瀬田宗次郎

「瀬田宗次郎」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

瀬田宗次郎 - (2018/11/14 (水) 10:53:57) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/29(水) 22:08:10
更新日:2024/04/28 Sun 15:27:43
所要時間:約 12 分で読めます






所詮コノ世ハ弱肉強食


強ケレバ生キ



弱ケレバ

















僕は強いから 後は十本刀十人分闘えば済むコトでしょ?



瀬田(せた)宗次郎(そうじろう)

漫画『るろうに剣心』の登場人物。

CV:日高のり子(ゲーム維新激闘編のみ冨永みーな) 演:神木隆之介

■概要

志々雄真実の側近で、志々雄一派の幹部にして政府要人暗殺用特攻部隊「十本刀の一人。
通称天剣の宗次郎」
1861年9月生まれで、初登場時は数え年18歳(満16歳)。

緋村剣心同様に常にニコニコしている優男で、剣心よりも女性的な顔立ち。
青年というよりもまだ少年で(作中で剣心は青年と言っているが)、顔にはあどけなさが残る。
しかしその生い立ち(後述)により「喜怒哀楽」のうち「楽」以外のすべての感情が欠落しており、なんの躊躇いもなく人を殺せる。
またその際に殺気や剣気を放たないため、「相手の感情から動きを先読みする」飛天御剣流では分が悪い。
それに加え持ち前の剣の腕と、剣心の神速を超える超神速「縮地」により、剣心を圧倒する。


■生い立ち、志々雄との出会い、剣心との勝負

米問屋の主人と妾の間に生まれ、幼少の頃より養父母一家*1から酷い虐待を受ける。
その結果「泣いたり怒ったりするよりも、笑っていた方がやられずに済む」と考えてしまい、
無意識のうちに「楽」以外すべての感情を封印してしまう。

そんなある日、全身に大火傷を負い逃亡中の志々雄が追っ手の警官を殺害する現場を偶然目撃する。
口封じに殺されそうになるが、そんな時にも笑っている彼の様子を見た志々雄は、考えを改め包帯と食料を要求する。
その後、志々雄を納屋の中に匿う。
警官を斬り殺しているところを見てしまい、さらに志々雄も極悪人を自称していたが、それでも宗次郎は志々雄の圧倒的な強さに魅せられていく。
暇があれば志々雄のもとへ行き、話をする宗次郎。

虐待されていること、「笑っていた方がやられずに済む」と考えていること、自分が本当はここの子じゃないから虐待されるのだということを、
志々雄に打ち明けた。
そんな宗次郎に志々雄は


生まれがどーのこーのじゃねェ、お前が弱いから悪いんだ


と言い放ち、匿ってもらった礼として脇差しと「所詮この世は弱肉強食」という言葉を渡す。
その夜、志々雄を匿っていたことが親兄弟に露見、新政府に取り入ろうとしていた養父に殺されかける。
絶体絶命の危機の中、宗次郎は志々雄からもらった脇差しを握りしめ、


所詮この世は弱肉強食 強ければ生き、弱ければ死ぬ

という言葉を思い出す。そして脇差しを抜き、極限状態の中で親族すべてを斬殺した。
その後は志々雄とともに行くことを選び、志々雄の最初の仲間となる。

内務卿・大久保利通を暗殺したのも彼である。
(なお、歴史上で犯人とされる士族一派は、既に死体となっていた大久保を発見したが、
 前もって予告状を送っていた関係上、自分たちが殺したことにして死体をめった切りにして逃走した)

その後志々雄が湯治に赴いた新月村で、剣心と一騎打ちを果たす。
互いに抜刀術を撃ち合い、剣心の逆刃刀を真っ二つに折った
ただしこの時に剣心は、宗次郎の得物であった(本当は志々雄の刀だが)「長曾禰虎徹(ながそねこてつ)」を再起不能にしているので
実質的な引き分けだが、虎徹の方はボロボロになったが折れたわけではないのでもし戦闘が続いていれば宗次郎が勝っていたであろう(剣心も「あのまま戦闘が続いていれば負けていた」と自覚している)。

さらにその後、志々雄のアジトで再戦。
縮地も駆使し剣心を苦しめるが、その最中、剣心からの気遣いによって精神が乱され、封じていた感情を呼び起こされる。
志々雄の意思を代行する自分が正しいのか、志々雄に異を唱え戦いを挑む剣心が正しいのか、決着をつけるため、
奥義「瞬天殺」を繰り出すが、破壊力で上回る天翔龍閃の前に敗れる。
その結果、正しいのは剣心だったと判断したが、直後に剣心自身が
「勝者が正しいというのは志々雄の論理であり、本当の正しさは自分で見つけるしかない」
と告げたことにより、志々雄からの決別を涙ながらに決意。
由美に天翔龍閃の秘密と志々雄から貰った脇差を託した。

志々雄一派壊滅後、安慈と共に方治を助け爆発するアジトから脱出し生存。
その後、志々雄の名の下で自らが行った人斬りの意味と、これからの自分の生き方を模索するため、日本各地を放浪する。
ちなみに北海道編にて再登場する予定だったが、人誅編終了とともに話が完結したため、北海道編そのものが雲散霧消になった…はずだったが、
まさかの北海道編連載開始が決定しており、しかも志々雄一派残党が物語に関わることが示唆されているので必然的に宗次郎も物語に大きく関わると思われる。


■戦闘力

作中では十本刀最強とされている作中屈指の実力者。
アジトでの勝負で使用した愛刀は「菊一文字則宗(きくいちもんじのりむね)」
新撰組の一番隊組長沖田総司が愛用していたとされる刀だが、どのような経緯で宗次郎の手に渡ったのかは不明。
これは作者による沖田総司へのオマージュだと思われる。*2

「天剣」と例えられる天賦の才覚もさることながら、異様に脚が速く、走行中の馬車に追い付くほど。
その速さはもはや「縮地」と呼ばれる「術」の域に達している。
縮地に関しては本家Wikiにも項目があるので、気になるならそちらも参照。
因みに幼少期から志々雄に付き従っているためか特定の師や流派といったモノが存在しない。つまりは劇中で披露した剣術は全て天賦の才能により編み出された我流である。


  • 縮地
生まれながらの常軌を逸した健脚を利用した超高速移動術。
その速さは志々雄が「眼にも映らねえ速さ」と例える程。
縮地の三歩手前の段階で剣心の神速に匹敵、二歩手前では上回る
一歩手前ともなれば最早周囲の床や地面が爆発しているようにしか見えず、室内なら前後左右に加え上下を絡めた三方向攻撃を展開できる。
完全な縮地になってしまえば、その「踏込」すら完全に消え、不可視とも呼べる速さに…マッハいくつやねん。
なお、宗次郎はその縮地をあろう事かかくれんぼに使った事がある。

  • 感情欠落
宗次郎の強さを示す特異な能力。
喜怒哀楽の内「楽」以外の感情がないため剣気、闘気、殺気の類を全く感じられず、感情の先読みが封じられ行動が読めないという代物。加えて哀しみが無いため躊躇いなく人を殺せる。
ある意味で縮地以上に厄介な特性であり、縮地攻略を阻む最大の特性。

  • 瞬天殺
作中唯一、宗次郎が自分で名前をつけた技。
最高速度の縮地により縦横無尽に跳ね回る突進から、神速の抜刀術に繋げる超高速移動攻撃。



再筆

書生風の服装から青年将校候補風の服装へ変更。
また志々雄から貰ったのも脇差しではなく、無銘の刀に変更。十本刀の才槌の見立てでは菊一文字則宗とのことであるが、詳細は不明。






あの時あなたは、項目を編集してくれなかったじゃないですか。
あなたが正しいと言うのなら、何故 追記・修正してくれなかったんです。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/