンに背後から殴られ、フォート・チャールズの牢屋に収容される。

その夜、ポート・ロイヤルにかつてジャックを裏切ったヘクター・バルボッサ率いるブラックパール号が襲撃し、アステカの金貨を持つエリザベスを誘拐してしまう。海軍が頼りにならないウィルはエリザベスを助けるため海に詳しいジャックを頼って彼を脱獄させる。ジャックとウィルはドーントレス号を奪う振りして海軍を欺き、インターセプター号を奪う。ジャックはトルトゥーガに向かい、旧友の呑んだくれジョシャミー・ギブスと再会する。ジャックはウィルが旧友ビル・ターナーの息子であると話し、ブラックパール号奪還の計画に使えると話す。賛同したギブスは乗組員を集めると、ジャックのコンパスを使ってバルボッサの目指す死の島(イスラ・デ・ムエルタ)へと向かった。

ジャックとウィルは乗組員を船に残して死の島に上陸し、「いざという時は海賊の掟に従え(=いつまでも戻ってこなかったら俺のことは置いていけ)」と告げる。バルボッサはエリザベスの血を使って、自分たちにかけられた不死の呪いを解除しようとしていた。ジャックは作戦のために待機するよう指示するが、ウィルは我慢できずにジャックを殴り倒し、単身エリザベスを救出。ジャックを置いて船へと戻り、さっさと死の島を脱出してしまう。

ブラックパール号がインターセプター号に追いつくと、バルボッサは呪いを解くのはエリザベスの血ではなくウィルの血であると気付き、ウィルを捕らえる。一方、ジャックとエリザベスは島流しにされてしまう。

死の島でバルボッサがウィルの血を使って呪いを解こうとしているところにジャックが現れ、「この島は海軍に包囲されている。奴らを全滅させてから不死の呪いを解いたほうがいい」と助言する。ジャックはこの時宝箱から金貨を盗み出し、ウィルもそれに気付いた。

海賊たちと海軍の戦いが始まり、ジャックもバルボッサと戦う。しかし、ジャックも先ほど金貨をくすねたために不死の呪いにかかっていた。不死の海賊同士の戦いは永遠に続くかと思われたが、ジャックがバルボッサに銃弾を撃ち込んだタイミングでウィルが呪いを解いたため、バルボッサは血を流して絶命する。海賊の呪いは解け、ノリントン提督は勝利を宣言した。

船に戻ると、ギブスら乗組員はブラックパール号に乗って既にいなくなっていた。ジャック、ウィル、エリザベスはドーントレス号に乗って海軍とポート・ロイヤルへ戻った。ジャックはこれまでの多くの海賊行為によって、フォート・チャールズの絞首台で縛り首の刑に処されていた。しかし、ウィルが命がけでジャックを逃がそうとし、エリザベスもそれに同意する。ウェザビー・スワン総督とノリントンはやむを得ずジャックを見逃し、ジャックは迎えに来たブラックパール号に乗り込み、10年ぶりに船長として水平線を目指すのであった。スワン総督はエリザベスに「ウィルは鍛冶職人だがいいのか?」と訊ねると、彼女は「彼は海賊よ」と答えた。

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト

『呪われた海賊たち』から3年後。ウィルとエリザベスの結婚式当日に、東インド貿易会社*カトラー・ベケット卿はかつてジャックを逃した罪でウィル、エリザベス、ノリントンに逮捕状を出した。エリザベスが投獄され、ベケットはウィルに「ジャックが持つ北を指さないコンパスを持ってくればエリザベスを釈放する」と宣言する。

ウィルはトルトゥーガで情報を集め、イスラ・デ・ペレゴストスに辿り着く。浜辺にブラックパール号を見つけたウィルはジャックを探して島内を歩き回るも、ペレゴストス族*に捕まってしまう。ペレゴストス族はジャックを人の姿をした神として崇め、乗組員を捕獲し、その中の一部は既に犠牲になっていた。ウィルはジャックに解放してもらおうとするが、ジャックはウィルを生贄にしようとする。やがて、ペレゴストス族がジャックの肉体から神を解放するために丸焼きにしようとすると、ジャックとウィルは乗組員たちや、刑務所から脱走してきたピンテルラゲッティとブラックパール号に飛び乗り、島を脱出した。

ウィルが事情を話すと、ジャックはコンパスと引き換えに、デッドマンズ・チェストの鍵探しを手伝わせる。ジャックらはブードゥー教の呪術師ティア・ダルマのもとを訪れ、ジャックを追うデイヴィ・ジョーンズのことを訊く。ジャックはジョーンズとの契約で彼に100年仕えなくてはならないらしく、彼の弱みを握るためデイヴィ・ジョーンズの心臓が入ったデッドマンズ・チェストを探しているのだという。彼女はジャックに砂入り瓶を渡し、ジョーンズのフライング・ダッチマン号の場所を教える。

ウィルはフライング・ダッチマン号でジョーンズと対峙する。まだ死とは縁遠そうなウィルの訪問に驚くジョーンズだが、すぐそばにジャックがいることに気付くと、ツケの清算をするように迫る。ジョーンズは「お前一人の代わりに、三日以内に100人の乗組員を集めてくれば見逃してやる」とウィルを人質に取る。労働を強いられたウィルは変わり果てた姿の父ブーツストラップ・ビル・ターナーと再会する。ウィルは自分の魂を賭けてジョーンズと賭博をし、鍵の在処を突き止めるが、ウィルを庇ったビルがわざと負けてしまう。ウィルは居眠りするジョーンズから鍵を奪い、必ずビルを自由にすると約束してボートで海に出る。

ウィルは通りかかったエディンバラ・トレーダー号に救われるが、ジョーンズの召喚した海の怪物クラーケンによって船を破壊されてしまう。ウィルは追ってきたフライング・ダッチマン号に隠れ、デッドマンズ・チェストの眠る十字架島に辿り着く。

コンパスに導かれて十字架島に上陸したジャック、エリザベス、ノリントンはデッドマンズ・チェストを発見。そこへジョーンズから鍵を奪って脱出してきたウィルが合流する。ウィルはジョーンズに囚われた父を救うためにジョーンズの心臓にナイフを刺そうとするが、ジャックは彼を殺すとクラーケンが暴れるため反対する。そしてノリントンはベケット卿にジョーンズの心臓を渡して復職を企んでいた。エリザベスそっちのけで三つ巴で鍵を巡って争う彼らのもとにジョーンズの乗組員たちが襲い掛かる。ジャックは砂の瓶に心臓を隠すと、空の宝箱をノリントンに託し、彼一人を残して海へ脱出する。

ブラックパール号に戻ったジャックらはフライング・ダッチマン号に追われる。スピードでは追いつけないと悟ったジョーンズは海の魔物クラーケンを召喚する。ジャックが砂の瓶から切り札のジョーンズの心臓を取り出そうとすると、中身が盗まれていることに気付く。ブラックパール号を諦めたジャックはクラーケンを怯ませた隙に、乗組員にボートに乗るように命じた。ボートに乗ったウィルが去り際にエリザベスがジャックにキスしているところを見てしまう。エリザベスによると、ジャックは船と共に残ると言ったらしく、クラーケンに呑み込まれてしまう。

ティア・ダルマのもとへ戻ったウィル達に、彼女は「ジャックを連れ戻す覚悟はあるか」と訊ねる。全員があると答えると、彼らの前に死んだはずのバルボッサが現れ、「俺の船はどうなったんだ?」と訊ねるのであった。

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

ウィルはバルボッサらとシンガポール*へ行き、海賊長のひとりサオ・フェンから世界の果てへの海図を盗もうとしていた。サオ・フェンは激怒してウィルらに敵意を示すが、東インド貿易会社の兵隊が襲撃してきたため、海賊たちは脱出した。ウィルはジャックの救出ではなくブラックパール号に興味があったため、サオ・フェンと取引してハイ・ポン号*を手に入れると、バルボッサらとデイヴィ・ジョーンズ・ロッカー*へ辿り着いた。

ジャックは突如現れたウィルやバルボッサらを幻覚だと思うが、やがて本物だとわかると元の世界への脱出方法を模索し始める。結局、ジャックのひらめきによって皆が力を合わせてブラックパール号に乗って元の世界へ戻ることに成功する。ウィルはジョーンズを殺してビルを救うか、ビルを諦めてエリザベスとともに暮らすかで揺れていた。そこでジャックは自分がジョーンズを殺してフライング・ダッチマン号の不死身の船長となり、ウィルは解放されたビルやエリザベスと暮らすのはどうかと提案した。

バルボッサはベケット卿に対抗するべく、難破船入江で開催される海賊長の評議会に参加するため、メンバーであるジャックを連れて行こうとする。そこへサオ・フェンが現れ、彼はベケット卿と取引をしていたことを明かし、ウィルを裏切る。ジャックはウィルにコンパスを渡し、エンデヴァー号*へと送り込む。ウィルはベケット卿とジョーンズに取引を持ちかけ、ベケット卿を難破船入江に誘導した。

最終決戦を前にウィル、ベケット卿、ジョーンズとジャック、バルボッサ、エリザベスとの間でパーレイが行われ、エリザベスによってジャックとウィルが交換された。まもなく、カリプソの解放儀式が行われ、ブラックパール号とフライング・ダッチマン号は荒天の中で激しい戦いを繰り広げた。ウィルは戦闘中にエリザベスにプロポーズし、バルボッサを後見人としてその場で戦いながら結婚式を行った。

ウィルは正気を失ったビルに突き飛ばされる。それでもエリザベスを助けようとするウィルを見て、ジョーンズは二人が愛し合っていることに気付き、ウィルに剣を突き刺す。これを見て正気に戻ったビルはジョーンズに飛びかかった。ジャックはジョーンズの心臓を刺して永遠の命を得ることを諦め、その役割をウィルにやらせることにする。瀕死のウィルはフライング・ダッチマン号の船長として永遠の命を得る。

その後、ベケット卿率いるエンデヴァー号がブラックパール号を襲撃しようとするが、ウィルのフライング・ダッチマン号が援護に現れた。敗北を察したベケット卿は破壊される船の中をゆっくり歩いていき、死亡した。

フライング・ダッチマン号の船長となったウィルは10年に一度しか海にあがれなくなり、エリザベスとともに暮らすことはできなくなった。ウィルはエリザベスとたった一日のハネムーンを過ごし、夕暮れの光の中に消えていった。

それから10年後、ウィルは海上へ上がり、エリザベスと一人息子のヘンリー・ターナーに再会するのであった。

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊

ウィルとヘンリーの対面から2年後、12歳になった少年ヘンリーは海の中に潜り、フライング・ダッチマン号の呪いに囚われたウィルと再会する。ヘンリーはジャックの力を借りてウィルの呪いを解いてみせると宣言するも、ウィルは「ジャックを巻き込むな」と忠告し呪いを解くのは無理だと豪語した。

ヘンリーとジャックによりポセイドンの槍が破壊されると海の呪いが無効化され、ウィルは地上に上がれるようになった。ウィルはヘンリーとエリザベスと感動の再会を果たす。

エリザベスと寝室で眠るウィルは悪夢にうなされる。その夢は呪いが解かれたことによるデイヴィ・ジョーンズの復活を示唆するものだった。安堵するウィルだが、寝室にはジョーンズのものと思しき水滴が垂れていた…。

登場作品

2000年代





2010年代





実写キャスト



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キャラクター
最終更新:2024年09月08日 17:06