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さそり

登録日:2012/09/25 Tue 15:59:51
更新日:2026/09/16 Wed 20:23:05
所要時間:約 5 分で読めます








§概要§

さそりは、節足動物門・鋏角亜門・クモ形綱・サソリ目(別名は全蠍目(ぜんかつもく))に分類される生物の総称である。

漢字で書くと「蠍」もしくは「蝎」
英語ではscorpion(スコーピオン)*1
スペイン語では“alacrân(アラクラン)”と呼ばれる。

特徴的でグロ…かっこいい!見た目と、危険な毒虫としてスコーピオン…じゃなくてすこぶる有名。

広い意味では昆虫でなくクモの仲間である。どうしてあの系統の生き物はこんなんばかりなのか。
強力なを持つ危険な生物というイメージを持たれがちだが、殆どの種はそれ程強い毒はなく人間に対して確実な致死性をもつ毒があるのはごく一部の種に限られる。
それでも年間にアフリカ各国や中東地域を中心に1000人近い被害者は出ている。

その独特な見た目は、古来より多くの人々を惹きつけており、度々創作の題材などにもなってきた。
また、ペットしても人気が高く、愛好家も多い。

熱帯など温暖な気候の地域を中心に極地を除いて世界に22科約2500種が分布するなかなかの大所帯である。それでも昆虫などの節足動物の中ではかなり少ない部類ではあるが。

あまり知られていないが日本にも「ヤエヤマサソリ」「マダラサソリ」の二種が沖縄や小笠原諸島に生息している。
どちらも人に対して致命的な毒性はなく、「刺されても全く命に別状はない」などと該当生息区のホームページにも書かれる種である。
ただし、アナフィラキシーショックが起きる可能性はあるため、生息域に立ち入る際は注意しておくに越したことはない。


◆生態

ほぼ全ての種が夜行性で、夜中に草むらや森、砂漠や荒れ地で昆虫類やトカゲ類などを捕食して生活している。
民家付近に現れる種もおり、そういった種が現れる地域では、「服を着る前にバッサバッサする」「靴を履く前にひっくり返す」など、対策が身に染み付いている。
(ちなみに日本では服を着る前にバッサバッサするのはマナー違反である…無論、さそりが出る地域でそんな事を言うのは余程の馬鹿かマゾだが)

大きな蠍よりも小さな蠍の方が毒性が強いと云われることがあるが、むしろ体に対する尾の大きさが毒性の強さの目安になる(強毒種は尾が長く太い)。
もしも他人の服の中に入りこむのが見えたら、たとえ美女でも延髄蹴りをかまして服の上から潰してでも助けよう。

*2の先端に毒針を持ち、獲物をハサミで捕らえたあと、針を突き刺して毒を注入し弱らせた後長い時間をかけて召し上がる。
見た目と違って食欲旺盛ではなく、1度食事をした後はしばらく食事をしないことも多い。
その期間は種によっては1年に及ぶこともある。
代謝の低さに由来するのか、寿命の長い虫でもあり、短い種でも3年以上生き、多くの種で5~10年、最長記録に至っては24年というものがあるほどである。

繁殖のためにオスはメスを捕らえ、そのまま求愛行動として踊る
その際ダイナミックに毒針を振り回し、オスメス共にうっかり相手を刺しちゃうことがある。
場合によってはそのまま食べちゃうことも。

ほぼ全てのさそりは、発光すると言う特徴がある。
と言っても、螢の様に自発的に光るのではなく、ブラックライトのに当てると、、またはに光る。
この現象は体表にあるヒアリンと言う成分が「紫外線」に反応して光るのだ。
地球上どこでも紫外線は降り注いでいるので、紫外線を認識できる虫の世界では、奴らは「常に光りっぱなしの生き物」である。


◆起源

さそりはクモよりも先にウミサソリから進化したグループであるとする説が優位となっている。

始まりは三億~四億年前のシルル紀とされており、ゴキブリと同じように三度の大量絶滅を生き延びているグループでもある。

姿も大きさ以外は古代からほとんど変わっていない生きた化石である。
…が、シルル紀に生息していた古代種、ブロントスコルピオ(Brontoscorpio)はハサミの大きさが97.5mmで、推定体長が90cmとされているなど、一部の種はその大きさが尋常ではない。
あんまりでかすぎるので地上で生活できず、浮力で体重を軽減できる水中生活をしていたらしい。


§危険なさそり§

約1600種のうち、致死性の毒をもつまでに危険なものは30種ほどと、割合にすると意外に少ない。

特に危険なものは中東や北アフリカに生息するオブトサソリ(Androctonus・Leiurus・Parabuthusなどの属の総称)で、あまりの恐ろしさについた異名は、

Deathstalker(デスストーカー)
―忍び寄る死―

という、何とも凄まじいものである。


§さそりにまつわる伝承・説話等§

日本においては「蛇蝎(だかつ)*3」……すなわちヘビとさそりは恐れると同時に嫌われるものの象徴である。
一般的には「蛇蝎の如く忌み嫌う」のような用法で使用する。
何もしてないさそり(とヘビ)にとってはいい迷惑である。
このような用法になったのは、親鸞聖人が『愚禿悲歓述懐和讃(ぐとくひたんじっかいわさん)』の中で
悪性(あくしょう)さらにやめがたし こころは蛇蝎のごとくなり
修善(しゅぜん)雑毒(ぞうどく)なるゆゑに 虚仮(こけ)の行とぞなづけたる
と書いたことが由来とされている*4

パワーアップ版(?)として、『蛇蝎磨羯(だかつまかつ)(の類)』となる事もある。
磨羯とは、インド神話に登場する怪魚マカラのことであり、奇妙で恐れられるものを意味する。

眼前の生き物に毒針を突き立てずにはいられない悪性を描いたのが『サソリとカエルの寓話

バビロニア神話にはギルタブルルと呼ばれる半身半獣の怪物が登場する。
その姿は上半身と足の部分は人間、腰はサソリでサソリと同じ尻尾をもつとも鳥の足に翼があるとされる。

メソポタミア神話においては、パピルサグという都市神がいる。
その姿は半人半馬で尾はさそりであるという。
つまりは、ケンタウロスの尾が更にさそりになっている姿である。

さそりの尾を持つ怪物としては、マンティコアが最も有名だろうか。
頭と耳は人間、胴体はライオンであり、尾がさそりのようであるという。
近年では蝙蝠の羽を付けられることも。
古代ペルシアで、『インドにいる人食い獣』として紹介されたのが初め。

ギリシャ神話においては、オリオンを刺し殺したさそりが有名であろう。
後に天に上げられ、黄道十二星座の一画さそり座となった。(黄道十二宮においては天蠍宮)

プロレスの技のひとつにサソリ固めと呼ばれるものがある。
これは技を極められた際の相手の姿勢が、まるで尻尾をもたげたさそりのように見えることから名づけられたと言われる。

地域によっては食用にするところもあり、缶詰も販売されている。

§さそりにまつわるキャラクター等§





追記・修正は遊びのつもりでも地獄の果てまでついて行く覚悟でお願いします。


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最終更新:2026年09月16日 20:23

*1 もしくは「スコルピオン」

*2 厳密には、長く伸びた腹部で、尾は毒針が付いている部分。

*3 読みは「じゃかつ」とも

*4 上記を意訳すると「人の悪い本性は容易には止まらず、心はヘビやさそりの様に毒を持っている。善を修養する事も独善的な毒となりうるため、そういう行いは偽りで一時的なものでしかない」となろうか。

*5 サソリ形態とウミサソリ形態に変形可能

*6 劇中未登場。

*7 CSMオーズドライバーで新たに設定されたコンボ形態で、劇中未登場。