ちび薔薇行進曲

登録日:2022/10/01 Sat 00:30:00
更新日:2024/11/14 Thu 12:46:35
所要時間:約 4 分で読めます




※WARNING※
この項目はホモエロネタです。
耐性のない方、学校生活を楽しんでいる18歳未満の方、男子より女子のほうが好みなノンケは今すぐブラウザバックしてください。





山川純一のホモ漫画。初出は『薔薇族』1985年7月号。
単行本『君にニャンニャン』に収録。後に復刻された『ウホッ!! いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト』および『ウホッ!! ヤマジュン・セレクション やらないか』に収録されている。
本作が収録されている単行本『君にニャンニャン』のサブタイトルでもある。
ヤマジュン作品の中でも終始軽いノリで話が進み、過激なシーンはもっぱらヌードシーンで、本番シーンこそあるがかなり短く、ノンケでも読みやすいかもしれない。読みやすいとは言ってない。
特に、小松崎が足ズッコケをするシーンや、ラストの一コマなどはコロコロやジャンプのギャグマンガじみている。


■あらすじ

舞台はとある中学校。
3人組の男子生徒が女子生徒と楽しく遊ぶ体育教師の小松崎直人を見て、苦虫を嚙み潰していた。

「ちび薔薇」である彼らは、思いを寄せる小松崎が女といちゃつく姿を見て我慢の限界を迎えてしまったのだ。
可愛さ余って憎さ百倍…、リーダーの日高はある天誅を思いつき、2人もノリノリで賛成するのだった。


その日の放課後、3人は小松崎を彼らが所属する美術部の部室に招待した。

絵のモデルになってほしいという依頼に、男が呼ばれたならヌードモデルだろうとあっという間に全裸になる小松崎。
ひょうきんなポーズをとる小松崎を見て、イメージが変わったと面食らう3人だったが、こんな性格なら少しぐらい驚かしても問題にならないと、計画を実行する。

それは、女のヌードを見せて勃起させ、笑いものにしようという計画だったが、小松崎は一向に反応を示さない。
焦る3人に不信感を抱いた小松崎は田代を締め上げ、計画を吐かせてしまう。

3人に落書きをして怒りを鎮める小松崎だったが、こっちを見せればエレクトしたのにと、ホモをカミングアウトして日高の股間を握る。
すると、日高はすでに勃起しており、3人ともホモであることが小松崎にバレてしまうのであった。

小松崎が女といちゃついていることが悔しかったと、涙ながらに語る日高に、小松崎は自分が女と付き合うのは自虐的行為だと自嘲する。
そして、ホモ仲間となった証に自らの裸体にボディーペインティングをしろと命令するのであった。いや、その理屈はおかしい。

ペイントされるうちにマゾっ気が刺激され、股間の一物を勃起させる小松崎。
ケツの穴が物欲しそうに動くのを見つけた田代は、無意識のうちに絵の具を注入してしまう。

中で固まったらどうするんだと焦る小松崎だったが、浣腸すれば出るかもと無責任に言う田代。
最初は拒否した小松崎だったが、ケツがつまるよりはましと、しかたなく教え子たちに浣腸させるのであった。

絵の具まみれの汚物をひりだした小松崎は、用務員にからかわれつつも、すっきりした様子でホモセックスを提案する。

「と、とにかくケツもきれいになったことだし、どうだ、これから思いきりセックスをやりまくらないか?」

白昼の美術室、教師と生徒3人…魅惑の4Pが繰り広げられるのであった。


ザーメンと絵の具まみれになった身体をどうやってきれいにしようかと悩む小松崎に、日高は美術室の水道でホースを使えばいいと提案する。
床が水浸しになってしまうと躊躇する小松崎に、大好きな先生のためならと3人は自分たちの服を差し出して床にしくのであった。

あとは教室にある着替えのジャージを小松崎に持ってきてもらうだけ…とは問屋が卸さず、サドっ気を発揮した小松崎は、悪戯の仕返しとばかりに、
制服のボディーペインティングをした3人を裸で教室まで歩かせるのだった。



■登場人物

  • ちび薔薇3人組
小松崎に恋い焦がれる中学生3人組。全員美術部所属。
リーダーの日高(ひだか)、ぽっちゃりの田代(たしろ)、眼鏡(名前不明)。
女子生徒といちゃつく小松崎を困らせてやろうと悪戯を仕掛けるが、返り討ちにされる。

日高はヤマジュン漫画のモヒカン男兄弟と同じ名字だが関係は不明

【名セリフ】
「かわいさ余って憎さ百倍!やつに天誅を加える日が来たようだぜ」(日高)
「ああ、あんなひょうきんもののバカ、ちょっとくらい驚かしたって問題になるわけないもんな」(眼鏡)
「笑いたけりゃ笑えよ。ああそうさ、俺たちはホモだよ。こんなことをしたのもあんたが好きだったからなんだぞ!」(日高)
「あっ、お尻の穴がひくひくしてる。おいしそー」(田代)

  • 小松崎直人(こまつざき なおと)
ちび薔薇達の中学校の体育教師。23歳。
端正な顔立ちと逞しい体つきで人気があり、昼休みにはいつも女生徒と遊んでいる。
しかし、本人曰く女と付き合っているのは自身のホモを隠すことへの自虐的行為。
マゾっ気とサドっ気を合わせ持っている。
浣腸を「あんなおぞましいもの」と言っているので、ホモだがスカトロ耐性は無いようだ。その点では阿部さんには及ばない。
作中での美術部への偏見に満ちたセリフは、現在なら炎上モノである。
いやまあホモ漫画に炎上もなにもないか。

【名セリフ】
「そうか、お前らが美術部の3バカトリオか。男子はみんな体育系のクラブにはいっているってのにそれすらできないへなちょこ野郎。そんなことだからこんな陰険なことしか思いつかねーんだよ」
「あーっ!?こいつ、たててる!!」
「俺ってマゾッ気があるんだよな。俺たちはもう仲間じゃないか、思いっきり楽しもうぜ!」
「ば、ばかっ!誰がやるか、あんなおぞましいもの!」
「ああ、ウンコが青くなって出てきたよ…」
「と、とにかくケツもきれいになったことだし、どうだ、これから思いきりセックスをやりまくらないか?」
「好きなら好きとなぜ最初から俺に打ちあけない?この弱虫野郎ども!!」
「俺ってサドっ気もあったんだよね!」

  • 用務員のオジサン
浣腸された小松崎がトイレで絵の具を排出後にすれ違った。
老眼なので小松崎のボディーペインティング姿に気付いていないかと思われたが……。

【名セリフ】
「またずいぶん派手な服装ですな。新しい水着で?」
「そうそう、小松崎先生、絵の具を落としたい時は用務員室に来なされ。風呂をわかしときますからな」



■余談

本作は、山川の初単行本『君にニャンニャン』や復刻本『ヤマジュン・パーフェクト』のトップバッターを飾る作品*1であり、
正規の方法で見た初のヤマジュン作品が本作であるという兄貴も多いハズ。

「ちび薔薇」は作者の造語であると思われるが、本作が掲載されていたゲイ雑誌『薔薇族』には「少年の部屋」という中高生専門の投稿コーナーがあり、
少年愛のせきららな体験談や妄想が数多く掲載されていた。…スゴイね、昭和。



と、とにかく項目もきれいになったことだし、どうだ、これから思いきり追記・修正をやりまくらないか?


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最終更新:2024年11月14日 12:46

*1 ベスト版の第1話は『やりすぎたイタズラ』。