登録日:2012/09/25(火) 15:59:51
更新日:2023/11/29 Wed 00:07:00
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…さそりは、さそり目(別名は全蠍目:ぜんかつもく)の生物の総称である。
特徴的でグロ…かっこいい!見た目と、危険な毒虫としてスコーピオン…じゃなくてすこぶる有名。
広い意味ではクモの仲間である。
どうしてあの系統の生き物はこんなんばかりなのか。
強力な毒を持つ危険な生物として有名だが、殆どの種はそれ程強い毒はなく、人間に対して確実な致死性をもつ毒があるのはごく限られる。
それでも年間にアフリカ各国や中東地域を中心に1000人近い被害者は出ている。
温暖な気候の地域を中心に極地を除いて世界に21科約1600種が分布するなかなかの大所帯である。
あまり知られていないが日本にも「ヤエヤマサソリ」「マダラサソリ」の二種が沖縄や小笠原に生息している。
どちらも人に対して致命的な毒性はない種である。
ほぼ全ての種が夜行性で、夜中に草むらや森、砂漠や荒れ地で昆虫類やトカゲ類などを補食して生活している。
民家付近に現れる種もおり、そう言った種が現れる地域では、「服を着る前にバッサバッサする」「靴を履く前にひっくり反す」など、対策が身に染み付いている。
(ちなみに日本では服を着る前にバッサバッサするのはマナー違反である)
大きな蠍よりも小さな蠍の方が毒性が強いと云われることがあるが、むしろ体に対する尾の大きさが毒性の強さの目安になる(強毒種は尾が長く太い)。
さそりはクモよりも先に
ウミサソリから進化したグループであるとする説が優位となっている。
大きさ以外、古代からあまり姿を変えていない生きた化石である。
…が、シルル紀に生息していた古代種、ブロントスコルピオ(Brontoscorpio)はハサミの大きさが
97.5oで、推定体長が
90pとされているなど、
一部の種はその大きさが尋常ではない。
尾の先端に毒針を持ち、獲物をハサミで捕らえたあと、針を突き刺し、毒を注入し弱らせた後召し上がる。
見た目と違って食欲旺盛ではなく、1度食事をした後、しばらく食事をしないこと多い。
その期間は種によっては1年に及ぶこともある。
代謝の低さに由来するのか、寿命の長い虫でもあり、短い種でも3年以上生き、多くの種で5〜10年、最長記録に至っては24年というものがあるほどである。
繁殖のためにオスはメスを捕らえ、そのまま求愛行動として踊る。
その際ダイナミックに毒針を振り回し、オスメス共にうっかり相手を刺しちゃうことがある。
場合によってはそのまま食べちゃうことも。
◆危険なさそり
約1600種のうち、致死性の毒をもつまでに危険なものは30種ほどと、割合にすると意外に少ない。
特に危険なものは中東や北アフリカに生息するオブトサソリ(Androctonus・Leiurus・Parabuthusなどの属の総称)で、あまりの恐ろしさについた異名は、
という、何とも凄まじいものである。
ほぼ全てのさそりは、発光すると言う特徴がある。
と言っても、螢の様に自発的に光るのではなく、ブラックライトの光に当てると、青、または緑に光る。
この現象は体表にあるヒアリンと言う成分が「紫外線」に反応して光るのだ。
地球上どこでも紫外線は降り注いでいるので、紫外線を認識できる虫の世界では、奴らは「常に光りっぱなしの生き物」である。
◆さそりにまつわるもの
追記・修正は遊びのつもりでも地獄の果てまでついて行く覚悟でお願いします。
- 食用としても有名だよな……二年ほど前に中国で串焼き食べたがこれが中々 -- 名無しさん (2013-06-28 17:18:14)
- 兄貴の知人が油田発見したのはいいが、さそりに刺されて気絶している間に誰かに横取りされたらしい…。 -- 名無しさん (2013-08-30 13:10:54)
- どの種類も行うかどうかは知らないがお互いの尻尾を「180度回転させたハート」型に絡み合わせる求愛ダンスがロマンチック。稀にうっかり相手を刺し殺してしまい、それを理解できず一晩中踊り続ける哀しい光景も見られるとか… -- 名無しさん (2013-10-03 01:58:39)
- ファーブルの研究によると 蠍は自害しない 毒は何故か完全変態の幼虫には効かない とのこと -- 名無しさん (2013-12-26 17:07:16)
- デスストーカーのいる地域でニワトリ放したら被害が減ったんだとか。のどとか腹の中刺されたりしないのかな? -- 名無しさん (2014-02-20 23:49:44)